今年は、もっとCDレポするぞ!、と。
…
というわけで、、、
突然ですが、、、
シュヴァルツカイン
というバンドを知っていますか!?
ドイツ語のバンド名ですよー!!!
Schwarz Kein(Kain?)。
黒のカイン、あるいは、意訳的には、「黒い何ものでもない存在」?
シュヴァルツカイン、いい名前ですねー。
既に、ファーストシングルをレポしています。
***
遂に、シュヴァルツカイン、待望のファーストフルアルバムがリリースされました!!
ドイツ語のバンド名ということで、僕は応援しますよー。
フランス語のバンド名のバンドはいっぱいいるけど、ドイツ語は少ない。
BUCK-TICKの今井さんが「SCHWEIN」というユニットを組んでたけど…。
でも、、、
ただ、ドイツ語ってだけじゃ、応援しません。
音的にも魅力がなければ、、、
シュヴァルツカインは、音楽的にも、なかなか素晴らしいんです。
ある種、王道のヴィジュアル系サウンドを継承している、というか。
ヴィジュアル系サウンド、そして、その精神世界を。
それは、このアルバムの一曲目からバシバシと感じられます。
一曲目のタイトルは、「XXX」ですからね。このXXXはヴィジュアル系コードですもん。しかも、ただのSE的導入じゃなくて、その後の展開があるんです。歌も最後にちょい出てきます。
二曲目は、ファーストシングルになった「Moment Glow」。この曲をたまたまHPで聴いて、「わお♪」ってなりました。ガゼット、ディスパースレイ・リンチの流れを感じさせる王道のキラーチューン。これはいいぞ!って思った記憶が残っています。このバンドのスタートに相応しい勢いのある曲になっています。
三曲目は、「Limit」もぶっ飛んでます。LUNA SEAとかぶせてきましたか(苦笑)。サウンド的にも、疾走感があって、パンチがあって、ドカーンと迫ってくる感じのキラーチューンになっています。曲もカッコいいですが、ボーカルの歪美の声がいいんです。この曲の彼の歌声にはキュンキュンきます。低音が綺麗な男性ボーカルに弱い僕なので、、、汗 歌詞は、女性目線でそこもいいなぁ。「私ひとり、こんなにバカみたい」っていうところがsehr schönです☆
四曲目は、ゴリゴリなギターリフが印象的なヘビーチューンの「Envy」。DIR EN GREYばりのハイトーン・シャウトがイントロに出てきます。しかし、二~四と飛ばしてくるなぁ。歌詞はよく分からない…。まぁ、「意味はもたない」って最後に歌っているので、それでいいかな、と。「いつか尽きる愛情の影」の後、「それでも見えぬ明日の夢」の「それでも」がどういう接続詞になっているのか、気になったなぁ。(いつか愛情は尽きると理解しても、それでも明日の夢が見えない、それくらいに苦しい、と!?)
五曲目は、「GrimReaper」。あれ、Grim Reaperってバンドいなかったっけ!? このGrim Reaperって、ドイツ語的には、Gevatter Tod、Sensenmann(大鎌で切りつける人)という意味か。怖いなぁ…。最初のカウントからして怖いもん(チャイナシンバルかな?)。ホラー映画のクライマックスに使えそうな怖い曲。歌詞的には、インディーズ時代のファナティックを少し彷彿とさせるような…。
六曲目は、「Unconscious Guilty」。「無意識の罪(的な…)」か。Guiltyって形容詞じゃなかったかなぁ、と思ったんだけど、調べたら名詞形もあって、「罪の意識」だって。となると、「無意識的な罪の意識」というのが正式な意味、か。なんか、深いじゃないか。曲的には、もうライブで、首が痛くなりそうなヘドバン曲かな。ギターのクリーントーンの音がいいのと、裏のコーラス(女性?)の旋律がとても美しいハードな曲。これ、好きだなぁ。グロいほどにラウドでハードなのに、どこか「美しさ」を感じる。しかし、いったいいつ、メロウな曲が出てくるんだ!?
七曲目は、「In Myself」。ほっ。ここで、やっとキャッチ―な曲がやってきた。…とはいえ、テンポは速め。速いけど、シュヴァルツカインの中では、メロウな感じ!? これ、シングルカットできるんじゃないかな!? しかも、MYSELFですからね。MYSELFは、黎明期のヴィジュアル系的バンドの必殺ワード。サウンド的には、ツインギターが冴えわたっている曲かなぁ、と。いい曲ですよー。
八曲目は、超ハードでカッコいい「Distress」。これもシングルカットできそうだなぁ。王道ヴィジュアル系のキラーチューンを突っ走っている感じ。疾走感が半端ないです。もう少し、音的に、クリアな妖しいリフがあるとよかったかな!?)
九曲目は、「At Infinity」。これまた、ゴリゴリに押し迫って来るパワフルな一曲。サビは七曲目~八曲目と同様、キャッチ―な感じ。
十曲目は、出だしのシンセ音が印象的な「Hypnotic drug of sexuality」。最後の最後で、こんな「実験曲」を持ってきたか…(;´・ω・)。このアルバムの中で、一番驚いた曲だったなぁ。で、気に入った。1~9までは、これまでのヴィジュアル系の王道チューンだとすると、この十曲目は、これからのシュヴァルツカインをちらりと見せてくれるような…。ダンサブルでノリノリですよ。
***
というわけで、シュヴァルツカインの全曲レポでした!
楽しかった。
今年は、また、こういう全曲解説もいっぱいやりたいなぁ。
シュヴァルツカイン、是非聴いてみてください!!!!
これで満足しないで、
是非是非、CD、買いましょう!!!