Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

古保利@小見川 4年ぶりの再訪!ここの裏メニューの「カレー焼きそば」も凄いんだ!

今一度、「小見川カレーソース麺」(らんちばさん)、ないしは「小見川スープ入りカレー焼きそば」(kei)について再考したいと思い、「ニュー栄」に続いてらんちばさんとやってきたのが、

古保利(こぼり)

です!

こちらのお店はもともとは居酒屋さんで、その後「うなぎ店」に変わった経歴をもつお店です。

なので、「ラーメン店」ではなく、ラーメン類の提供はしていないお店なんです。

前回の僕のレポ(2017年1月)はこちら

このお店も実に4年ぶりの再訪となりますね(流れる月日はとても早く…)

ご覧の通り、古保利は、いったい何のお店か分からないお店なんです。

看板がなければ、絶対に分からない…💦

かつてはこのエリアも賑わっていたのでしょう。ずっと昔から「居酒屋さん」として切り盛りされてきたお店みたいです。

今回分かったんですが、その居酒屋さん時代に、お客さんから「〆に焼きそばを食べたい」って言われたらしいんですよね。その時に、店主さんがなんとなしに「一心堂」で出されていたスープ入りのカレー風味の焼きそばを作って提供したら、そのお客さんから賞賛され、自然と「裏メニュー」として作るようになったんだとか…。

メニュー表です。

うな重、天ぷら定食、刺身定食に、煮魚・焼き魚定食…

ええ、これはまさに「Japanese Restaurant」ですよ…。

でも、麺類は一つもありません。

一品料理を見ても、麺類は一つもありません。

うなぎを中心とした「定食各種」と、「居酒屋メニュー」で構成されていますね。

なので、知らなければ、絶対にたどり着かないのが、このお店の「スープ入りカレー焼きそば」(裏メニュー)なのです

表に出せば、もっと話題になるのに…、と思いましたが、女将さんは「混まれたらダメなのよね。対応できない。あまり宣伝しないでね」、と仰っていました。

都会に行くと、「宣伝してくれ!」「ネットで紹介してくれ!」って好意的に受け取ってくれる店主さんはいっぱいいますが、ローカルな歴史あるお店に行くと、その真逆の反応を見せるお店がいっぱいあります。(らんちばさんも「都会のラーメン店に行くと、『らんちばさんだ!』って声をよくかけられるけど、こっちに来ると誰にも何も言われない…」と(少し悲しげに)言っていました。まぁ、僕は一応「ステルスブロガー」なので、都会でも田舎でもどこからも声がかかりませんが…苦笑)。

というわけで、、、

ジャジャーン!

メニューにはないけれど、「古保利」の名を小見川の外に広げることになった…

カレー焼きそば

です!

これは、言うなれば「一心堂インスパイア系スープ入りカレー焼きそば」ですね(この時点で、宿敵らんちばさんに宣戦布告しています🎵)

4年ぶりにご対面しましたが、これ、圧倒的な迫力の「焼きそば」ですよ…。

これから、本格的(?)にらんちばさんとの論争が始まりそうですが、「これは、そもそもソースラーメンか、それともスープ入り焼きそばか」、を考えさせられる一杯なんです。

ここの常連さんに話を聴くと、「これは、間違いなく<焼きそば>だよ。ずっと焼きそばとして食べてきたんだ」と仰っていました。しかし、このヴィジュアル、やはりどう見ても、<焼きそば>には見えません。なみなみと注がれたスープの中に麺が入っているんですから、これはやっぱり「焼きそば味のラーメン」なのではないか?!

