Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

2016年夏◆(12) 最後の夜と、最後の朝

8月15日から約3週間。

ポーランド、ドイツ国内を飛び回りました。

いつになく、ハードな旅でした。

いや、いつもどおり、か(汗)

フランクフルト→ライプツィヒ→ワルシャワ→ベルリン→ハンブルク→リューベック→ゾルタウ→またリューベック→アイゼナハ→シュトゥットガルト(ギーンゲン)→フランクフルト、というコースでした。

結局、ドイツは北から南まで、、、汗

とにかく荷物が重かった、、、涙

今回は、1週目が学会、2週目が研究活動、3週目は「未定」というプランで渡欧しました。「未定」をプランに入れたのは、今回初めてで、こっちに来てから、色々と考えて、行動してみました。

まぁ、うまくいったのか、いかなかったのか。。。微妙なところですが、一定以上の成果はあったかな、と思っています。

***

というわけで、「最後の夜」。

上の写真は、フランクフルト中央駅の夜の画像です。

最後の夜は、やっぱり少し寂しい。

この三週間があまりにも「ぎゅっと」詰まっていて、充実感もある。

その分、それが終わってしまうことが、寂しい。

夜のフランクフルトは、なかなかカオス。

ドイツ語じゃない言語が飛び交っていて、、、、

若い「外国人」(男性)が恐ろしいほどにたくさんストリートにいる。

最後の最後に、「ドイツのもう一つの(新しい)顔」を見た気がした。

これだけの若い男性が夜のフランクフルトにいる、ということは、

それだけ、たくさんの「恋」があり「性」があるんだろうな、と。

ふと、今回、「アガペーの家」で出会った難民の若いお母さんの顔がよぎった。

この数年、ドイツには、膨大な数の難民や移民が集まっている。

ドイツ語だって、ロクに習わないまま、この地にたどり着いている。

祖国を追われ、祖国が破壊され、そして、逃れるようにたどり着いたドイツ。

そこで、必死に生きようとしている。

「生の鼓動」が聞こえてくるような気がした。

もちろん、ドイツ国内には、難民を大量に歓迎したメルケルへの批判も強い。

保守政党の支持もぐんぐん上がっている。

でも、リアルには、とんでもない数の「外国人」がこの都会にやってきている。

フランクフルト中央駅前のカイザー通りは、異臭が漂っていた。

ドイツ人らしき人はほとんど目にしなかった。

若干、「のっとられた感」さえする。

(もともと、カイザー通りは「歌舞伎町」みたいな場所で、危険なエリアなんだけど)

でも、18年前に見たカイザー通りとは違っていた。

「ここは、どこかヤバい国のヤバいところか!?」、と思った。

一緒にいたドイツ人の女の子も、「怖い」、と漏らしていた。

あの「異臭」は、ドイツでは経験したことのないものだった。

カイザー通りを歩いたのは昼だったけど、夜になればそこはもうカオスだろう。

警察官も、数人組になって、治安維持のために尽力していた。

ドイツは安全なのか、危険なのか?

その一つの答えを見つけた気がした。

これだけの「外国人」を抱えているドイツ。

これほどまでに、難民や移民を受け入れているのに、これだけ治安を守っている。

これは、凄いことだろう、と思った。

今後どうなるかは分からないけど、今のところは、頑張って治安を守っている、と言えるだろう。

21世紀のドイツは、確実に、「人種のるつぼ」の国になりつつある。

ゆえにか。

ドイツの新聞で、「インクルージョンのために、学校でのドイツの国歌斉唱を義務にしよう」、という議論が起こっていることが書いてあった。日本で、日本人の子どもに国歌を斉唱させるのとは意味が違う。

ドイツでは、「非ドイツ人を含め、みんながインクルージョンできるように、国歌を使おう、としている。

アメリカがそうであるように、ドイツでも、非ドイツ人の方が国歌を一生懸命に歌うのだろう。この国に適応するために。

赤ちゃんポストもまた、そういう背景の中で、今も「利用」され続けている。

「融合」と「排斥」の中で、色んなコンフリクトが起こっている。

その中に、男女の問題があり、妊娠の問題があり、緊急下の女性の問題がある。

そんなことを、最後の夜に考えました。


そして、最後の朝。

今、こっちは、4日の午前10時前。

あと少しで、フランクフルト空港に向かいます。

ずっとずっと、この3週間、天候に恵まれ、いい天気でした。

が、最後の朝になって、初めて薄暗いドイツの朝を見ました。

まるで、僕が日本に帰るのを寂しがってくれているかのように、、、

***

無事に帰国できるといいなぁ、、、(汗)

とりあえず、空港に着いて、手荷物を預けて、そして出国検査を受けて、

無事に飛行機の中に入るまでは、緊張感は拭えないので、、、

最後の最後まで、油断しないで、頑張ります。

三週間、毎日のようにブログも書いてきました。

まー、例のごとく、食べ物の記事が圧倒的でしたが、、、汗

でも、珍しく、ちゃんと「日記」も書けたかな、と。

というわけで、、、

読んでくださったみなさんには、感謝します!

 

…とはいえ、まだまだ書けていない記事がいっぱいあるので、、、

それは、また帰国後に、細々と書いていきます。

 

サヨナラ、ドイツ。

ただいま、日本。

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