4月2日、超久々にTHE SLUT BANKSのライブに行ってきました(涙)。
我が永遠の師匠、祐の声を生で聴くのも、実に2年ぶりという…(涙涙)。
決して「飽きた」とか「ファンをやめた」というわけではないです。やめるもなにも、もうそんな年齢でもないですしね。きっと一生好きですので。ただ、とにかく忙しくて、やることが多すぎて、気がつけば2年も経っていた、と、そんな感じです。
そんな僕のために(と、僕は勝手に妄想しているのですが)、なんとなんと僕のホームタウンである千葉市、しかも職場のある稲毛区に、THE SLUT BANKSがやってきてくれたのです(涙の最終飛行)。もう、完璧に、「僕のために」、と妄想していますから。悪しからず☆
そんなわけで、ロックが好きな学生3人を引き連れて、稲毛K's dreamに行きました(一人はゴールデンボンバーファン、一人はSuG、その他ヴィジュアル系ファン、一人はビートルズLOVEの子です)。19歳の子たちの目に、THE SLUT BANKSはどう映るのでしょうね。世代を超えて、愛し合えるか、BABY、と。
さて、ライブです。
先週の時点で、チケット前売り券の番号が30番台。いったいどれだけ人が集まるんだろう?とちょっと心配していました。そんなに広いライブハウスではないのですが、それでも30番台って…って思ってました。が、そんなのは野暮な憂慮でした。「千葉にこんなにスラットバンクスファンがいたのか!?」と思うくらいにたくさんの人が集まっていました。(でも、実際はどうなんだろう? 都内からの熱心なファンも大勢いたような… ま、とにかくほぼ満員の状態で、ライブがスタートしました。
細かいセットリストは別の誰かに委ねるとして、今回のライブは、まさに「チクロレコ発ライブ」という感じでした。チクロの一曲目から三曲目までを一気に演奏したところから、このチクロへの愛を感じました。曲順も、そのまんまでした。
久々に聴いたスラットバンクスは、めちゃめちゃ巧くて迫力満点でパフォーマンス最強のバンドでした。蘇生後、ずっと活動しているバンドなので、とにかくバンドの一体感が半端ないです。蘇生中(?)の時は、なんか演奏がちぐはぐだったり、途中で演奏が止まったりと、「あれれ?」って時もありました(まぁ、それとて巧いのですが…)。ですが、今回のライブを見ていたら、「迷いがない」というか「無敵」というか、そういうライブパフォーマンスを見せてくれました。
今回のライブで嬉しかったのは、彼らのデビューアルバム『死霊の激愛』(1997)から、懐かしい曲を演奏してくれたことです。WAR ECONOMY、涙の最終飛行、朝が来るまでなんかは、既に蘇生後も演奏していて、聴いたことがありますが、なんとなんとなんとなんと、「幻の子供」を演奏してくれたのです!
これは、もう、嬉しかった
教え子Aさんも、THE SLUT BANKSの音源の中でこれが一番好きと言っていたものなので、演奏してくれてよかった。これは奇跡ですわよ。もう、ホント。しかも、ツインギターになってますからね。迫力満点でした。
新旧問わず、とにかくTHE SLUT WORLDが炸裂でした。一体何曲演奏したのだろう。一曲一曲はあっという間なのに、「これでもか」「これでもか」と襲いかかってきます。メンバーのテンションも半端なかったですね。ツインギター編成になって初めて見たのですが、5人体制のTHE SLUT BANKSはヤバイです。「雨に打たれたとでも思へ」のラストのギターのはもりは半端なかったです。あなたたち、いつからX JAPANに?みたいな。
もともと音楽幅の広いバンドですからね、パンクあり、ハードコアあり、V系?あり、メタルあり、バラードあり、ポップスありと何でもそろっています。だから、ライブが飽きない。緩急をうまく使い分けている、というか(苦笑)。♯0022やきみといった温かいバラード曲もあれば、毒溜まり、CANCY、弾道みたいなパンキッシュな曲もあれば、METAL MIIND、VIRTUAL PEAPLEみたいなメタル曲もあれば、PANDEMIC DANCEやCrying Baggersみたいな超オリジナル感たっぷりな曲もあります。全部やってくれました♪
最後の最後にチクロのラスト曲、「綺麗な悪戯」が演奏されました。これ、聴きたかったんですよね。もうTUSKそのものというか、TUSKでなければならない曲というか。サビ?のI My Meというところでの一体感は半端なかったです。中盤のドロドロっとしたところ、「退廃的創造~」というところ、「綺麗な悪戯~」というところの迫力は半端なかったです。TUSKが怖かった(苦笑)。
アンコールは二回ありました。最後の最後まで僕が待望にしていた「グラビアの少女」は演奏しませんでした(泣)。今の僕の最高のお気に入りなのに… なので、またスラットバンクスのライブは行かなきゃ♪
それから、TUSKのこと。
