お待たせしました!
うちのおじいちゃんシリーズ第10弾!(苦笑)
(↑超テキトーに言ってます)
昨年6月以来、6カ月ぶりの再会です~
今回は現大学四年生の従妹のHちゃんと一緒に!
うちのおじいちゃんも数え年で遂に98歳になりました。
(一応誕生日は6月19日なんだけど、
昔は1月1日が年齢の変わり目だったんだとか・・・ホント?!)
おじいちゃんも、「I'm 98 years old!」と叫んでいました。
98歳を迎えられたことはおじいちゃんにとっても嬉しいことみたいです。
「あと2年で100歳だね。おじいちゃん頑張らないと」、と言ってました。
おじいちゃんにとっては100歳が一つの目的みたいです。
でも、かなりこの半年で身体はしんどくなってきたみたい。
1,2年前でも十分に超高齢者だったのに、
今回はさらにその上をいく超超高齢者になっていた。
おじいちゃんには全部で9人の孫がいる。
僕が一番年上の孫。
なので、おじいちゃんは僕のことは分かるらしい。
それ以外になると、記憶があいまいになってくるみたいで、
誰がどの孫か分からなくなることが多々ある。
けれども、今回面白いことが分かった。
9人中8番目の孫のHちゃん(大学生)は、
この春に無事新聞社に就職することが決まった。
この春からは女性新聞記者の卵として働いていく。
実はおじいちゃんも新聞記者だった。
孫の中で新聞記者になるのはHちゃんが初。
おじいちゃんの仕事を引き継ぐ孫が遂に登場したのだ。
けれど、おじいちゃんはもう相当老いてるし、
その辺の事情をうまく飲み込んでいるとは思えなかった。
が・・・
食事中、おじいちゃんに「Hちゃん、就職決まったよ」、と話すと、
むにゃむにゃ競馬の話をしていたおじいちゃんがふと眼を開き、
「あ、Hちゃん、新聞社の話はどうなったの?」、と、
割と大きな声で言いだしたのだ。
これには、みんなも驚いた。本人もビックリしただろう。
おじいちゃんにとっては、新聞記者を目指す孫娘のことが気がかりだったのだ。
ふと思い出したように、「どうだったのかな?」とHちゃんに尋ねた。
その時の写真が上の写真★
(試験合格にがっちり握手!)
この時、しょぼしょぼしていた目がぐっと見開き、
確かに相手を眼差す視線になっていた。
この瞬間、おじいちゃんが他者と共に生きていることが、
はっきりと確認できた気がした。
「視線が届く」。これを目の当たりにした瞬間だった。
相手への眼差しは他者に開かれていることの根拠である。
人間って不思議なもので、好きなことや興味のあることだと、
どれだけ老いていても、飛びつくことができるのだ。
おじいちゃんは、普段まともな会話をするのは難しいんだけど、
競馬の話と食べる話と新聞記者の話となると喰いついてくる。
好きな話なら、いつになっても飛びつけるのだ!
おじいちゃんも新聞記者という身近で誇りであるものに、
ぐっと引き付けられたわけだ。
僕もおじいちゃんになったら、きっときっと、
V系バンドの話やラーメンの話やドイツの話だけは、
喰いついて話すんだろうな~。好きなことならそりゃ話しちゃう。
だから、若いうちから好きなことをしっかり見つけておこうぜ!
と