前に、このブログで、スウェーデン発のヴィジュアル系バンド「SELEMEDY」について書いたことがあった。
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/777d3e3d47497f5e601c418a6ebd3e9d
このバンドのギタリスト、YOHIOが、なんと日本でソロデビューという驚くべき事態となった。SELEMEDY自体は大丈夫なのかね?(と心配になる僕)。
彼は生粋のスウェーデン人。スウェーデンで日本のヴィジュアル系を知り、日本語を勉強し、日本でのライブ展開も行っていた。知る人ぞ知るヴィジュアル系バンド、それが、SELEMEDYだった。その中で、彼は突出して奇麗なギタリストだった。もちろん、ギターの技術もしっかりあって、話題になる要素はたっぷりだった。
このデビューミニアルバム、仕掛け人たち、いますねー。歌詞ブックレットの最後を見ると、このプロジェクトの担い手が誰だかわかってきます。そういう系だったのね。
王道V系チューンの「REACH」で始まる本作。日本語がめちゃめちゃ上手い!(汗) すごい発音勉強したんだろうな。ただ、サビの「戻られないよ」って、何か変じゃない? いいの? 普通、「今日、11時までに家に戻られないよ」とかって言うか?? 「戻る」「戻らない」「戻られない」、文法的には間違っていないか?! ま、いいんだけど。それ以外は、完璧な日本語の詞。声はジャンヌのYASUに近い感じ? 二曲目のSKY☆LiMiTも、なんか王道V系サウンドだなぁ。さりげなく華麗なギターワークを見せているところがGOOD。V系ってやっぱ「日本語」が決め手なんだなと思わされた。そして、中盤。ここでなんとなんとYOHIOのギターソロ曲が!「Frantic Elegance」。まぁ、ヴェルサイユファンが喜びそうな、そんなインストです。いやー、とても10代のギターキッズとは思えませんね。お上手。それに、どこか和風。それにしても、ドラムがすごい。Lan Paulo Liraって誰だ?(笑)。続けて、これまたドラムが印象的な「Dawn of Dreams」。これ、SIAM SHADEみたい。で、ドラムは四つ打ちビート。ここまで、日本人っぽく歌えるって、それだけで凄い… そして終盤戦へ。5曲目のWithout Wingsは、V系王道のバラード曲。ロマンティックでファンタスティックな感じ。彼がV系をアニメから知ったということがうかがえるかな。キラキラしています。そして、最後の「Angel's Waltz」は、美しい旋律を描くピアノソロ。これ、まさか、YOHIOが弾いているんじゃないよな??(汗)
と、どれも聴きどころ満載のゴージャスなミニ・アルバムになっていました。面白い!単純に。ついにここまで日本語をうまく使いこなせる外国人ボーカリストが生まれたか?!って感じ。単純に、すごいと思います。
まぁ、楽曲的に、まだまだ単純で、深みはないけど、それはまー、10代だから仕方ないでしょう。とにかく勢いがあって、そして、何よりも、YOHIO自身が、こういう音楽、大好きなんだろうなって思います。好きなことをやっている。やれている。しかも、異国の地で。大変だと思います。けど、頑張ってほしいです。
バックには、素晴らしい日本のミュージシャンたちがいます。彼をサポートしてくれる人はいっぱいいるでしょう。だから、大丈夫かな。
いやー、それにしても、遂にこんな時代がきちゃったんですねー。…っていう、僕もスウェーデン出身のボーカリストとバンドやってたんだ。しかも、僕の曲を…(苦笑)。また、やりたいなぁー。ELI~~~~★