今回、TUSKのステージを見て、本当に驚きました。「あ、この人、本当のロックボーカリストになったんだ」って思いました。前からもちろんロックボーカリストでしたが、今のTUSKは、これまでにないくらいに迫力がありました。僕の学生たちも、TUSKのステージングに圧倒されていました。なんかね、前に心音会VS遠藤ミチロウさんでライブを何度かやったんですけど、そのミチロウさんのオーラを感じたんです。
そう言えば、ミチロウさんの演奏の時、僕の隣(!)に祐がいて、じっとミチロウさんのことを見つめていたことを思い出しました。ステージをじっと見つめる祐を、チラ見する僕(苦笑)。今回のステージを見て、TUSKの背中にミチロウさんを感じたんです。もちろんTUSKはTUSKですよ。けど、彼の背中に誰かを感じたのは初めてでした。カッコいいボーカリストは腐るほどいます。けれど、本当にロックしているボーカリストってどれだけいるでしょう。本当に少ないと思います。TUSKは、それこそファンの人なら誰でも分かると思うけど、誰よりも茨の道を歩いてきたボーカリストです。20年以上前に大成功はしましたが、その後の人生は紆余曲折だったと思います。でも、その20年の間に、彼はずっと「本当のロックボーカリスト」になる努力?というか、勉強をしてきたんだと思います。
だから、今のTUSKのステージングは、まさに神がかりというか、なんというか。
あれだけ歌って、あれだけ叫んで、あれだけ暴れて、それで最後まで声がぶれないんですからね。普通の人にはマネできないことですよ。しかも、あれだけの爆音なのに、しかも彼の声って基本低音なのに、ちゃんと聴こえるんですからね。全部がカッコよすぎでした。
僕ね、本当にTUSKのファンでよかったって思いました。彼自身が本当の学び人だから。それから、思いました。20年前のTUSKが今のTUSKを見たら、「俺って、こんなカッコいいボーカリストになっちゃうんだ?!」って思うんだろうな、って。もう、誰が見ても、ヤバイくらいにカッコいいボーカリストですからね。
さて、最後に、学生たちの感想でも。
Aさん(ゴールデンボンバーファン):耳がヤバイです。ドラムの人がカッコよかったです。ベースの人がやっていたZIGGYというバンド?は私のお父さんが好きでした。「みんな好きだったよ」と言ってました。ベースの人のパフォーマンスがすごいカッコよかったです。PVを見た時は、おじさんのバンドという感じがしましたが、実際に見たら、全然違って、カッコよかったです。ボーカルの人、怖そうでしたが、笑うと優しそうな感じがしました。顔がちゃんと見たかった。見た目と歌詞(脳内)のギャップにビックリしました。難しい歌詞なのに、見た目は・・・難しいこと考えてなさそうで(失礼しました)。
Mさん(SuG等ファン):ライブって、お金を払ってよかったと思えるライブとお金返せと思うライブがあるんですけど、今回のこのライブはお金を払ったと心から思えるライブでした。ベースとドラムのパフォーマンスが本当に凄いです。明日もライブに行くのですが、大丈夫でしょうかね(苦笑)。色んなタイプの曲があって、凄いなぁ、と。これまで色んなライブを見てきましたが、ここまで耳がおかしくなったのは初めてです。
Sさん(ビートルズ等ファン):気づいたら、のってました。吸い込まれる感じでした。無邪気なおじさんという感じがしました。純粋に音楽をやっているなぁ、と。左のギターの人(横関さん)のギターがもうヤバイです。タッピングが美しいです。指の動きがなめらかで…(以下省略) ただ、ギター二人のバランスがよくなくて、とげとげしてました。でも、こういうバンドのライブは初めてなのですが、圧巻でした。ボーカルの人に、愛を感じました。みなさん、全身全霊でプレイしていて、凄かったです。お客さんの一体感が凄かったです。
…だそうです
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言葉を超えて愛し合おうぜ、というのはTUSKの名言。けど、言葉だけじゃなくて、世代も超えて愛されるのも、またスラットバンクスだと思います。そう、確信しました。
巧いバンドと、本当のロックバンドって、違うんだなとも思いましたね。スラットバンクスは、それこそ全員、卓越したプロのミュージシャンですけど、技術を見せつけるのではなく、ロックバンドの真髄を体現しているんですよね。
このバンドは、ライブバンド。そして、ライブハウスで一緒に楽しむバンド。そして、そんなライブバンドの最強バンド。改めて、しみじみそう思いました。
さ、これからTHS SLUT BANKS、全国行脚します。是非、見てみてください! 特にずっとファンを離れていた人に見てもらいたいですね。今のTUSKは、かつてのTUSKよりもはるかにカッコいいです。そして、迷いもなにもありません。地に足のついた重低音爆裂のライブを感じてみてください!