今、都内で話題になっている新店、麺処美羽に行きました。名前がきれいですよね。
このお店は純粋な新店ではなく、世田谷区上野毛から移転してきたお店です。もともとは「麺DINING 38」という名前でした。4月にリ・オープンしたばかりです。さすが都内とあって、情報の伝達はめっちゃめちゃ早いですね。
http://ikemen.blog.so-net.ne.jp/2012-04-18-1
麺DINING 38について
http://ramendb.supleks.jp/s/33985.html
http://blog.goo.ne.jp/ima-ramen/e/87cc04fdd6223842873401d907482473
なるほど。38=みわ=miwa=美羽ってことですね。
場所は湯島駅すぐです。なんとあの超有名店『大喜』の目の前です。(*お昼時なのに、大喜に行列はありませんでした。もしかしたら今は行きやすいのかも?! 超hyper行列ができてたのも、もう10年くらい前の話なんですね… しみじみ)
美羽は、小さいお店でした。カウンター席のみで、6人も入れば満席という感じでした。券売機があります。メインはつけ麺みたいたので、つけ麺を注文しました。それから、何とこのお店、サラダが売りなんですって。店主さん曰く、『サラダをつけスープに合わせて食べると美味しいですよ』とのこと。サラダぶっかけつけ麺ですか?!
出てきたつけ麺は、よくあるタイプの濃厚動物魚介系のつけ麺でした。とろっとろスープで、ちょっとベジポタっぽいスープでした。とろみが結構あります。酸味や辛味はなくて、ガツッとしたつけ麺でした。 ガツッとはしてますが、変に無理やりドロドロはさせておらず、バランスのとれたほどよい濃厚つけスープでしたね。いわゆる「またお前もか完成系バージョン」(?!)。
・・ですが、ここにサラダを加えると、なかなか面白くなります。
濃厚スープがサラダのタレ代わりとなり、レタスやトマトをかつてない味で食べられるんです。これはユニーク。さらに、レモンを絞ると酸味が加わり、さらにサラダっぽくなります。サラダ仕立ての濃厚つけ麺、これは面白いです。この手のラーメン・つけ麺の未来を感じました。そういえば、らんちばさんが「これからは野菜がトッピングの主流になるかも」と話していました。昔ながらのラーメンならば、味の濃いチャーシューやメンマが必要だったと思いますが、今のラーメンやつけ麺だと、もうチャーシューがいらないほど濃くて、パンチがあります。そうした味の場合、チャーシューが逆にしつこさを助長させて、気持ち悪くなる、という「逆転現象」が起こるわけですね。そこに、「生野菜」をもってきたのは、さすが、というか、お見事!というか、驚きました。
また、サラダはサラダで凝ってます。ドレッシング自体が自家製で、塩糀を使っているんです。自家製ドレッシングを作るだけ、素敵じゃないですか! 濃厚なつけ麺の箸休めにもなります。
想像以上にアットホームな雰囲気もよかったです。都内だけど、千葉みたいなアットホーム感がありましたね(^O^)。
ラーメンもサラダが合うそうです。サラダぶっかけ濃厚ラーメン、気になります。さらに、夜は淡麗系の塩ラーメンも登場するみたいです。色々とチャレンジされているみたいですね。
ただ、少し憂慮するのは、濃厚系にしても、(食べてませんが)淡麗系にしても、ある種の「パターナリズム」を少し感じました。そこを超えて、どう美羽のオリジナリティーを出していくのか。その「差異化」をどう表現していくのか。そこに僕は関心をもちました。限段階でみれば、「サラダとラーメンの融合」が一つの大きなカギとなりそうですけどね。いわゆる冷やし中華的なサラダラーメンではなく、ドロドロでギトギトで生野菜たっぷりのラーメン/つけ麺、あまり聞いたことがありません。