Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

ポストコロナ時代のプレミアムフライデーとは!?

今日はプレミアムフライデーですって。

Twitterでも「#プレミアムフライデー」が話題になっていました。

政府主導?経済界主導?の(半ば強引な)プレミアムフライデー。

プレミアムフライデーの公式サイトはこちら

(公式サイトって、、、(;´・ω・))

プレミアムフライデー推進協議会っていうのもあるみたいで、、、


協議会は、国民各層がそれぞれの価値観のもとで「幸せ」や「楽しさ」など生活の充実感を実感することできるライフスタイルへの変革・実現に向け、国民各層の参加のもと、プレミアムフライデーを国民運動として一体感をもって推進していくための実施方針等の検討、普及啓発活動などを実施する。

引用元はこちら


というのが、プレミアムフライデー推進協議会の趣旨らしいです。

これを読むと、なかなか良いことを言っている気もします。

幸せや楽しさを実感することのできるライフスタイルへ。

これ、とても大事だと思いますね。

幸せを実感することに乏しい国である日本。

幸福度ランキングでも、日本は世界の中で62位。決して高くないです。

詳しくはこちら

それぞれの価値観のもとでの「幸福」と書いてあるので、それぞれの人が思う「幸福」に向けての時間を提供しよう、というのが、プレミアムフライデーの意義でした。

その理念には共感できます。

でも、実際はどうなのでしょう!?

ウィキペディアには、こう(皮肉交じりに?)書かれています。


日本国政府(経済産業省)および経済団体連合会を中心とした、経済界が提唱・推進する、毎月末金曜日(フライデー)に、普段よりも豊かな生活を推奨するとする個人消費喚起キャンペーン。午後3時(15時)に仕事を終えることを奨励する「働き方改革」と連携し、給与支給日直後に該当しやすい月末金曜日には、夕方を買い物や旅行などに充てることを推奨している。2017年(平成29年)2月24日より実施された。

引用元はこちら


このプレミアムフライデーを提唱したのは、経済産業省と経団連らでした。

悲しいことに、「幸せ」「楽しさ」とは、ここでは「個人消費喚起キャンペーン」のことだったのです。

つまりは、「普段より金をつかえ」、と(;´・ω・)。。。。

僕は前々から、日本は「民主主義」でも「権威主義」でも「個人主義」でも「全体主義」でも「右」でも「左」でもなく、「(損か得かでしか考えない)拝金主義だ!」と(半分皮肉交じりに)言ってきています。(その背後には、「宗教性の欠如」「宗教的連帯の欠如」「宗教的倫理観の欠如」「哲学・思想の欠如」があります)

個々人の幸せや楽しさを求めるプレミアムフライデーも、結局は「個人消費喚起キャンペーン」でした。これぞ、拝金主義国家故の戦略と言ってよいでしょう。

消費活動=幸せ・楽しさ

きっと、この国の人たち(特に権力者たち)の根本思想がこれなんだと思います。

戦後、ずっとこの思想でやってきたのが日本という国だったのだろう、と。


しかし、今回のコロナ禍で、「新たな生活様式」が模索され始めています。

というか、、、

既にそのモデルが提示されています。

厚生労働省のサイトによりますと、、、


娯楽、スポーツ等
□公園はすいた時間、場所を選ぶ
□筋トレやヨガは自宅で動画を活用
□ジョギングは少人数で
□すれ違うときは距離をとるマナー
□予約制を利用してゆったりと
□狭い部屋での長居は無用
□歌や応援は、十分な距離かオンライン

食事
□持ち帰りや出前、デリバリーも
□屋外空間で気持ちよく
□大皿は避けて、料理は個々に
□対面ではなく横並びで座ろう
□料理に集中、おしゃべりは控えめに
□お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けて

買い物
□通販も利用
□1人または少人数ですいた時間に
□電子決済の利用
□計画をたてて素早く済ます
□サンプルなど展示品への接触は控えめに
□レジに並ぶときは、前後にスペース
公共交通機関の利用
□会話は控えめに
□混んでいる時間帯は避けて
□徒歩や自転車利用も併用する

(3)日常生活の各場面別の生活様式
冠婚葬祭などの親族行事
□多人数での会食は避けて
□発熱や風邪の症状がある場合は参加しない

引用元はこちら


だそうです。

これを真面目に受け取れば、従来の奢侈耽溺のような振る舞いを改めろ、と。

外で食べるのを減らして、買い物もささっと済ませろ、と。

テイクアウトの食べ物を買って、買い物は通販で、と。

「夕方を買い物や旅行などに充てること」など、新しい生活様式では御法度。

プレミアムフライデーの経済界の思惑は、見事に否定されるのです…。

でも、「消費活動=幸せ・楽しみ」というフレームを壊して、これからの生き方を考えるならば、、、

金曜日は、仕事をとっとと終わらせ(できればリモートワークで)、テイクアウトメニューを持ち帰って、家族でのんびりとする、ということもまた、引き続きプレミアムフライデーでできるわけです。

旅行に行くのではなく、近場を散歩したり、公園でのんびりしたり、と…。

そういうのんびりとした静かな時間が全然ないからこそ、日本人の「幸福度ランキング」は低いのかもしれません。

けれど、多くの人が今回、コロナによる自粛の要請(という名の「空気」による個人の自由の制限)により、そういうのんびりとした静かな時間の尊さに気づけたのではないでしょうか。

のんびりと本を読んだり、のんびりと散歩をしたり、のんびりと料理を作ったり、のんびりと絵を書いたり、のんびりと音楽を聴いたり、のんびりと酒を呑んでtwitterをいじったり、、、

そういう時間こそ、幸せで楽しい時間なんだ、と考えるならば、この先もまだプレミアムフライデーの意義はあるように思います。

プレミアムフライデーの時は、コロナ禍の時のように、リモートワークを徹底して、しかも、13時~14時には仕事自体を切り上げる。

で、それ以降の約二日半は、のんびりと自宅で静かに心と体を癒しつつ、好きなことをだらだらっとやる、と。。。

そういう時間として、プレミアムフライデーを活用していくということであれば、ポストコロナ時代であっても、プレミアムフライデーは輝き続けるように思います。。。

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