現在のヴィジュアル系界のまさに中核にいるメリー。
今回の作品は、シングルなんだけど、シングルの領域をはるかに凌駕してしまった問題作。なんと、今回のシングル曲「激声」は、通常の演奏時間の4倍近くに達する15分の超大作。
15分もあるシングルなんて、他にあっただろうか。しかも、途中でブレイクタイムがあるわけでもなく、ずっと演奏しているし・・・
曲のパターンも複雑で、輻輳的で、最後まで飽きることなく聴ける。これぞ、メリーの底力か?!
サウンド的には、よりブルージーでパンキッシュでメランコリックではじけている感じになっている。途中7分くらいのところで、かなりはじけるんだけど、そこがすごく感覚的で、カッコイイ。で、10分くらいのところで、激しくも切なく、最高の舞台が展開されることになる。ギターのソロっぽいところも、壊れた感じがしてかっこいい!11分~から、言葉の叫びがずっと続く。ガラの哲学的散文を楽しめる。
僕的には、こういうはちゃめちゃな曲は大感激だ。これは、もうメリーでしかないし、メリーにしかなしえない一曲だ。全体的に、「メリーイズム」みたいな精神が流れていて、首尾一貫している。決して、曲の抱き合わせじゃない!
二曲目は、(メリー初?!)カバーで、「学生街の喫茶店」。これがまた、ガラの声に超合ってて、震えた・・・
しかし、この曲、カラオケで誰が歌うんだろう? あと、この曲はいったい有線とかでかかるものなのだろうか。ともかく、今回のシングルはとんでもない作品になっている、それだけは間違いない!
<!-- ガラ -->