Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

◆D'espairsRay◆Squall◆待望のマキシ!

D'espairsRay(通称ディスパ)の待望のマキシシングルが3月14日にリリースされた(くしくもデランジェのアルバムと同一日)。

彼らの将来を決定するといっても過言ではない、まさに『岐路』となる作品だ。これまで過激でグロテスクなV系バンドだったが、数年前から徐々に「ネオ・V系」寄りになってきていた。かっこよくて、暗くて、黒くて、男臭くて、おしゃれ。そういうバンドになりつつあった。初期が旧V系、現在がネオV系、ディスパの音を聴けば、従来のV系とネオV系の違いが分かるんじゃないかな、と思う。また、海外での評価も高く、ドイツではかなりコアなファンをもっている。普通にCD屋さんでも彼らの作品は販売されている。

前作の『凍える夜に咲いた花』は、まさに90年代初期のV系への回帰となる作品だった。この作品は、それほど評価されはしなかったが、楽曲、サウンド、クオリティー、すべて評価に値する力作だった。Vo.のHIZUMIの切ないVOICEも楽曲にバッチリ合っていて、声質もまさにV系そのもの。

今回、3月14日にリリースされた『Squall』は、前作でも参加していた成田忍さんをプロデューサーに加えており、彼らの意気込みが伝わってくる。成田さんは、YMOの高橋さんと親交が深く、これまで数々のバンドのプロデュースをしてきた方だ。デランジェのバシリスクにも参加しているし、ダイインやKyoのソロを支えたお方でもある。さらに、シャズナ、ジャンヌ、ピエロ、シドなどの作品にも加わっており、V系の神のようなお方でもある。そういう意味でも、ディスパは、今後V系の起爆剤として大活躍してもらわなければならないのだ!



作品の方向性としては、より洗練された方向へと向かっている。1のSquallは、これまでのディスパにはないほどにポップな曲で、彼らのセンスがキラリと光っている。2は、これまでのグロさを残しつつ、無機質さと人間臭さをうまく表現した一曲になっている。3は、しっとりとしたバラード。でも、退廃的で、暗くて、絶望的な曲になっていて、僕は超気に入った。デジタルドラムを採用していて、ちょっとヨーロピアンな感じ。

三曲、どれも個性的で、かつ統一感があって、心地よい。今のV系を知らない人にでも普通に受け入れられそう。
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