銚子は、ずばり、千葉を誇るラーメン王国だと思います。
これまでたくさんのお店をレポしてきました。
その中で、僕が最も感動したのが、今はなき「越後屋食堂」でした。
…
この越後屋食堂はその後、女性店主さんのご高齢のために閉店してしまいました。
数年前に一度、お店の前で店主さんに話を聴くことができたんですよね。
その時もお元気ではありましたが、「もう辞めようと思った」と仰っていました。
もう越後屋食堂であの絶品の天ぷら&ラーメンを食べることはできないんだ…って…。そう思った日のことを今でもはっきりとよく覚えています。
そして、2020年。
このブログだったか、Twitterかだったか失念してしまいましたが、ある方から貴重な貴重な情報を頂きました。
「越後屋食堂の店主さんの息子さんが銚子市内で飲食店をやっているよ」、という情報でした。
え? あの店主さんに息子さんがいて、その息子さんが銚子市内で飲食店をやっているって!?
そんなこと、何も言ってなかったのに、、、
その真相を確かめるために、その息子さんが営んでおられると見られるお店に向かった次第であります。
その名も、、、
あおき
という観音駅前にあるお店であります!!
銚子電鉄の観音駅から徒歩0分です!!
でも、銚子駅から歩いても12分程度です。(この日は銚子駅から歩いて行きました!)
こちらのお店は、基本的にはお蕎麦屋さん? 和食店? あるいは食堂?
ラーメン店ではなく、お蕎麦メインの食堂という感じでありました。
こちらのお店と越後屋食堂の関係については…、また後ほど。
まずは、こちらのお店の食レポをしていきましょう!
メニューです!!
お蕎麦を中心に色々あります。
お蕎麦があるので、当然ながら「天ぷら」もありますよ…
で、よく下の方まで見ると、、、
ありましたありました!!
ラーメン(600円)!!
更に、チャーシュー麺もあります。…が、あるかもしれないと少し期待していた「天ぷらラーメン」はありませんでした。
なので、チャーシューメンにしようかと思ったんです。
でも、天ぷらがあるお店なので…
しかも、、、
「天ぷら盛り」なるものもあるわけで、、、
…
ダメもとで、「天ぷらラーメンは出せませんか?」と尋ねてみたんです。
そうしたら、「ラーメンに天ぷらを別皿で出すことはできますよ」、と。
しかも、「天ぷら盛合せは、一皿500円です」とまで仰ってくれました。
ラーメンと天ぷらの盛り合わせのセット、これしかないだろう!?!?
メニュー表の裏面にも色々ありました。
ご飯もの、定食もの、そして丼もの、、、
嗚呼、全部食べたい、、、
あと、オムライスもありますね( ̄▽ ̄)、、、
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが「あおき」のラーメン+天ぷらの盛り合わせであります!!
ラーメンは見るからに上品でエレガントな昔ながらのラーメンですね。
天ぷらの方は、これ、500円!?って思うほどに、いっぱいの天ぷらが盛られています。
こりゃ、凄いぞ、、、
これで、600円ですからね。
天ぷらとラーメン、合わせて1100円です!(安いでしょ!?!)
天ぷらラーメン推しの僕ですが、「天ぷら&ラーメン」というのもいいですね♪
天ぷらとラーメンを別々に食べてもいいし、後のせで天ぷらラーメンで食べてもいい。
最初から天ぷらを入れちゃうと、衣がやわやわになっちゃうから、「後のせ」というアプローチもありですよね。カップの天ぷらそばも「後のせ天ぷら」があるくらいですから、、、
zoom up!
ご覧ください、この無駄のない研ぎ澄まされたヴィジュアル!!
スープは、かなりオーソドックスで、素朴で、昔ながらですね。
昭和の東京ラーメンの王道を行く味わい??
魚介の旨みの強い「銚子ラーメン」とは違うタイプのラーメンです。
これだけを食べると、「なんの変哲もない東京ラーメン」って感じなんですけど、でも、天ぷらラーメンの醍醐味はまさにここから!!
どんなラーメンも元のスープは、鶏や豚、野菜、乾物などから抽出したスープ(で、その多くが化学調味料に頼っている)です。それだけを飲むと、実はどれもそれほど違わない。何かを強めたら、それが「特徴」になるわけですね。豚骨を強めれば、豚骨スープになるし、鶏を白濁させれば鶏白湯スープになるし、煮干しを際立たせれば煮干しスープになり、野菜を溶けるほどに煮込めばベジポタスープになります。また、そこに「背脂」をちゃっちゃとふりかければ、背脂スープになりますし、ラー油や唐辛子を加えれば、激辛スープになる。
天ぷらラーメンは、天ぷらの衣がスープに浸透することで、独特な天ぷら風味のスープに変わるわけです。僕的には、「背脂」の代わりに「天ぷらの衣」を、というイメージです。天ぷらの衣の原理を考えれば、たぬきラーメンと言ってもいいくらいです。天ぷらのいいところは、油分をスープに与えると同時に、それがトッピングになる、ということです。海老天ぷらを入れれば、スープの味も変わるし、トッピングも一つ増えるわけです。
こちらの「天ぷら&ラーメン」の場合、、、
500円で、海老、かぼちゃ、ピーマン、野菜かき揚げ×2が食べられます。
それを一つ一つ入れていくと、色んなタイプの天ぷらラーメンが頼めるわけです。
海老天ぷらを入れると、海老天ラーメンになります!!
