Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

ドイツ記2@バンベルク 遂に幼稚園発祥の地へ!

2011/02/13

二日目の朝、時差ぼけで、すごい眠いはずにもかかわらず、5時半には目が覚めた。本当に眠いはずなのに…

なので、6時には朝食を食べた。新しい喫煙スペースを発見した(どうでもよい話)。ちなみに学生たちは僕に頼ることなく、勝手に楽しくご飯を食べていた。さすが! 度胸はかなりある学生たちだぁ、と。一昨年もそれは思ったな。

そのあと、少し仮眠して、10時頃にバンベルク駅に向かった。すっかりみんな元気になっていた。いきかう人に「Hallo!」と声をかける学生もいるし… でも、この朝が、学生たちにとって初めてのドイツの日常世界とのご対面だった。

バンベルク駅に到着。二日目の目的は、ずばりフレーベル博物館に行って、フレーベルについて勉強してくること。この博物館は、フレーベルの生きた教育実践も見せてくれる。短期間だけど、この博物館の館長のロックシュタインさんの話と、ロックシュタインさんの実演を経験することがこの日の目的である。行く先は、バート・ブランケンブルク。知る人ぞ知るフレーベル教育実践の誕生の場所だ。バンベルクからは2時間ちょっとだ。二回乗り換えをして、たどり着いた。すごい奥深いところだ。こんなところで、初めての幼稚園が誕生した、ってやっぱり感慨深い。

僕は、この二日目がある意味、一番怖かった。同時通訳って、本当に疲れるから。通訳の仕事をしている人は、僕は心から尊敬する。翻訳とは違う難しさがあるし、翻訳以上に外国語の実戦能力が問われる。瞬時に相手の話を聞き、それを翻訳し、それを相手に伝える。本当に難しい。だから、このドイツ旅行のなかで一番緊張感があった(僕的には)。

その影響でか、バート・ブランケンブルク駅近くのインフォメーションセンターで、僕、学生たちに大激怒してしまいました(汗)。でも、その影響じゃないな。もっと信念にかかわるものだ。5ユーロの本を買わない。それだけなんだけど、僕にとっては、悪いことをしてごめんなさいを言わないことよりもショックなことだった。ま、細かい話は心のうちにしまっておきます。

ロックシュタインさんとご対面。かなりパワフルな方だ。学生たちのためのワーク・スペースも用意してくれていた。

Gabe(恩物)の話を含め、30分~40分くらいの話をまずは聞いた。僕の頭はもうフル回転だった。同時通訳には、集中力ととっさの判断力と語学の総合力が問われる。ましてや、今回はかなり専門的な話も出たので、知性も問われる。すごい時間だった。詳しい内容は、あとで学生のノートを見ながら書くことにする。

そのあと、ロックシュタインさんが、「今、ヴゥルツブルクの幼児教育専門学校の学生さんたちがゼミをやっているんですよ。是非、見ていきませんか、と言ってくれた。これは聞かされていなかった。会議室みたいなところに連れていかれると、専門学校生の若者たちが10人くらいいて、恩物を使った勉強をしていた。女性ばかり。19歳の女の子ばかり。わお。そして、まさかまさかのうちの学生とドイツの初等教育の学生たちとの交流会が始まった。勉強をするっていうより、同じ夢をもつ若者たちのコミュニケーションの場になった。ドイツの保育系専門学校生って初めて見たけど、うちの学生のなかの派手目な子たちに似てる感じだったかな。英語は、うちの学生よりもできない感じだった。やはり、英語ができる人って、ドイツでもかなり限られているんだろうな。英語ができて当たり前ってことはないみたいだ。ただ、すごいいい経験になったんじゃないかな。

フレーベル博物館を出たら、外は雪一色。牡丹雪がさーっと降っている。これはこれでとても綺麗だったな。雪の中をみんなでかけぬけたのは、一瞬だったけど、すごいいい思い出になった気がするな。

