2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦
この児玉先生の話は、聴くべきものだと思います。
これを聴くと、このままでいいのか?!と思えると思います。
もちろんこの人の発言のすべてが正しいとは言い切れないとは思います。
ただ、この人は「学問の真理」の立場から、現状を強く批判していると思います。
その学問の真理自体の「エビデンス」がどれほどまで有効なのか、
よく分かりませんが、少なくとも、誰かの利害のために怒っていないのは明らかです。
ただ、言っていることの半分くらいは難しすぎてよく分からない、という…
原子力発電がどれほど複雑なシステムで成り立っていたのかはわかりました。
最後の方で言っていますが、被ばくの恐ろしさは想像以上です。
内部被ばく、DNAからの説明は鮮やかでわかりやすかったです。
妊婦、胎児、幼児への危険、髪の毛、貧血、そういうところに放射線障害が現れる、と。
滑り台の除染なんかは、ホント、早急にしなければまずいですよね。
除染のコストも半端ないです。国費で賄えるレベルではない。。。
彼の提案はすぐに実践可能なので、そこはすぐに動いてほしい。
それができるかどうか、民主党政権の腕が試される瞬間です。
「すべて国会の責任です」。
重い言葉です。「国会の怠慢」。それを打ち消すためには、
すぐにきちんと動くこと。それしかないわけで。。
***
ただ、こういう原子力の恐ろしさはすでに僕ら自身知っているはずです。
けれど、今の生活を維持するためには、どうしても原子力が必要です。
今の生活水準を捨てるということは、今ある生活必需品を捨てなければならない。
その捨てる勇気は僕らにあるのか。
仕事もなくなります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110728-00001207-yom-bus_all
「電力不足が国内産業の空洞化を加速させることで失業者数も19万7000人増加する」
原発を批判することはできますが、この19万人の生活は誰がどう保障するのか。
上の先生が指摘していることから、ただちに「原発反対」につなげることは避けたいです。
(この彼の発言から、原発廃止という論理を単純に引き出そうとする人もいなくもなさそうなので)