最近、色んな仕事や記事に追われて、V系CDレビューが滞ってます。
でも、最近も色々聴いてます。ディスパのデビューシングルも最高だったし、
12012の薄紅と雨もぐっときたし、メガマソのデビュー作もなかなか。
しかし、とにかく「書きたい!」と衝動的に思ったのが、
この「東京ミカエル」だった。
久々に「楽曲」、「センス」で衝撃の走るバンドと出会ってしまった。
このクオリティーでファーストアルバムというのだからビックリ。
このバンド、一言でいえば「プラスティックトゥリーインスパイア系」。
プラトゥリが好きなんだろうな~というのがぐっと伝わってくる。
曲も歌詞も世界観も音作りもかなりプラトゥリに似ている。
(さすがに声は違うけど、歌い方はかなり影響を受けているような)
ただ、プラトゥリよりも(若いせいか)ポップでメロディーがシンプル。
だから、聴きやすくて、クセがあまり感じられず、さっぱりしている。
V系正統派あっさり系プラトゥリインスパイア系、とでも言うべきか。
このバンドの凄いところは、歌のメロディーがとにかく際立っている。
つまり、「曲が抜群に良い」ということだ。
曲が良いというのは、バンドにとって最大の魅力になる。
それから、曲のバリエーションがとにかく豊富。
音楽のレンジが広いというか、音楽性が豊かというか。
スロウ・メロウな曲もあれば、超パンクな曲もあれば、
まったりした曲もあれば、超あっさりした曲もある。
(だけど、いわゆる技巧派的なマニア度は低い)
ドラムは、シンプルだけど、曲をすごく生かしている気がして、
とても気に入った。素直に勉強になりました☆
(ドラムとなると、みんな「先輩」になっちゃうからね~汗)
歌詞は、言語を扱う専門家的に言ってしまえば、
ちょっと中途半端かな、という感じがあった。
多分、「詩」を書こうとはしているんだけど、
まだ「詩」になりきれていない。表現がストレートすぎる。
その中で、「音無」の歌詞は突出しているかな。
久々に「おお~!」というバンドに出会えたかも。
音も曲もとてもよくできています。
「プラトゥリインスパイア系」というのも新鮮でよかった。
是非プラトゥリファンの人で気になる人は是非聴いてみてください。
あと、90年代V系が好きな人も十分いけると思うな。
今の10代後半~20代前半とアラサー世代にオススメ!