そして、バンベルクに戻る。本来なら、電車でバンベルクまで戻るつもりだったんだけど、工事の都合かなんかで、急きょ、バスに乗らなければならなくなった。バスでバンベルクに戻る。まぁ、悪くないんだけど、これが異様に長い。電車ならあっという間なのに、異様に時間がかかった気がするな。しかも、このバスがめちゃめちゃ暴走バスで、乗ってて怖かった。あれ、すごいスピードだったな、、、120km以上は普通に出てたような。

夜は、僕の希望で、中国レストラン(簡易レストラン)へ。炒飯一皿2.5ユーロ。あまりの安さに笑ってしまった。僕は、安かったので、野菜炒め+ライスのセットと、焼きそばを注文。焼きそばも2.5ユーロだったな…

ここでもまたとあることで怒ってしまった。しかも、その怒った内容が、一昨年とほとんど同じ内容で(汗) 周りへの配慮のかける言葉は絶対に謹んでもらいたい。友だちと遊びに来てるんじゃないんだから。久々にホンキで激昂した(怒り方は、少し冷静だったかな。前よりは大丈夫だった)。 でも、まぁ、いいんだけど。今日、二回か。ダメだなぁ、僕っていう奴は、、、

夜は、希望者のみで、燻製ビールを飲みにいった。ドイツ人たちにいろいろ話しかけらえそうだったけど、もうドイツ語はいいやと思って、スルーしてしまったのは、まー、ご愛嬌。

それは、長い長い一日でした。

三日目は、ニュルンベルクに移動します。日曜日。明日は、休もうっと。のんびりとホテルでごろっとしたい。

コメント一覧

kei
zernさん

そうだったんでかー。zernってすごいドイツ語っぽいですもん。素晴らしいです。

海外って、一度行っちゃえば、なんてことないんです(先進国は、、、)

言葉の壁というより、心の壁じゃないですかね。日本は島国だから、海外に行くことがそもそも根本的に一苦労です。ヨーロッパなら、電車で海外に行けちゃいますからね。というか「海外」っていう響き自体が日本っぽいですよね。。

最初はツアーでもOKだと思うので、まずは行ってみては?!? 安くはないですが、お金じゃ買えないものがあります。
zern

お久しぶりです、覚えていてくださり、ありがとうございます。

そうですね…この名前はドイツ語辞書で引いた言葉から抜き出して作った物なので、ドイツ語っぽいのかと思われます。(インパクトがあるかどうかはわかりませんが…笑)

そうですね、本当はドンドン海外に出て、いろんな物を視て、聴いて、感じることも大切ですよね。
そう思いながらも、なかなかに保守的というか、思い切って海外に出ようという自信もないもので、ドイツにもいまだ 行けずにいるのですが…

まずはドイツ語から勉強して、話せるようにならないとですね。学生時代に買った、ドイツ語辞書、引っ張り出さなくては…
kei
zernさん

お久しぶりです。

HNは覚えていますよ。ドイツ語っぽいし、インパクトがあるので!!

ドイツには、またチャンスがあると思いますよ。だって、ドイツは近いですから。ツアーでも十分に楽しめるはず。

なかなか海外のことって、若いうちは気付かないんですよね。。。

それって、教育やメディアのせいでもあるかも。もっと海外に行こう!って伝えなきゃ。テレビではいろいろやってますけど、、、
zern
 お久しぶりです(と、いっても覚えてないでしょうが…)
 今年もドイツへ行かれたのですね~
先生と一緒にドイツ…学生の時に行ってみれば良かったかも…と思います。
 今になって思えば、やはり学生時代にいろいろなところへ行って、たくさんのことを吸収できるっていいなぁと。もちろん社会に出てからだってできるのだけど、なにかと制限がつきものかな…。

 いろいろなハプニングもありつつのドイツの旅。無事に日本へ戻って来れますように。
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