DEAD END、遂に再臨ですよ!!!
20年ぶりの新作が遂にリリースされました。
DEAD ENDですよ、DEAD END...
僕が中学生の時に、「雲の上」だったバンド。
8cmシングルで最初の頃に買ったのもDEAD END。
DEAD ENDは、タイムリーであり、またタイムリーでない、という。
後期の断面しか知らないので、他のバンドよりちょっと距離がある。
だけど、彼らの曲はかなり聴いた方だと思う。。。
20年前といったら、今の学生さえ生まれてないし・・・
ありえない復活です。誰も予想さえしてなかったことだろう。
感動というよりは、驚きと衝撃のみ・・・
01.摩天楼ゲーム
最初っからヘビーでダークでミステリアスな曲だ。かつてのDEAD ENDと今のご時勢が強く繁栄された曲になっている。リフが超激しくて、先鋭的。かつてのDEAD END独特なエフェクトというよりは、今の時代に合ったヘビーでディープなディストーションサウンドになっていた。
02.Dress Burning
これはすごい。。。突き抜けたヘビーチューンになっている。いわゆる看板曲かな。サビの「さあ舞い散れ」ってところで、ビビビってくる。歌詞は20年前よりも激しくなっているかも。「やめておくれ 豚どもよ悪者探し」って、すごいMORRIEっぽいんですが。。。サウンドは完璧にV王道直球系。是非今の若者たちに聴いてもらいたいなぁ。メロディーのつけ方とか絶妙すぎて。技術や経験じゃないところでの「凄さ」を感じてもらいたいな、と。
03.テレパシー
これ、やばやばです。こういうミステリアスでダークでヘビーなサウンドを期待していました。やばい!やばい!the 69 eyesみたいな感じといえば分かる人もいるかな。かっこよすぎです。ギターの音もすごいラウドで安定感ばっちり、という。こういう曲こそ、MORRIEさんの声が生きるって感じがするんだな。02のような曲もいいけど、後期DEAD END信者としては、こういう曲の方がたまらない。ギターソロも長くて、しかも神秘的で、それでいて匠! Bメロの英詩のところが北欧メタルっぽくて好きだな。やばい、最近音楽で興奮することがなくなっていたけど、この曲は激ヤバ。僕の初期衝動を奮い起こしてくれそう!
04.Devil Sleep
湊ドラム炸裂~~~~~!!!!という、超ハイパースピードチューン。すげ~、の一言。楽曲も歌詞もいっちゃってるし・・・ スラッシュメタル時代のDEAD ENDを彷彿とさせつつも、21世紀的サウンドになっているところがさすが。メタル真っ青のギターソロもたまらないし、MORRIEの神的な歌い方も、全部この曲で昇華されている。ダメ、もう。。。カッコよすぎる。。。どうしましょう・・・
05.神猿
なんとも言えない不協和音で始まるミドルテンポの妖しい曲。この不気味な静けさが、DEAD ENDの最大の魅力だと思う。Aメロのおどろおどろしいメロとシンフォニックメタルっぽいギターリフがとんでもないハーモニーを生み出している。BUCK-TICKっぽい匂いも感じるかな。ギターの入れ方なんかは、LUNA SEAを思い起こさせる。でも!それでもDEAD ENDのサウンドそのものになっている。今のV系にはない妖しさと艶やかさと退廃感が溢れているのがこの一曲かもしれない。シビれます。
06.擬似ヴィーナス
これは・・・
07.Princess
この曲は既にYouTubeなどでも公開されていて、知っている人も多いはず。今のDEAD ENDの名詞代わりとなる曲と考えてよいのだろう。20年前のDEAD ENDの「続き」がこの曲に示されているように思う。ダイナミックで激しくて、どことなくダンサブルで、エレガントで、ゴージャスな一曲に仕上がっている。サビのMORRIEさんの伸びのある声には、ただただ酔いしれるばかりだ。あと、ギターソロ前のブレイクは、熟練の技を超えた生命の一体感に溢れている。ギターソロと合わせて聴くと、このバンドの凄さがもっとよく分かるだろう。これぞ、キングオブロックだ。
08.Guillotine
ここまで聴くと、今のDEAD ENDがどんなバンドなのかがつかめてくるかもしれない。ハードでゴージャスで優雅で退廃的。まさに20年前のDEAD ENDに通じる要素がそこにはあり、また20年前にはなかったデジタルロックのテイストが存分につまっていて、見事に過去と現在がシンクロしあっている。ギターのリフがどことなく聖飢魔Ⅱに感じるのは気のせい? いずれにしてもあらゆる音楽が融合して、一つの統一体を生み出している。最後の終わり方はなんとも気持ち悪い(苦笑)
09.Kill Me Baby
これもまた代表曲になりそうな予感。80年代と00年代のカッコいいところがうまくはまっている、というか。音的には現代的なんだけど、雰囲気というか、世界観は80年代のメタル~ニューウェイブという・・・ それでいて、V系の匂いがぷんぷんする、という。これは本当にすごいことだ。今のV系のミュージシャンたちにとっても、この曲は本当に勉強になると思う。これが、V系の魂の原点なんだ、と胸を張って言いたい。なんかこの曲を聴いていると、いつかLUNA SEAも復活するのかも?って思えてきてならない。隆ちゃん、このアルバムを聴いて、何かを感じてください!!
10.冥合
あっという間に最後の曲になっちゃった。やだやだ、全然物足りないわ~~的な。最後の曲は・・・ (いい作品の場合)あんまり語らないようにしているので、変に書かないことにしよう。黙って、MORRIEの壮大な歌詞世界に酔いしれたい。
【総評】
もう、「凄い」の一言であります。
MORRIEさんは既に、別ユニットで復活していたけど、
DEAD ENDで、また再びMORRIEさんの声が聴けるとは・・・
20年前と全然変わらない、というと失礼な話だが、
20年前のあの艶っぽい歌は全くもって健在だった。
凄い、カッコイイの一言だ。
個人的には、あの当時のギター音が大好きだったので、
ちょっと寂しかったかなというのはあるけれど、
全体的にはとんでもなくハイレベルな作品となっている。
変に作りこんでなくて、でも世界観はかつて以上になっていて、
まさにDEAD END、20年越しに再臨!というのがぴったりだ。
D'ERLANGERの復活やX JAPANの復活も驚いたが、
DEAD ENDの復活は驚きを超えてしまっている。
今、こうしてDEAD ENDのサウンドを聴いていること自体が奇跡だ。
今、DEAD ENDの歌を聴いている僕はもう少年に戻ってしまっている。
キラメキに溢れていたあの頃のロックキッズに戻ってしまっている。
音楽って凄い・・・