ドイツ滞在二日目は、ブレーメンでした。
ブレーメンといえば、「キャプテン寿司」でラーメンが食べられます。
今回もここに行こうと思っていたのですが、、、
…
到着前、ブレーメンに新たなラーメン店はないのか?、と思い、
スマホで探してみたら、あったんです。
新しいお店が!!!
その名も、
KAGI BAR
であります!!
昨年にオープンしたばかりのブレーメンの新店です。
しかも、ちゃんと「ラーメン専門店」としてラーメンを提供しています。
ストリートにも、こんな看板が!!!
RAMEN!
の文字が輝いて見えます!!!
…とはいえ、日本人経営のお店ではなく、ベトナム人が切り盛りするラーメン店です。
(フォーのお店ではなく、日本風のラーメン店です!!)
厳密に言えば、二つのショップが隣接していて、
一つはSUSHI BARで、もう一つがRAMEN BARになっています。
なお、KAGIは、「鍵」のことで、ブレーメン市の旗に鍵が記されているところに由来しているんだとか。
ブレーメンといえば、「鍵」なんですね。日本語の「鍵(かぎ)」を、KAGIとしているそうです。
お店の中はこんな感じです。
カウンター席とテーブル席があります。
ちょっとおしゃれですが、ローカルなラーメン屋さん風です。
で、店内は結構狭いです。
この狭さも、「ラーメン屋さん」らしい、、、
メニューです!!
まず、「安い!!!」です。
Miso-Ramenは、一杯7€。
(1€=132円計算でいけば、924円!!)
遂に、日本のラーメン店のラーメンの価格に近づいてきました。
それに、Fish-Ramenに、Gyoza-Ramenがあり、
最後に、Kimchi-Ramenがあります。
こちらのお店は、日本×朝鮮×ベトナムの融合型ラーメン店。
こんなぶっとんだお店、まず日本には存在しません、よね!?
面白すぎます!!!
この中で一番気になったのが、Fish-Ramen。
写真を見ると、お寿司用の寿司ネタと海老が乗っているっぽい。
これはいったい!?!?、、、
ということで、、、
ジャジャーン!!!!
Fish-Ramen
です!!
あー、もう、これは、unbelievableな奇跡の一杯でした。
しかも、すべてにおいて、合理性があって、もう、「降参」でした。
もうね、この感動は、日本では味わうことができない、というか。
かつての日本の「ラーメン黎明期」~「発展期」の頃の面白さがあるというか。
はちゃめちゃ感、満載!!
一言でいえば、
「寿司ネタの鮭(サーモン)がたっぷり入ったフォー風の魚介味噌ラーメン」
ですかね。
とにかく、鮭(サーモン)がてんこ盛り!!!!
鮭がマジでいっぱいいっぱい入っています!!!
あまりにも、ぶっ飛びすぎていて、もう、笑うしかありませんでした。
でも、これが、マジで美味しくて、こんなこともできるのか、と。
久々に、「ラーメンの無限の可能性」を感じました。
更に、食べ進めて行くと、、、
海老が出てきましたー!!!
なんだ、このJack in the box的なFish-Ramenは、、、汗
面白すぎる、、、
この海老も、お寿司のネタに使っているものみたいです。
しかし!!!
まだまだ、出てくるんです。
今度は、カニカマ!!!
カニカマまで、入っているか!?!?
海苔もわりと入っています。
いや~~~~、、、
もう、こんな面白すぎるラーメン、この世にあったでしょうか!?
しかも、これが「美味しい」んだから、もう、なんにも言えません、、、
具だくさんの鮭味噌ラーメン。
味のバランスもとってもいいんです。
麺はこんな感じです。
日本の麺と比べても、ぶっとくて、そして白いです。
どちらかというと、うどんやきしめんみたいな麺でした。
でも、これも、延ばした麺=拉麺には違いありません。
日本だと、まずこんな麺、ラーメンで出てきませんよね。
異国のラーメン、そのまんま、という気がします。
コシはあんまりないけど、弾力性はとっても強く感じられます。
スープが味噌味なので、味噌煮込みうどん風の味噌ラーメン、とも。
さらに!!!
スープの中から、レタスが出てきました!!
いやー、もう、奇想天外、びっくりどっきりのFish-Ramen。
SUSHI文化とRAMEN文化が見事にドッキングして、更にベジタブルな、、、
日本国内のラーメンが、いかに「枠内」に制限されているかが見えてきます。
ラーメンはもっともっと自由でいいんだ、って。
日本だって、かつてはもっともっとラーメンが自由だった(はず)。
「なんとか系」やら「鶏白湯」やら「濃厚煮干」やらに支配されていなかった。
今のラーメン界がどれだけ制約されているか、また、どれだけ制限されているか…。
***
店主さんともかなり語りまして。
38歳のベトナム人男性(大卒エリート)の人。
Huy Danh Taさんです。
建築関係の会社を立ち上げた人でもあって、パワー溢れる人でした。
「なんでも、自分で挑戦して作ってみる。で、自分が美味しいと思ったら、商品として出す」、
なんども、そう話していました。
「ラーメンは、日本や中国やベトナムなど、広く愛されている食べ物。これをもっと広めたい」
とも、語っていました。
いやー、頑張ってもらいたいです。
新聞にも、紹介されているみたいでした。
この人が、世界のラーメンを新たに創造するかもしれない、、、
そんな期待感もありました。
日本ではラーメンを食べたことがないそうです。
でも、それが逆に、「自由な創造」へとかき立てるのかもしれません。
Sushiだって、今や、日本のガチガチの「寿司」とは全然違う食べ物になっています。
自由で、豊かで、バリエーション豊富なグローバルフードになっています。
Ramenも、このままいけば、日本人の手を離れて、もっとエキセントリックなものになっていくかも?
(そして、日本のラーメンは、ガラケーならぬ、ガララーになるかも!?)
店主さんの故郷の名物、「フォー」もしっかり提供されていました。
フォーについても、もっともっと勉強したいなぁ、、って思います。
いつか、ベトナムにも行きたい、、、(;´・ω・)
いつになることやら、、、
こちらのお店、「勢い」があります。
今月か来月中には、新たにラーメン&カレー&グリルのお店を立ち上げるみたいです。
遂に、カレーも出してくるか、、、
ラーメンとカレーは、日本を誇るB級グルメの王。
これに、世界の人たちは目をつけつつある、、、という。
ガラパゴスにならないためにも、日本人の意識改革はとても大事、、、かも。
店主さん自らも、こちらの新店の設計に深く関わっているんだとか、、、
いったいどんなラーメンになるのでしょう。
僕ら日本人からすると、「ブレーメン」=「音楽隊」ですが、、、
既に、こちらでも、ラーメンの仁義なき戦いが始まっています。
ブレーメンのラーメン、いったいどうなっていくのでしょう!?
まさか、ブレーメンまで来て、ラーメンを語ることになるとは、、、(;´・ω・)
なんとも、凄い時代ですよ、、、
日本では、ラーメンは、安くて簡素で敷居が低くて庶民的ですが、、、
こっちでは、ラーメン店は、スタイリッシュでポストモダンなモード店。
このアンビバレントな感じが、なんか、たまらないなぁって思います。
今や、ラーメンは、Ramenとなり、世界で最もcoolでhotな食べ物なのかもしれませんね。
日本のラーメン店は、どう出る!?!?