北習志野のラーメンについては、ほとんど無知な僕です。素直に認めます。なので、僕的には、北習志野に来ると、わくわくします。どんなラーメンに出会えるのだろう、と。
さて、ちゃうちゃうに続いて、向かったのは、これまた宿題店だった『自家製麺ラーメン泰山』でした。こちらもかなり古そうですね。創業は何年なんでしょう?! 聞きそびれました。
お店の前に立った瞬間から、胸が躍りました。なんて、魅力的なお店なんでしょう。これまた、若き女子たちには絶対に入れなさそうな雰囲気。「自家製麺」の文字がめちゃめちゃそそりました。しかも、お客さんがたくさん。人気店なんですね。もう、既にいろいろなレポがありますね。
http://jax.blog81.fc2.com/blog-entry-35.html
http://ameblo.jp/kouhei-d/entry-11158194193.html
あ!らんちばさんも行ってる!しかも、今年(笑)
http://blog.livedoor.jp/lanciba/archives/51853737.html
そんなわけで、歴史あり、そして既に人気あり、知名度ありの知る人ぞ知るお店なんよね。いや、この佇まいには、わくわくさせられます。ラーメンフリークが喜びそうな外観です。ホント。地方の名店のオーラに似たものが感じられました。ちなみに、場所は路地裏の裏くらい。大通りの裏通りのさらに奥に入ったところにありました。このロケーションもまた憎らしい(苦笑)。
メニューは、さすが老舗店だけあって、いろいろと取り揃えてございます。
こちらのおススメ、というかウリは、チャーシューと餃子なんだそうです。焼肉ラーメンも美味しそう。うーん、と、散々悩み、結局はラーメンを注文しました。
いやー、器が凄いです。器がまずでかい! それにビックリでしたね。ま、ただ、量は一般レベルかな。普通の量でした。
お味ですが、これがなかなか、、、判定不能な味。大胆不敵に申し上げれば、すっごい美味しく感じるような、かなりちょっとぶっとんじゃっているような… なんていうか、美味しいラーメンでありながら、どこか美味しくないというか。こういう感覚って、初めてかも。一歩間違えると、すごい不味いラーメンのような気もするし、永福町大勝軒さながらの魚介風味の強いあっさり醤油ラーメンのような気もするし、、、。とにかく、両極端を感じるスープなんですね。
なんか、不思議なラーメンでした。最初食べた時は、「おお!」って思ったんです。永福町大勝軒っぽさをもつ煮干しの風味の生きたさっぱりアツアツラーメン。なんだけど、食べ進めていくうちに、「んんん??」って感じになっていく。ちょっとこれ、スープの臭いが気になるなぁ、と。でも、また改めて口に含むと、「おお!」ってなる。美味しいんだか、不味いんだか、その判定ができないタイプのラーメンでした。昔ながらの中華そばのような気もするし、ややレトロ感を出した永福町大勝軒のような味わいでもあるし。とにかく謎な一杯でした。
麺は、さすが自家製麺と売り出しているだけあって、お見事でした。太いウェイブがかったもちもちの麺で、この麺には感動しましたね。これなら、つけ麺も美味しいだろうな、と。そういう感じでした。イメージ的には、庶民的な開化楼の麺みたいな感じでしたね。これは、食べる価値大有りでした。
それから、チャーシュー!! もう、素晴らしかった。でっかくて、ぷりっぷりで、かみごたえ抜群で、たまらなく美味しいチャーシューでした。これなら、チャーシューメンも最高だろうな、と。
卵、っていうか、うずらの卵が一つ、ぽこっと乗っていました。かわいい♪
また、メンマも素晴らしくいいメンマになっていました。メンマが美味しいお店=名店という仮説に従えば、ここも立派な名店なんだと思います。が、ここに限っていえば、とにかく謎。それに尽きますね。
それから、凄い秘密兵器がありました!
見てください! 僕の今の喫緊のテーマとなっているあの…
辣醤!!ラージャン!!
そうか! ラージャンメンというのは、「ラージャン」を使ったラーメンだから、ラージャンメンなのか。
ラージャンの成分はというと、、、
唐辛子と食塩と味噌。
これが、ラージャンの正体か!! 多分、中華料理を専門にしている人なら、あったりまえのことなんでしょうが、そういうことだったんですね。味噌唐辛子=ラージャンなんですね。「ラージャンメン」という言葉に意識が向かっていて、「ラージャン」とは何かを考えてなかったんですね、僕は。
ただ、ラージャンというのは、中国調味料なのかどうか。味噌って日本の食材ですよね。唐辛子は…。このラージャンがいったい誰の手によって、どこで生まれ、どのように使用されてきたのか。ラージャンという言葉を調べていくと、「唐辛子味噌」という言葉に行きつきます。定義的には、味噌に刻んだ唐辛子を混ぜたもの、となっています。そして、豆板醤の一種ということにもなっています。
さらには、花椒辣醤(ファージャオラージャン)なるものもあるみたいです。これは、ラーメンに使えるかも?!
http://youki.jp/youki/7.1/112066/
けれど、この花椒辣醤そのものが、中国では辣醤と呼んでいるものらしいです。つまり、豆板醤自体が日本的なものであって、花椒辣醤が、そもそもの中国の調味料ということになるんですかね?! 日本では、豆板醤=中国の調味料と考えられているけれど、実は、中国には豆板醤がなくて、花椒辣醤がある、と。?!
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4252351.html
この問題は、さらに考えなければならなそうです。。。さらに、甜麺醤もありますからね。中国の調味料は奥深いです。
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さて、こちらのお店の話に戻ります。
きっとね、「好きな人はたまらなく好き」っていうラーメンなんだと思います。ダメな人にはダメでしょうね。それくらい、食べ手を選ぶ一杯になっていると思います。いい意味で、とてもマニアックな老舗ラーメン店だと思います。ホント、不思議で謎だらけのラーメン屋さんでした。この界隈には、北習志野大勝軒、そして大勝軒があり、そして、こちらの泰山がある。歴史ある北習志野らしい、貫禄のある「問答無用のラーメン屋さん」でしたね。
とにかく凄いお店でした!!
説明書きもばっちり!