火曜日。
今日は、かつて翻訳本の出版で大変お世話になったHさんとの再会。
しかも、今回はHさんの長年の知人であり、
元祖B級グルメライターの小野員裕さんも同席してもらえることに。
小野さんの本は、既に数年前に読んでいて、
自分の論文でも引用させてもらったほどで、
ラーメン関連の本も何冊も出版されている。
詳しくは以下のサイトをご覧いただければ、と思う。
ラーメン店の行列の質
All Aboutでの紹介
小野さんは言ってみれば、元祖B級グルメライター。
ラーメンのみならず、カレーにも相当お詳しく、
僕らブロガーにとってみれば、雲の上の存在だ。
そんな小野さんと4時間以上にわたって、議論を交わした。
(というか、議論させていただき、厳しくご指導(?)頂いた。)
詳しい話はさておき、結論から言えば、
小野さんは料理にとんでもない情熱を注いでおられる方だった。
「味のこと、料理のことが分からないで、料理を語るな!」
という厳しい視点ももっておられて、プロの迫力に震えた。
話題の中で特に印象的だったのが、「原理主義」の話。
ラーメン業界の中でも、「ラーメン原理主義」というのがある。
古い老舗の名店中の名店以外を認めない保守的なラーメン家たちだ。
これは、カレーにもあるそうで、南インドのカレーしか認めない人たちを、
カレーの原理主義者と呼ぶらしい。
(ちなみに日本に入ってきているカレーのほとんどが北インドカレー!)
さらには、(ここでは書けないけど)
ラーメン業界にまつわる様々なエピソードや深い話も
たくさん聞かせていただいた。
一番、印象に残ったのは、
「べんてんのつけ麺とやすべえのつけ麺の決定的な違いはどこなのか?」
という小野さんの問いかけだった。
感覚で分かっても、それをしっかり言葉にできなければならない。
でも、僕はそれを言葉にすることができなかった。
口篭り、口を塞ぐしかなかった。
(「甘さ加減」というだけでは、不十分なのだ!)
それがきちんと深く理解できて、初めてライターの道が拓かれるのだ!
そんな裏のメッセージが僕の中に響いてきた。
(本人はそこまでは言っておられなかったけれど、そう感じた)
プロライターとアマチュアブロガーの違い(境界線)が、
(まだうまく言葉にできないけど)ぼんやりと垣間見れた気がした。
まぁ、僕など、フードライターになるほどの器ではないが、
それでも、味の追求はずっとずっと続けたい。
だからこそ、もっともっと食についての勉強はしていきたいし、
ラーメンの探究はもっともっと深めていきたい。
小野さんは、ラーメンはボサノバだ、と主張されているが、
僕は、やはりラーメンはロックだ!と主張していきたい。
僕はこれからも体当たりをして、崩されて(論破されて)いきながら、
僕なりのラーメン道を極めていきたいのだ。
よき食べ手となり、本当によいラーメン屋さんを応援していきたい。
(いや、どんなお店にも必ずよいところがある!それを見つけるのだ)
そのためにも、本物が分かるブロガーにならなきゃならない。
流行を生み出し、お店を評価するのが評論家だとすれば、
数々のお店を個別に見て、そのお店を語るのがブロガーだと思う。
(僕は、評価することを放棄している)
小野さんから学んだことをいかして、
今後も、もっともっとラーメンの本質を見出していきたい
熱くて、ドキドキの四時間でありました。
(あまりにも夢中になりすぎて、終電乗り遅れてしまったkei・・・)
小野さんに連れていっていただいたお店で食べたのは↓↓↓