これ、スクープって言っていいですよね。
「銚子にある老舗フランスレストランで、美味しいラーメンが食べられる」との情報をツイッターでいただきまして、悪麺友らんちばさんとかけつけました。
ネットで「茶葉蘭 ラーメン」で検索しても、ラーメン情報やラーメン記事は見当たりません。もちろん雑誌等でも、ここのお店でラーメンが食べられる、という情報はなかったと思います。一つだけ。。
でも、どんなラーメンが食べられるのか。画像等はありません。銚子のフランスレストランで提供されるラーメン、気になるじゃないですか!!!
場所は、銚子駅から徒歩圏内です★ ちょっと歩くかな。
お店の看板です。1984年創業みたいですね。
それから、面白い掲示物を見つけました。
凱旋門、否、専門外料理?!ですか?!
ラーメン、タンメンとあることが分かります。イケメンって、、、汗。
店内に入ると、もうたまらんですわ。昭和のレストランですよ。まさに昭和。ノスタルジックそのもの。店内は、二つのブロックに分かれていて、手前がカウンター席と簡易なテーブル席。そして、その奥の部屋は、予約したお客さんのためのお部屋で、おしゃれで居心地の良い綺麗なテーブル席になっていました。こりゃ、すごいわ。
手前のカウンター席は、すごいですよ。何がすごいって、椅子が凄いんです。ここは、南国のエステか?というくらいに。違和感たっぷりの椅子でした。不思議だ、、、
それに、ワインやワイングラスもたくさんそろっています。フランス料理店ですが、地元のバー(?)、ビストロとしても機能しているみたいでした。
さて、メニュー。
いやー、すごいです。本当に、真面目なフランスレストランです。お値段もかなりあれです、、、
でも、ありました。
凱旋門料理、、、(苦笑)
フランス風の皿うどんって(汗)、、、 すっげー気になるじゃないですか。
ラーメンは三種。しょう油、四川風、味噌、それにタンメンがあるそうです。値段も840円と、かなり高額です(しかも、銚子でですからね、、、)
いったいどんなラーメンなんでしょう。全く想像できませんでした、、、
そして、ご対面。
じゃーん!!
見てください! このゴージャスなラーメンを!!
ちょっと乗せすぎって感じもしますが、、、。だって、(あまりお目にかかれないほど)でっかいチャーシュー、温泉玉子(風)、わかめ、ネギ、メンマ… 所せましと、ぎっちりつまっています。
麺が見えませんから。
スープは、鶏と香味野菜等でとったスープ。こちらのスープ、なんとベースは、こちらのフランス料理のコース等で出されるスープで使っている「ブイヨン」なんですって!
ゆえに、ラーメンのスープでありながら、高級レストランのスープを飲んでいるような感覚になります。決して奇をてらったものじゃない。しかも、巷にありがちな「洋風ラーメン」でもない。「普通のラーメンにフレンチの技法が生かされた一杯」、という感じです!!
なので、普通に食べたら普通のラーメン。でも、スープの味わいは、明らかに通常のラーメン店のそれと違います。きつくない、というか、あたりがやさしいというか。ある意味で、「ジャンクさ」がないんです。
実に不思議な経験でした。普通なのに非凡。
麺は、普通の麺でした。細麺といえる感じの麺でした。スープには合っている感じでした。
特記すべきは、チャーシューです。
うーん。これ、チャーシューって言っていいのかなー。
ローストポークみたいな感じ? これまで食べたことのないようなチャーシューでした。とにかく柔らかいんです。こんなに柔らかくて、肉っぽさを感じるチャーシューって、食べたことないかも。通常のラーメン店では経験できない食感のチャーシューでした。ほへー。
このラーメンは、常連さんからの「無茶ブリ」から生まれたものらしいです。こちらの店主さんは、なんでもご自分で作っちゃうみたいです。なんでも「あるの?」と聞かれると、「できるよ」って言ってしまうんだとか。すごい。
で、次のこちらの四川風ラーメンも、そんな常連さんの無茶ぶりから生まれたものみたいです。
こちらの四川風ラーメン、僕はとても気に入りました。
どことなく勝浦タンタンメンっぽいというか。いわゆる「坦々麺」とは違うタイプの辛いラーメンです。豆板醤や甜麺醤、ラー油、山椒等が入っていて、かなり刺激的なラーメンになっていました。
挽き肉いっぱいで、ボリューム満点。若干とろみもありますが、それほどでもない。
なかなか他じゃ食べられない辛いラーメンになっていました。ジャンクさもあります。上のしょう油ラーメンと全然アプローチが違うことに驚きました。こういうラーメン(というか坦々麺)も出せる、というのはかなり凄いです。
驚きでした。
こちらは、「ニース風サラダ」(1260円)です。
このサラダの方が、ラーメンよりも高額という、、、汗。
でも、素晴らしいです。ピクルス、玉子、サーモン、生ハム、チーズ等、いろいろな食材を味わえます。
夜は、バーみたいになるんですかね。夜に来てみたいです、はい。
店主さんと息子さんお二人ともお話できました。
店主さんはもともと銚子出身の方で、調理師学校進学のために、大阪に向かったそうです。その後、関東方面で就職する予定だったらしいのですが、その途中、京都のホテル(?!)で修業を始められたそうです。もちろん専門はフランス料理だったそうです。
そして、30年ほど前、銚子に戻ってこられ、こちらにお店を開業させたんだそうです。それから30年、フランス料理一本で頑張ってこられたんだそうです。うちの母くらい(団塊世代)の年齢の方で、息子さん二人もこちらで働いていました。アラサー世代でした。
この若いお二人にも頑張ってもらいたいですね。銚子は今、住民の流出が止まらない、と報道されています。お隣の神栖市に引っ越す人も多いんだそうです。とあるおばあちゃんに聞くと、神栖市から出ている銚子行きのバスは、高齢者無料なんですって。でも、銚子市内の高齢者はバスが無料じゃないんですって。「おかしいわ!」と言っていました。
若者も流出しています。若者の雇用がないんです。
これが日本の今の現実なんだと思います。地方都市やこういう町をなんとかしなければならない時期なんです。千葉とはいえ、こういうエリアがあるんです。
そんな中で、お二人の若者がこうやって頑張っておられるのを見ると、こちらも勇気づけられます。
また、必ずや、訪問したいです。次はフレンチを堪能したいです★
ヤマサ醤油の工場の隣にありました。
こんな感じで隣接しています。