このブログで僕は濃厚豚骨魚介系を『またお前もか系』と侮蔑して呼んでいます。
軽蔑していると言ってもいいです。
ですが、根本的には、誰よりも濃厚豚骨魚介系が大好きです!
渡なべのラーメンは死ぬほど好きだし、俺の空も好き。TETSUも圧巻。
千葉だと、福たけのメガ豚煮干しも狂おしいほど愛してるし、
和屋の新味/つけ麺も(最近ご無沙汰ですが)めちゃめちゃ愛してます。
死ぬほど大好きだからこそ、安易にコピーして流行りに乗り儲けようとするお店が憎い(苦笑)。
だから、敢えて『またお前もか系』という下品な言葉を使い続けているんです。
この言葉に対して、怒りのコメントを頂いたこともありました。
が、濃厚豚骨魚介を愛しているからこそ、それでも敢えて使い続けてきました。
安易にものまねで濃厚豚骨魚介を作るんじゃねー、と。
(99年くらいのヴィジュアル系ブーム末期の時の気持ちと似てます。かなり)
しかし、このところ、この濃厚豚骨魚介系がかなり低迷しています。
限界さえ感じるほどでした。みんな、「食傷気味」と言いだしています。
当然ですよ。これだけ劣化パクリ・モノマネが増えれば、、、
(本当に美味しい濃厚豚骨魚介系は実に少ないんですよ!)
90年代はWスープの和風醤油ラーメンが代表的ラーメンでした。(武蔵・青葉、くじら軒等が代表)
00年代はまさに濃厚豚骨魚介系がラーメンが主軸でした。(頑者、六厘舎、とみ田等が代表)
では、10年代は何が新機軸となるのか?!
僕は、遂に、ポスト濃厚豚骨魚介の新機軸となり得る全く新しいラーメンに出会いました!
(*濃厚豚骨魚介系に続く全く新しいラーメンの可能性となる新機軸)
それが、南行徳に突如として現れた新星、「支那そば分田上」です。
分田上というと、八王子の分田上が思い浮かびます。
八王子の分田上は名店肥後っ子大石家出身の人気店。
http://blog.goo.ne.jp/ramen-ajikome/e/c3d7acbed09cf23734ae35164d6de789
それから、浦安にもあるんだそうです。
http://r.tabelog.com/chiba/A1202/A120203/12022815/
リトルタイランド?!なんか聞いたことがあります、、、
ちなみに、和食でも分田上というお店がありますね…
http://r.gnavi.co.jp/gacb600/
さらに我らが千葉の香取郡にも…
http://www.hotpepper.jp/strJ000203295/
…分田上っていったい何なんですかー?!?!
(誰か、教えてください…)
さて、支那そば分田上ですが、2011年9月16日創業のピカピカの新店です!
場所は、千葉県市川市欠真間二丁目19番17号です。
最寄駅は南行徳駅ですが、徒歩15分くらいですね。
(急げば10分くらいで行ける距離ですが、、、結構遠いです)
ただし、交通量の多い県道6号沿いなので、車だとアクセス良好なのかな?
見た目は、かなり今風のイケてる新店って感じですね。
濃厚支那そば・濃厚つけめんという文字がどかーんと出ています。
最初は、「ん?!また、またお前もか系かよ?!」と懸念しましたが、
これが、まさにそのまんま「濃厚支那そば」の専門店だったのです。
メニューも実にシンプルで、ラーメンとつけめんのみ。
トッピングが各種違うのみ、となっています。
今回はラーメンを注文してみました。
最初、ぱっと見た時、一瞬なぜか「武蔵@新宿」が思い浮かびました。
(それはきっと器のせいでしょう。そして見た目も若干…)
でも、すごい濃厚そうなんです。けれど、いわゆる濃厚豚骨魚介でもない…
いったいこれは?!?!
恐る恐るスープを飲んでみると…
なんとも言い難い不思議な焦げた感じの風味が感じられました。
焦がし醤油系か?と思いましたが、それとも明らかに違うんです、、、
スープの表面の油を味見してはっと気づきました。
これ、海老油だ、と。
ご主人らしき人に尋ねると、海老などの風味を入れた香味油だということでした!
(この「など」がポイントですね♪)
スープ自体は、豚骨+鶏という動物系のダシと、
煮干し、鰹、鯖といった魚介ダシを合わせたWスープになっていて、
さらに、そこに海老の香り漂う香味油が結構たっぷりと注がれている、という一杯でした。
喩えるなら、90年代の魚介醤油と00年代の濃厚豚骨魚介を合わせ、
それを踏まえた上で、さらに海老の香りを漂わせていて、
しかも、それがどちらかに偏向するわけでもなく、新しいバランスを生みだしている、
そんなラーメンだったんです。
ポイントは、この20年のラーメンの歩みをきちんと踏襲しながら、
まったく別の味・テイストを生みだし、それをうまく合わせている点にあります。
僕はもともと海老ラーメン信奉者ですが、
10年代に入り、その海老ラーメンがじわりじわりと浸透しつつあります。
都内を中心に、海老を積極的に取り入れるお店は増えていると肌で感じます。
(それが成功しているかどうかは問わずして)
濃厚でありながら、さっぱりしていて、でも、かなりオイリーで、という、
なんとも表現しがたい味が、このラーメンにはあるんです。
だから、僕はもう大興奮でした。
それほど奇抜ではないけれど、確かにここにはオリジナルなアウラを感じます。
伝統と革新を同時に強く感じるまさに「斬新な新感覚濃厚中華そば」といったところでしょうか?!
これは問題作ですね。
既に、ネット界でも色んなコメントが掲載されつつありますが、
その評価もかなり微妙です。新しい味にはみんな戸惑いますからね。
僕は大絶賛ですが、ネットでの評価は結構低いんです。
そこが、僕的に燃えてくるところでして。
まず、海老風味という言葉がまだ今のところ出てきていないんです。
(もしかしたら、最近足したのかもしれませんね、、、)
にくいのは、これだけ海老の風味豊かなラーメンなのに、
味の説明の箇所に、海老の文字が出ていないんです。
まさに、「隠し味」なんですよね。(多分、、、)
久々に、震えあがるような新鋭気鋭のnew comer店と出会った気がしました。
マニア度はかなり高いですが、一般の人でも楽しく美味しく頂けるのでは?!と思います。
是非、一度食べてみてもらいたいですね。これは問題作です!