Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

SERENITY IN MURDER◆REBORN 元レースクイーンのVo.が放つデスボイスが圧巻!

僕は、一応「ヴィジュアル系」が基本にあるんですけど、、、

いわゆる「メタル」「ヘヴィーメタル」「デスメタル」「シンフォニックメタル」など、メタルロックが大好きなんです。もともとロックに目覚めたのが「聖飢魔Ⅱ」だっていうのもあるんですけど、とにかくメタルはかなり聞いてます♪

特に、ドイツの大手メタル系レーベル「NUCLEAR BLAST」が大好きで、有名・無名のメタルバンドをずっと聴いてきました。日本では、なんか「マニアックなロックの一ジャンル」って扱いですが、欧州では「メタル」って、本当に強くて、CD屋さんに行っても、ROCK/POPSとは別に、独立したジャンルとしてコーナーができていて、いつまでもお店にいられるくらいに充実しているんです。いわゆる「Visuak-kei」も、そのメタルのコーナーで扱われていて、「ロック」とは異なる扱いになっているのが面白いなぁ…、と。

そんなメタルですが、今、日本で最も注目されているのが…

SERENITY IN MURDER

という<結成10年の>バンドであります!!

まぁ、まずは、ちょっと聴いてみてください!!

なんか、凄くないですか!?!?(;^ω^)

このバンドのボーカル、男性じゃなくて、女性なんですよね。。。

しかも、元レースクイーンという経歴をもつ方で、AYUMUさんという方です。もうね、このお声を聴いたときに、一気に惚れ込んでしまいましたよ…(;^ω^)。。。 ただただ「すげ~…」って。。。(しかも、高知県出身っていうんだから…、ますます縁?を感じます。僕も高知ラブなので…)

また、ドラムを叩いているのは、なんとなんとキリト(PIERROT・Angelo)のソロのサポートドラマーのALLENくん。YouTuberとしても活躍している若手の凄腕ドラマーだったんです。

一番右のALLENくん、きっと見たことがある人も多いはず…。

このバンド、日本のメタル界では大注目されているバンドで、雑誌『BURRN! JAPAN』でもインタビューがしっかり掲載されていて、宣伝も大々的に行われています。

このバンド、とにかく凄いです。演奏力も半端ないですし、海外のメタルバンドと比べても全く引けを取らないレベルになっています。

それでいて、新たに「元レースクイーン」の女性メタルボーカルさんですからね。いい意味で「話題作り」にはなったと思うし、また、実力があればしっかり認められるのも、メタル界のいいところかもしれない…。


【全曲コメント】

1. The Great Beyond (Opening)

神秘的でどこか退廃的なピアノとノイズで幕を開けます。そして、雄大なメタルサウンドが奏でられ、徐々に緊張感を高めていきます。これは、SEでも使われるのかな? そんな感じです。

2. Anthem

そして、いきなり「アンセム」(苦笑)。あの大御所アンセムとは関係ないですよね?! ALLENのド派手なツーバスがいきなり楽しめます。そして、AYUMUのデスボが登場します。凄いです。言い方はあれですけど、本当に女性のボーカルなの?って思うほど。もう何度も聴いていますが、まだ「声」と「お顔」が一致しません(苦笑)。このお美しいお顔とこのどこまでも退廃的で破壊的なデスボ…。このコントラストがたまりません。そして、メロディアスなギターリフと壮大なシンセ。僕的には、NIGHT WISHが大好きなんですが、そんな感じのメロディアス感があります。が、ボーカルに関しては、ずっとデスボ…。凄い…。一か所くらい、「美しい旋律」があってもよさそうですが、…全くありません。完全デスボです…