(当然ですけど、、、(;´・ω・))
これは、岐阜の天ぷらラーメンに近い感じかな??
…いや、これは、銚子・外川の伝説のお店「金兵衛食堂」の天ぷらラーメンに接近するラーメンですよ、これは!!
一つ目の天ぷらが入っただけなので、まだスープの味はほぼそのまま。
でも、ザクザクの天ぷらがスープに浸ることで少ししっとりして、これがまたたまらないんです。
スープも、天ぷらの衣を含むことで、少し味がきりっとしてきます。
その後も、かぼちゃ天ぷらやピーマン天ぷらをスープに浸して食べていきます。
(天ぷら盛合せなので、別に天つゆも入り込みます!)
これもまた、とっても旨い!!
ラーメンに天ぷらはやっぱり合うんです!!
徐々にスープもファットになっていきますよー!!
そして、最後は、かき揚げラーメンにして、食べ切ります!!
かき揚げを入れると、スープは、最初のあのあっさりとした様相は示さず、ファットなこってりスープに変貌しています。まさに、これこそ、天ぷらラーメンの醍醐味、といいますか。ファットになるんだけど、くどくはならない、と言いますか、、、。こってり好きもあっさり好きもどちらも「いいんじゃない~💛」ってなりそうです。
…
さらに!!
天つゆに添えられた「生姜」をラーメンに入れると、(もともとのスープが淡白なので)一気に生姜味のスープに変貌します。しかも、生姜を入れた後のスープが、めちゃめちゃ旨いんです。
これ、お店の人も気づいてないかもしれません。このスープにはすりおろした生姜を入れると、とっても美味しい生姜ラーメンになる、ということを。(食べた後に、そのことをお伝えしたのですが、いまいちお伝えしきれませんでした…(;;))
失礼を承知で、ダイレクトに申し上げれば、生姜たっぷりの「生姜ラーメン」をメニューに加えると、それを目当てでここに来るお客さんも出てくると思います。更に、「銚子天ぷら&ラーメン」も加えて頂けると、(銚子天ぷらラーメン普及委員会メンバー?として)とても嬉しいです。(*そんな委員会、ありません…)
また、基本のスープも、(お蕎麦屋さんらしく)もっと和風のダシ感のあるスープになると、更に銚子っぽくなる気がします。
ちなみに、天つゆと生姜をラーメンのスープに加えたら、めっちゃ凄い(個性的で和風の)スープになりました。
もう、色んな可能性が頭に浮かんで大変でした(苦笑)
***
というわけで、、、
銚子・観音駅すぐの「あおき」のレポでした!!
…
さて…、、、
こちらのあおきのご主人さんから「越後屋食堂」とのご関係について詳しく教えて頂くことができました。
あおきのご主人(2代目)のお父様(創業者、新潟出身)は、かつて別の場所で、「越後屋食堂」(のれん分け)という名前のお店を営んでおられたようです。
しかし、僕が死ぬほど惚れた橋本町の「越後屋食堂」ではありませんでした。橋本町の越後屋食堂で修業した方だったそうで、橋本町の越後屋食堂からのれん分けが認めれられたんだそうです。橋本町の越後屋食堂のご主人もやはり新潟出身だったそうで、「同郷のよしみ」といったところだったっぽいです。
なので、ルーツとしては、やはり「越後屋食堂」の流れを汲むお店ではありました!!
ただ、橋本町の越後屋食堂のラーメンは全くの別物になっているので、そこはなんとか、元の橋本町の味に近づけていただけると嬉しいですね。
セットメニューも充実のお店です!!
ここに、「ラーメンと天ぷら盛合せ」が登場してくれたら嬉しいです!!
ここの天ぷらとラーメンの相性はかなり抜群だと思いますので!!
お店からすぐのところに、「観音駅」があります。
車でも行けますし、また銚子電鉄に乗って来ることもできます!!
是非是非、銚子にお越しの際には、この「あおき」にも行っていただきたいです。
また、徒歩圏内に「坂本」がありますし、その近くには、間もなくupする新店もあります。
観音駅周辺は、ラーメン店や飲食店がいっぱい集まっていて、本当に素敵なエリアなんです。
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個人的には、「天ぷらラーメン」をメニューに入れてもらうのと、「ラーメン&天ぷら盛合せセット」を新たに加えてもらうことを心から切望いたします!!
銚子を改めて天ぷらラーメンの町に!!!
この要望はこれからも引き続き訴えていきたいと思います!