最近、学生の方から「新しいバンド」を教わることばかりになりました…😢
昔は、学生よりも早く新バンドを発掘できていたけど、もう無理です…。
そんな中、この4月に入学したばかりの学生さんから素晴らしいグループを教えてもらいました。
それが…
PassCode
という女性4人組のロック系グループです。
このバンドの曲を聴いた時に、「なんじゃこりゃ!?」って思いました…。
アイドル系の女性4人のフロントなのに、デスヴォイスは炸裂するわ、超ラウド&ヴィジュアルの轟音サウンドだわ、テクノ・トランスの要素はあるわ、歌をよく聞くと「Perfume」っぽいわ…
アイドル×ラウドロック×ヴィジュアル系×ダンスポップ
それが、PassCode!?!?
今回は、一番新しいフルアルバム【STRIVE】というアルバム。
この動画の演奏を聴けば、ラウド系やヴィジュアル系が好きな人でも「おお!」って思うはず。
【収録曲と一言コメント】
1. SPARK IGNITION
突然、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅの曲で出てきそうなフレーズで始まる曲で、ハードでキャッチーなナンバー。シングル曲になりそうな曲で、前向きで、元気がでる曲。サビ後には「デスボイス」も登場します。イマドキでな展開でどんどん曲調が変わっていきます。
2. Majestic
ダンスナンバー&少しオリエンタルなヘビーな楽曲。イマドキのロックテイストを感じます。ロットンが好きな人なら喜びそう。高速な四打ちビートが気持ちいいですね。きゃりーぱみゅぱみゅがラウドロックをやるとこういう感じ?! ギターがどことなくDIR EN GREYっぽいのもまた面白いかも!?
3. Shedding tears
跳ねる感じのハードでノリノリのダンスロックナンバー。1,2とはまたちょっと違った曲調で、PassCodeの音楽の幅を感じるかな? 出だしのメロがとっても素敵でした。
4. Seize Approaching BRAND NEW ERA
平地さんってきっと欧米のポップスやロックをかなり聴いているんだろうなっていうのが分かる曲?! ボーカルとシンセだけを聴くと、とってもヨーロッパな感じがして気持ちいいんだけど、そこにラウドロックっぽさをガツンと利かせているところが面白いですね。海外の女性ボーカルのロックバンドっぽい感じがして素敵です。
5. Yin-Yang
これは…、Perfumeがメタルをやったらこうなる!?って感じ!? ちょっとアジアンな感じもして面白いメロです。サビは突き抜けるようなスピードビートへ。大サビで「こんなザマだって 心音が今日も生きる 聞こえるから」というところで、心音会ファンの僕はニヤリとしてしまいました💓(ここのメロ、凄く好きでした)。わずか1分30秒で終わるのも潔し!
6. ATLAS
90年代後半のヴィジュアル系のようなイントロがとってもいい感じでした。でも、全体的にはPerfume感があるなぁ。Perfumeがイマドキのラウドロックをやるとこうなるぞっていう曲。面白いなぁ。パワーもあって勢いもあって元気もあって、いいなぁ。
7. Stealth Haze
海外のメタルバンドっぽい楽曲?! このサウンド、もはやアイドルの楽曲では全くない…💦 サビはスピーディーでキャッチーな四打ちビートで、カッコいいです。このアルバムの中で、僕的にトップクラスで「おお!」って思った曲。
8. STARRY SKY
ここに来て、少しテンションが落ちる曲?(それでもハードですが…)…、と思ったら、サビ~2サビでどんどん展開していくところがもうなんとも…。若さとエネルギーが溢れまくってるな、、、\(^o^)/
9. Anything New -PrayInTheSky Edit-
これは「シングル曲」でいいのかな? TBS系スーパーサッカー10月、11月エンディング・テーマ曲に抜擢された曲みたいです。これは、PVが出ているので、是非聴いてみてください。心地よいロックナンバーかな!?