3. Plead For Your Life

ブラストビートのようなド派手なドラムから始まるheavy metalサウンド。重い重い…。重量感満点の楽曲で、こういうのが好きな人にはたまらないリズムですね。…と思いきや、突然始まるブラストラッシュ!! このブラストビートヤバい…。気持ちよすぎる…。サウンドはとってもメロディアスなのに、やっぱりAYUMUの歌は、終始デスボです。サビ?はめっちゃ綺麗でキャッチーなサウンドなのに、歌は「悪魔の叫び」…。凄い(としか言いようがない)。ギターソロは、どこかX JAPANを感じさせるツインギターで、これまた心地よいです。…と思いきや、緊張感漂うシンセ音に包まれる音空間へと…。これはもうまるで「音の映画の世界」…。plead for…で「懇願する」なので、「お前の命を懇願する」になる?? なんか、そういう「必死な願い」を感じる曲になっていました。

4. The Titans

こちらもまた映画の中のワンシーンかのようなイントロで始まるheavyな曲。真夜中の海に沈没しそうな燃え上がる船の中で悪魔たちが人間を殺していくようなイメージの曲(!?)。「Dissemblers, You are going to burn in hell」って…(;^ω^)。やっぱり焼かれる歌だった…(苦笑)。でも、サビでかなりメッセージ性のあることを歌って(叫んで)いるので、わりとポジティブメタルなのかもしれない…。しかし、ここでも歌という歌はなくて、ずっとデスボイス…。凄い、、、ただただ凄い、、、(でも、ちょっと「歌」も聴きたくなる…)

5. Sea Of Stars

ん!? イントロだけを聴くと、「これはヴィジュアル系か!?」って思うような感じになります!? でも、Aメロが始まると、安定のデスボになります。サウンドだけで考えると、これはV系ロックにもなりそう。でも、AYUMUのデスボの存在感が凄くて、荘厳なメタルロックになっちゃっています。凄いな、、、「元レースクイーン」であることがもうどうでもいいというか、、、そして、迫力あるデスボの裏で鳴り響くメロディアスなギターリフがとっても心地よくて、面白いなぁ…、と。3:06くらいからのギターソロ?のところがこれまたとってもかっこいいです。ボーカルがないと、途端にヴィジュアル系世界観に戻るところがなんとも面白い! それでいてコスミックかな??!!

6. Rain Or Shine

お!?! 素晴らしい出だしの楽曲だ。これは「J-POP」か!?!ってほどにロマンティックでセンチメンタルなイントロだ!!って思ったら、これまたヴィジュアル系っぽいイントロになり、そしてAメロでAYUMUが登場すると、デスメタル~シンフォニックメタル風になる、という、、、。デスボに、歌うように響くギターメロ、なんか、立場が逆転しているよなぁ、完全に。ディストーションバリバリのボーカルに、クリアでメロディアスなエレキギター…。その逆もやっぱり聴きたくなってくる…。「The Stars shining out When the darkness fall」=闇が落ちてきたときに輝く星たち…、素敵だ…😿

7. Leaves Burned To Ashes

今度は、スラッシュメタルっぽい狂暴なイントロからの…、シンフォニックメタルっぽいメロディアスなシンセ音が響くメタルイントロへ…。そして、安定のデスボ&ハイスピードメタルへ。うん、この曲でもやっぱりギターとボーカルの役割がひっくり返ってる…(苦笑)。サビ部分がどの曲もだいたいそうなっているな…、と。またこの曲でもブラストビートが楽しめて、更にキャッチーなギターメロも楽しめます。…でも、このあたりでやっぱり「歌」が欲しくなる…( ;∀;)、、2:25~から、スローでメロディアスなギターソロtimeになりますが、ここで少しほっとできるという…。デスボボーカルで緊張感を与え、ギターで安心感を与えるメタルサウンドって…。(ここまで聴いても、上の写真のお美しいAYUMUのお顔と狂気的な声が全く一致しない。その断片さえも感じない。…そこにプロ意識を感じますね…)

