kei絶賛のLuLuが遂にメジャーデビュー!
まずはじめに、「おめでとう!」と言いたいかな。LuLu自体はまだ発展途上のバンドだとは思うが、こういう形で(未完成のまま)デビューするヴィジュアル系バンドがすごく少ない現在、すごく勇気のある決断をしたと思う。デビューには色んな形があっていいはず。メリーとかガゼットみたいにインディーズで確固たる人気を獲得してからメジャーデビューするのはたしかにV系の一つのステータスだとは思うが、LuLuのように勢いでメジャーデビューをして、メジャーという場所で戦い始めてもいいと思うのだ。だから、「がんばれ!」と心から言いたい。
それから、ドイツ語の先生として言っておきたいのは、ドイツ語で「死ぬ」という動詞は、ステルベンではなく、シュテルベンですぞ! sterbenのstはシュトゥと発音するのだ! ま、もう遅いんだけども。。。だから、正しくは、「Dr.シュテルベン」なのです、はい。ま、どーでもいいんだけど・・・
今回のデビュー作は、全六曲で、26分ちょっと。パンクバンドなんかは十曲入りで30分くらいだということを考えると、まあまあよいボリュームかな、と。これで2000円だからヴィジュアル系としてはなかなかリーズナブルだ。内容的にもバリエーションが豊富で、曲調も実に様々。まだまだ音楽の深い多様性は出ていないものの、確かな「可能性」を感じることができる。
01. 症状:官能アレルギー
02. 精神鎮痛剤
03. Dr.ステルベン
04. 誤診≒確信
05. 脳内VTRと再生牡丹
06. 医師道
90年代初頭のヴィジュアル系ファンには是非とも聴いてもらいたい力作だ。特にsleep my dearなんかを聴いていた人には絶対たまらない作品となっている(はず)。勢いもあるし、曲もなかなかポップで聴きやすいし、現代のV系っぽいシャウトも満載だし、何よりも、人に聴かせようという思いが作品から伝わってくる。プロデューサーの腕もいいのかな。
医療系ヴィジュアル系バンドの快進撃は今始まったばかりだ。僕はLuLuをこれからも応援していきたい。B級感は否めないが、ヴィジュアル系本来のいい味が出ているとは思う。ガンバレ、LuLu!