10. yours
ここでようやく静かなピアノ系バラード曲。アイドルを感じる曲がここに来てようやく…。
11. GOLDEN FIRE
いよいよクライマックスへ。10で落としておいて、最後に突き上げる。うん、これもまた一つのロック・セオリーかな?! ゴージャスでデラックスなロックナンバーを若い4人の女子たちが歌いあげます。
12. Remnants of my youth
最後にこの曲をもってくるところが、なんとも憎いですね。そう、こういう曲でアルバムっていうのは終わるもんですっていう。ライブでもこの曲を最後にもってくるのかな? やっぱりどこか90年代ヴィジュアル系っぽさを感じるなぁ~💓
初回限定盤に…
通常盤です!(今回はこちらをご紹介しました!)
演奏については、絶対に「ラウド系」「ヴィジュアル系」の誰かがからんでいるはず(苦笑)
クレジットを見ると、ギターは「Yoichi」という若いギタリスト。
うん、DIR EN GREYファンだった(苦笑)。ギターの音を聴いた時に、これは「われわれ界隈のギタリスト」だって思ったんです。で、やっぱりそうだった、という…。ただ、表立ったV系バンドをやってきたわけではなさそう…。
で、ベースは、元「my-Butterfly」のToshihiro。このmy-Butterflyもまたカッコいい女性ボーカルのラウド&メタル要素のあるロックバンドでした。ラウド系でキャッチーでハードな楽曲を奏でるバンド。
ドラムは、あの「MY FIRST STORY」のKID’z。われわれ視点からだと、あの「Pay Money To My Pain」のKが名付け親で、ONE OK ROCKのボーカルTakaの実弟がボーカルのあのバンドのドラマーがPassCodeのドラムを担当していたんです。
なので、これはもうれっきとした「ラウド&メタル&ヴィジュアル」の王道をゆく楽器隊で構成されたハード&ロックなバンドサウンドなんです。
そこに、Nao, Kaede, Yuna, Hinakoの表現豊かな歌が重なることで、とんでもない「世界観」が繰り広げられた一枚のアルバムになっているんです。もともとはアイドル活動をしてきたキャリアのある4人なんだとか(学生談)。
プロデューサーは、1991年生まれの平地孝次さんという若い人で、まさに「今の人」って感じですかね。このPassCodeがメインらしいですが、ウィキによると工藤静香(晴香さん)への楽曲提供も行っているんだとか…(Σ(・□・;))
(工藤晴香さんという方がいるんですね。われわれ世代には分かりません、これは分かりません!💦 すみませんでした…)
従来の「アイドル像」を覆すようなヴィジュアルで、そこに興味を持ちましたね。
日本の旧式のアイドル(かわいい系+女子高生っぽさ)のイメージを払拭し、長年日本で培われてきた「ロック文化」を積極的に取り込んだ「新たな形式」。
日本の旧式のアイドル像は、もうK-POPには及ばないということも徐々に分かってきています。秋元さんには申し訳ないですが、彼のやってきたアイドルビジネスはもう終わりを告げようとしているんだと思います(僕はそれでよいと思います)。昔から、(日本の)18歳未満の「子ども」を使ってビジネスするスタイルには問題を感じてきました。中学生でアイドルをやらせて稼ぐ、というのは(完全にゼロにする必要はないにしても)、明らかに「搾取」であり、「学びの機会の強奪」であり、「Maltreatment(虐待)」だと思います。(言い過ぎかな…💦)
旧式の「子ども型アイドル」から、新式の「大人のアイドル」へ。
そして、「K-POPパクリ系」から、「ラウド×ヴィジュアル×メタル」へ。
この新しい流れのきっかけとなったのは、やはりBABYMETALかなとも思われます。「メタル」と「アイドル」の融合なんて、前代未聞ですし、それゆえに、世界中で話題になりました。このBABYMETAL以降、次々に、「旧式アイドル」とは異なる形式のグループが誕生していきます。このPassCodeもその流れにあるように思います。
今回のこの「STRAVE」を聴くと、従来の「Kawaii」を全く感じさせない力強くたくましい女性グループの勢いを強く感じます。これは、是非われわれ世代の人にも聴いてもらいたいなぁって思いましたね。
ライブもなんか凄まじいみたいです…
今や、聴き方も色々と…