いよいよ明日引越しです!
もしかしたら人生最後となるかもしれない引越し。
引越しをするとき、どうしても自分で運びたいものがある。
人の手には絶対に渡したくないものがある。
(パスポートとか権利書とかは別ね)
僕が自分の手以外の人に運ばせたくないのが、
『サイクル野郎』という漫画だ。
全巻揃えるのに、20年もかかった漫画で、
棺桶の中までもっていきたい作品である。
この漫画があって、今の僕がいる。
この漫画なしに、今の僕はない。
昨年他界した大好きな従兄弟と出会った証でもある。
僕の中で、輪太郎は僕自身である。
彼が若き僕のモデルとなった。
彼のように生きたいと幼き僕は思った。
今の若い子たちはきっと『サイクル野郎』を読まないだろう。
きっと読んでもリアリティーをそこに感じないだろう。
でも、これがかつての日本のリアリティーだったのだ。
この本を読んだかつての『若者』は早壮年期を迎える。
(あ、とすると、今の若者の親がこの本を読んでいたってことか)
この本は日本全国津々浦々のことを知るための
最高の教科書になると思う。
僕はこの本で全国のご当地品を学んだし、
日本という国に愛着をもった。
手塚治虫や不二子藤夫作品みたいなファンタジー性はなく、
どっちかというと巨人の星やはだしのゲンみたいな現実性あふれる作品だ。
でも、現実の中にロマンがあるのだ。現実の中に超越性があるのだ。
自転車で日本を一周するだけの漫画ではあるが、
その道中で色んなことが起こり、色んな人と出会い、別れていく。
その過程がすごく面白いのだ。
この本を読みたい人は是非kei宅に遊びに来てくださいませ♪
(あ、一巻だけないんだ。探さなきゃ!)
みなさんにとって「最高の漫画」って何ですか?
教えて欲しいですね~