8. Beast In Human Shape

いよいよ終盤戦へ、かな。ここでとんでもなくかっこいい曲を出してきます。ギターのリフがむっちゃくちゃかっこいいんです。ハードでスピーディーで切なさもあって激しさもあって、そして、壮大なサビへと向かっていきます。歌詞もいいことを歌っているはずなんですが、破壊的デスボのため、どこがサビでどこがどうなのかが分からない…(;^ω^)。最後の「I rage like thunderstrom Behind the lust for life Row a boat towards the end Beast in human shape」っていう英語のフレーズがとても気に入りました。人間のカタチをしたビーストども…、と。

9. The Black Sun

前曲も凄いですが、その更に上をいくハードな曲だ…。ブラストビート炸裂!! これはたまらない…。しかもサウンド的には、僕的には「X JAPAN」と「Soft ballet」を合わせたような感じのある超ハイスピードメタル。感覚的には「オルガスム」を超える「オルガスム」の世界って感じ?! 「ここまでやってやる!」っていう気合を感じます。また、裏で鳴っている音(インダストリアルな音)がなんとも藤井さんを感じるというか…(ちょっとだけですけど)。ちょうど2:00~からのブラストビートはもうただただ圧巻です。凄い…。そして、一瞬「グレゴリオ聖歌」(Gregorian)のような感じになった後のブラストビートソロ(?!)(2:26~)がむっちゃくちゃ気持ちよいです。ALLENの凄さがむっちゃ分かります(YouTuberの彼の印象が強すぎて…)。しかも、ブラストビートなのに「生ドラムっぽさ」をしっかり感じるんですよね。そこが凄いというか… そして、最後はピアノの美しい旋律で、、、…

10. The Glow Of Embers

なんか海外のポップスみたいな出だしで、テンションが上がりました。…がすぐにメタルビートへと…。最後の曲っぽさのある楽曲でありつつ、ド派手なメタルサウンドであり、どこか「和風」(あるいは「チャイナ風」)なメロも入り…、カオスな楽曲だ… しかし、ここまで全部デスボだぞ…、、、

11. The Four Seasons

そして、エンドロール的な…。どこかインペリテリっぽさもあったりなかったり…。また、どこかNIGHT WISHっぽさもあったり…。アコギ+バスドラムになるところがあるんだけど、そこがとっても<生バンド>っぽくて素敵でした。いや~、凄い一枚だったな…、と。


全体的には、「最新のやり過ぎ系のメタルサウンドを楽しませてもらいました」って感じかな。

いったいメタルはどこまで進化していくんだ!?!?って、、、。

僕的には「ガルネリウス大好き人間」なんだけど、そのガルネリウスとは違う次元での「凄さ」がありました。このSERENITY IN MURDERもまた、日本を誇るメタルバンドなんだなぁってしみじみ思いました。10年超えのバンドですからね。

海外のメタルだと、僕的には「DIMMU BORGIR」っぽさを感じたというか、このバンドが好きなので、それっぽく聞こえました。また「IMMORTAL」なんかも同世代になるのかな?? 

最新のメタルバンド事情は分かりませんが、とにかく凄い迫力の一枚でした。海外のメタルバンドと比べても、全く見劣りしないどころか、「ここまでのバンドって、世界にあるか!?」って言いたくなるほどです。サウンド的にも、この「やり過ぎてます」っていうデスボオンリーのボーカルも…。…なんていうか、このアルバムを聴くと、あのDragonForceさえ、ポップなロックサウンドにしか聴こえなくなるというか、、、(まぁ、もともとポップなんですけど…)。

最初から最後までデスボonlyで貫いている点では、僕的には、昔一時期大好きだった「Cradle of Filth」を始めて聴いた時の感覚に近いものを感じました。最初、このCradle of Filthを聴いた時、「なんじゃこりゃ!?」って思いました。なんか、その時の感覚が再び蘇ってくるようでした。

なお、このバンドは「メロデス(melodic death metal)」というジャンルに入るそうで、、、

ドイツのメロデスバンドです!!

いや~、日々刻刻と変貌を遂げていくメタル界、日本でももっともっと盛り上がってほしいものです。

ホント、色んなタイプのバンドがあって、死ぬまで飽きません!!\(^o^)/

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