どうでもいい話かもしれませんが、そうではないんです。

もしこのスープ入りカレー焼きそばが「焼きそば」ならば、「ラーメン雑誌」で取り上げるものではなくなります。もちろん「ラーメンフリーク」がどうこう言うものでもなくなります。だいたいラーメンフリークやラーメンブロガーが「焼きそば」をラーメンと同等に扱い、その文脈で論じている人なんてほぼいません

また、例えばイタリアンのお店で、「スープパスタ」や「スープ入りスパゲティー」がありますが、それらはどれも「スープ入り」の「パスタ」であり「スパゲティー」であり、スープがあるからといって「ラーメン」とは呼ばないのです。逆に、イタリア風のラーメンがラーメン界にはありますが、それは、逆にイタリアンの要素を取り入れた「ラーメン」なんです。

で、もしこのスープ入りカレー焼きそばが「ラーメン」ならば、これは一つのれっきとした「地ラーメン」の称号を得る大きな根拠となります。(「ニュー栄」の記事と被りますが)かつて2018年にらんちばさんは『CHIBA RAMEN BOOK 2018』で、この焼きそばを「小見川カレー麺」として、4ページにわたって紹介しました。

ここで、らんちばさんは序文のところで、「千葉第六の地ラーメンは小見川にあり!」と言い切り、「その名も『小見川カレー麺』」と言い切っておられます。

つまり、らんちばさんは、このスープ入りカレー焼きそばを「第六の地ラーメン」と規定しているのです。これに「異議」を唱えたい、と思うのです。これが、2021年らんちばさん VS keiの「論争第二ラウンド」です。

僕の宣戦布告となる「小見川カレー麺論争」の記事はこちら
それに対するらんちばさんの「反論」はこちら

僕の考えをシンプルに言えば、「これ、どう考えても、焼きそばじゃないの?」っていう話です。もしこれが「焼きそば」なら、「第六の地ラーメン」にはなりません。むしろ、小見川ソウルフード、小見川B級グルメ、小見川ご当地グルメ…として扱わなければなりません。僕の考えでは、まさにそうすることで、もっと大きな観点からこの「カレー焼きそば」を世に出せるのでは、と思うのです(きっと小見川の誰も、そんなことは求めてないでしょうけど…)

なので、僕は今後、最高のB級グルメとして、「スープ入りカレー焼きそば」と呼びたいと思うのです✨

このスープ入りカレー焼きそばの最大のポイントは、この「エスビーカレー缶」(粉)です。

はるか昔から、ここでは「味変アイテム」を用意していたんですね~🎵

スープ入り焼きそばにこのカレー粉を入れることで、味がより「カレー味」になっていく仕掛けです。

zoom up!

スープを飲むと、ソース特有のツーンっと来る刺激が口から鼻にかけて広がっていきます。

ベースには「和ダシ」が使われているようですが、そんな優しい味じゃございません。「ソース」のあの痛快な刺激がスープ全体にいきわたっていて、ゴクゴク飲めるようなスープではありません。4年ぶりに改めて味わうと、このスープの「攻撃性」に驚かされます…。

二郎系も家系も鶏白湯系も濃厚煮干系も、どのラーメンのスープも全部、「いい子」に見えるほど、ここのスープは「狂暴」です(苦笑)。見た目こそ、大人しいタイプですが、味わってみると、どの子よりも「狂暴」で「攻撃的」で「アグレッシブ」で「バイオレント」です(苦笑)。そう、僕が求めているのは、こういう圧倒的な「狂暴性」なんだなぁって改めて思ったり…。

しかし、ここまでバイオレントな味のスープは、もはや「ラーメンのスープ」の域を超えています。Soupはそもそも「飲んで食べる料理」。飲めないものは、「Soup」とは呼べません。したがって、これを「Noodle soup=ラーメン」と呼ぶのには無理があるんです。故に、僕はこれを「カレー風味のスープ入り焼きそば」と規定したいのです。スープとして飲めないものを「ラーメン」と呼ぶのは、やはり無理があります。

麺はこんな感じです。

この画像で、いかに「器」がでかいかが分かりますかね!?

麺がかわいく見えるほどに、器がとてつもなく巨大なんです。これはホントに凄いです。

ここの麺もまた、ニュー栄同様、とっても印象的な存在感のある麺でした。

量も多めで、食べ応え抜群ですね。

具は、大量のキャベツと、この魚肉ソーセージ(?)!

ハワイ名物のSPAMっぽいお肉で、これまた「B級グルメ感」たっぷりです。

そして、最後はエスビーカレー粉を振りかけて、カレースープにしてフィニッシュ!

