「Dr.keiの研究室」を創設して4年が経ち、
遂に5年目に突破した。
2005年を思い返すと、随分昔のことのように感じる。
当時はまだ大学講師1年目ってことで、
すごく気持ち的にバタバタしていた。
今でこそ90分の講義を普通にこなせるようになったが、
当時はその90分のためにどれほど大変な思いをしたことか。
さらにJOUIR CLUBというボランティア団体も運営していて、
その活動が行き詰まり始めた頃だったと思う。
大人数になったはいいが、みんなの気持ちがバラバラになってしまった
っていうか。
当時もラーメンの食べ歩きはしていたけれど、
ここまではまるとは思ってなかったなぁ。
ただ2005年以前も随分と遠くへと食べ歩きはしていた。
でもラーメンについて語ることがこんなに大変だとは
全然思ってもみなかった。
また2005年当時、これほど板谷祐のファンの人たちと
出会えるとは思ってもみなかった。
僕のまわりに祐について語れる人はほとんどいなかったし、
語ってもそんなに共鳴してもらえなかった(汗)
翻訳本のことだって、このブログがなければ
なし得なかったことだと思っている。
コメントをくれた人のおかげで達成できたと本気で思っている。
そう考えると、ホントこの4年間で色んな出会いや交流があったと思う。
ネットって、怖くて、危険がひそんでいて、恐ろしいものだと思っていた。
もちろんこの4年間で、手厳しいコメントをもらったこともあった。
けれど、その手厳しいコメントを含めて、色んな意見に触れることができた。
こんなつまらないブログなのに、本当にたくさんの人が訪れてくれている。
ほぼ毎日1000台ちかくのパソコンからこのブログにアクセスされている。
すごい数だと思う。
(これまで僕が教えてきた学生の数以上なんだから!)
正直、時折なんのためにブログを書いているのか、
分からなくなる時もある。
けれど、続けているうちに色んなことが見えてきたり、
分かってきたり、気づけてきたりすることが本当にたくさんある。
僕自身、書いているうちに、はっと気づくこともあるし、
またコメントを読むことで気づくこともある。
あるいは、ずっと前の記事を読み返して、ふとひらめくこともある。
論文の原稿となる記事もたくさん書いてきた。
日々の研究ノートとしても十分機能してくれている。
また、新たなメディアとしてフルに活用することで、
現代的なコミュニケーションの実践をすることもできている。
顔の見えない言葉だけのやり取りでも、
十分に相互交流することは可能だし、
使い方次第ではどこまでも世界は広がっていく。
たいしたことは書けないし、書こうとも思わないけれど、
一つの発信源として、自分の意見や考えを表明できる、
というのはとても素晴らしいことだと思う。
(当然、その反面で、ネットで傷ついたり、悲惨な思いを
した人もたくさんいることは忘れてはならないが)
人間って、やっぱり人の網の目の中で生きていきたいと願うものだ。
ネットも、きちんと使えば、人間の善き網の目になれるのだ。
かつては「俺は俺、人の輪の中なんかに入らない!」、と
いきがっていたけど、
最近は、「やっぱり人とつながっていたいのが人間(ヒト)なんだ」、と
思うようになった。
もちろん現実の日常生活の中のネット(輪)の中で生きているわけだけど、
こういうインターネットの中の輪の中に入るのも決して無意味ではない。
この世の中、いい人、自分と感覚の近い人はたくさんいるのだ。
そういう人と、何の利害もなく付き合える空間がネット空間なんだと思う。
不特定、匿名の世界であるがゆえの安心感や連帯感、
そういう次元もあるんだということを心底感じる4年間だった。
これからもどんどん記事を書いていきたいし、
色んな人と意見交換をしていきたい。
どんな些細なことであっても、
それを書きたいと思ったら、書いていきたいし、
それを書くことで、もっと自分の人生を豊かにしていきたい。
僕ももうすぐ34歳。
どんなに長くてもあと60年ちょっとしかない「自分の命」。
死ぬも生かすも自分次第。
腐って生きるのも、目を輝かせて生きるのも、
やっぱり自分次第。
誰もがきっともっと楽しく生きられる・・・はず
という可能性を信じて、2009年もBLOG LIFEを駆け抜けるぞ!
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
それから、いつも読んでくださり誠にありがとうございます。
Danke schön!