またまた来てしまいました。
SAKAIです。
前回、来たときに、色んな意味で、目から鱗でした。①まず、ラーメンが激美味い。②欧州初?となる日替わりラーメンを提供している。③ヨーロッパ人の舌を理解した店主さんによる新たな味の創造、など。
ラーメン専門店ではないですが、あらゆる和の食材を使うこのお店だからこそ、逆にラーメン屋さんにはできない手法で、独特のラーメンを作れている、そういうお店なのです。まさに逆転の発想。和食で不要となった食材をスープに反映させているんですよね。だから、「日替わり」という選択肢が一番このお店にあった方法なんですね。
メニューは同じです。
本当は、らんちばさんに「ウィーンで美味しい冷やし中華を食べましたよ~」って、自慢したかったんです(苦笑)。
で、とりあえず一応、店員さん(日本人女性)に、「今日のラーメンは何ですか?」と聴くと、「醤油ラーメンです」、と。
も、も、もしかして、僕がここで食べたかった旭川ラーメンかも?!?!?!
と、思い、冷やし中華の発想がぶっとび、醤油ラーメンに飛びついてしまいました。
SAKAIの醤油ラーメン、いったいどんなラーメンなのでしょう?!
もう、ドキドキものでした。
絶対に美味しいラーメンだ、という確信をもちつつ。
ちなみに表記は、honjitsu no o-susme menとあります。
一杯、12.90€。はい。1850円くらいですね。
高級ラーメンです!(でも、こっちではいいお店だとこれくらいはします)
付加価値税(MWST)は10%で、1.17€と書いてありました(?!?!)。
ジャジャジャジャーーーーーン!!!
こちらが、本日の日替わりラーメン、醤油ラーメンです!
もうね、このヴィジュアルを見た時に、ぶったまげましたよ。匂いが、もう、、、
鰹の風味がどかんとさく裂でした。欧州、というか、海外ではありえないくらいに魚介ダシさく裂!という感じで。
もうね、これ、日本国内でも十分に通用する「鰹醤油ラーメン」ですよ。このラーメンを味わいながら、日本のラーメン店を色々と思い浮かべるのですが、ここまでストレートに、鰹と醤油の味がきりっと際立ったラーメンって、思い浮かびません。煮干し(いわし)の味はほとんどなく、とにかく「鰹の風味」がとんでもなく強烈なんです。香味油にも鰹の旨味をぎゅっと閉じ込めているように思いました(未確認)。
海外に来ると、この味に飢えるんですよね。もう、このまま、丼の中にダイブしたくなるほどに感動していました。
それだけじゃない。
どういえばいいかなぁ。このラーメン、「量産型のお店」では絶対に出せない味なんですよ。一日に数杯しかでないからこそ出せる味わいといいますか。ある意味で、毎日が究極の限定ラーメンを出している、とも言えなくもない。僕の中に出てくるのは、「どうしてこんな美味しいラーメンが出てくるの?」、ということだけでした。
ウィーンに来て、ラーメンを食べるなら、もう絶対ここしかないでしょう!!! というか、欧州に住む日本人はみんなここに来てほしいです。本気で美味しい個人店のラーメンを堪能することができますから。
器にもこだわりあり!
こっちの人は、どちらかというとこういう平べったいお皿を好む傾向があります。もともと丼文化もないですしね。
平べったい大きなお皿で食べるのが、こっちのスタンダード。
だけど、油が層を作っていて、とても冷めにくいスープ構造になっていました。っていうか、冷めても十分に美味しいし…
麺も、もう問題全くなし、ですね。
麺の固さも、日本人シェフですし、北海道出身ですし、そういう柔らかさになっています。申し分ないです。
若干、日本よりは麺の量が少ない気もしますが、、、どうなのかな!?
そして、僕が惚れたSAKAIの角煮チャーシュー。
二度目でしたけど、叫び狂いたくなるくらいに美味しかったです。
もう、心の中で、「ブラボー!ブラボー!」って叫んでいました。
日本でもなかなかないくらいに強烈な鰹醤油ラーメンでした。いやー、なんといいますか、、、
あっぱれ、ですね。
味もいいし、美しいし、お店は綺麗だし、日本語もOKだし、、、
遂に、ヨーロッパのラーメンもここまで来たか~と、しみじみ思います。
思い起こせば、悲しみと怒りの連続でした(やや大げさに書いています、あしからず)。
「なんでこんなラーメンに1500円も出すんだ?!」、なんていう経験もたくさんしてきました。
散々探して、歩き回って、見つけたのに、出てきたのはインスタントラーメン、なんてことも多々ありました。
それは、このブログの過去ログを見て頂ければ分かると思います。
特に、ほのぼの亭無き後のウィーンは、きつかった。。。(苦笑)。
AKAKIKOなる、もう暴挙ともいえるほどに酷いラーメン提供店が乱立していて、、、
そのレベルは、世界ワーストに入るんじゃないか、っていうくらいで。。。
でも、このSAKAIの登場によって、ウィーンももしかしたら変わるかもしれません。
ここで、本当に美味しいラーメンを食べたオーストリア人が感化されて、ラーメン店を出したら…
そうしたら、徐々に、ラーメンの地平も広がっていくでしょうね。
お店をななめから撮りました。
こうやって見ると、どう考えても、ヨーロッパの街中ですよね。
だけど、お店はバリバリの日本レストラン。変な感じです。
また、ウィーンに来たら、必ずや立ち寄ります。立ち寄らないことはまずないでしょう(苦笑)。
最後に、このお店のHPをでっかくご紹介。
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