どれだけカレー粉を入れても、ソースの味に勝てない…。ソースの味の強さたるや…、とんでもない攻撃力&破壊力を持っていますよ。カレーにしても、ラーメンにしても、その美味しさに優劣こそあれ、だいたい食べ切れるじゃないですか。でも、ここのスープは、強烈すぎて、飲み干せません。むせ返ります(個人差はあると思いますが…)。

この破壊的なソーススープ、「ラーメンの域」に留めることはできないだろう、と僕は今回強く思いました。どちらかといえば「スープパスタ」と同系のスープ料理で、日本を誇る「焼きそば」のスープ入りバージョン、と言うべきではないでしょうか!?

続いて…

これまた「裏メニュー」になりまする…

古保利の冷やし中華

です!!

ここにも、冷やし中華があったか…(;^ω^)

そりゃもう、らんちばさんも大興奮だわ、、、ww

ここの冷やし中華もまた、「王道」の昭和的な醤油ダレの酸っぱい冷やし中華でした。

具もいっぱいあるし、トマトもどーんと乗っているし、暑い夏の非常食としては最適です✨

麺もパキパキしていて美味しかったなぁ~。

詳しくはらんちばさんのブログでチェックしてください!!!

僕は、冷やし中華はどれも同じ味にしか感じない「駄舌人間」なので…💦

***

というわけで、、、

実食レポなんだか、論争の話なんだか分からない記事になってしまいました。

なお、これは、6月3日に出たらんちばさんの僕への反論記事への応答ではありません!

この6月3日の反論記事への再反論は、近日中にupしたいと思います!!

今回は、らんちばさんと足並みをそろえて「古保利」のレポをアップしたかったので、公開日を合わせてみました。

なぜそんなことをするのかと言えば、この類まれな「小見川カレー麺文化」を本気で世に広めたいからです。僕はこの地の「カレーラーメン」に惚れて15年以上が経ちます。更に、らんちばさんが「小見川カレーソースラーメン(スープ入り焼きそば)」を再発見しました。どちらも本当に素晴らしいんです。

でも、このまま何もなければ、おそらく時代の波に飲みこまれてしまいそうで、、、

それは、日本のミライにも関わることだと思います。地方のローカルな文化がどんどん衰退し、そして資本主義と結びついた商業的な見せかけの文化(もどき)だけが繁栄する、というのは、日本のミライにとってよいことではない、と強く思うのです。数年前に大騒ぎになった「タピオカブーム」を考えてみてください。一時的なブームは生まれましたが、あれが「文化」として定着したと言えるでしょうか?

小見川でずっとずっと食文化として定着していた(でも、消えつつある)カレーラーメン&カレーソース麺は、そういう一過性のものではないですし、ずっとずっと地元で愛されてきたソウルフードだと思います。

この点においては、らんちばさんと僕は共通した認識をもっていると思います☝

そんなわけで、この「論争」を通じて、皆さまにも是非、小見川に行っていただいて、「このカレーソース麺は、ラーメンなのか、それとも焼きそばなのか」を一緒に考えていただけたら、この上なく嬉しいです。

そう、コロナの今こそ、小見川へGo!です!(苦笑)

小見川は、本当にのどかでローカルな町です。

コロナ禍でなかなか遠方にいけない時期が続いています。なので、なかなか「食べに行こうよ!」って言いにくいのですが、まぁ、それでも国は世界中からアスリートや報道陣を日本に呼んで、(いったい何のためにやるのか分からない)オリンピックをやるって言ってるんですから…。

僕らにだって、最低限度の「旅や食べ歩きの自由」はあると言えるのではないでしょうか。それに人の集まる都会に行くのではなく、人の少ないローカルな町に行くのだから、僕ら側がしっかり熱をはかってマスクをして消毒をして気を付けていけば、その町にお金も落ちるわけで、経済的にも意味があることだと思います。

この辺はとても微妙なところで、「こうだ!」って言えないところがあって、苦しいところではありますが…

いずれにしても、是非、この小見川で、素晴らしいカレーラーメンとカレーソース麺を食べてほしいなぁって願っています!

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