考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? (角川oneテーマ21) イビチャ・オシム著 角川書店 このアイテムの詳細を見る |
相変わらず盛り上がりを欠いている国内のワールドカップモードではございますが、オシム前監督の新書が発売されているので衝動買いしてしまいました。ご自身の病気で不本意ながら岡田監督にバトンタッチしたわけですから、それほど批判的な内容は含まれてはおりませんでしたが、随所にオシム節と見受けられる鋭い指摘が散見されたので、簡単にご紹介したいと思います。
「日本代表の俊敏性は非常に高いが、判断する『スピード』を持った選手がいない。ただし走りは改善できる。考え方のスピードとプレーのスピードに問題があるだけなのだ。敵に呼吸をさせてはいけない。頭を使って走るのだ」「中村俊輔と遠藤はランニングで言えば持久力がない」←うーん、ごもっとも!
「川崎フロンターレのジュニーニョ、鹿島アントラーズのマルキーニョスなど外国人選手を帰化させるべきだ」←確かにDFのトゥーリオだけだと寂しい気はいたしますが…
「サイドハーフの右には中村俊輔を置いて、ディフェンスの負担を軽くしてやる。問題はディフェンスを意識した中村が完全にガス欠になってしまうことだ」←これはこの前の韓国戦を見ても明らかですよねー。
「日本ではチームキャプテンを監督が指名することに、カルチャーショックを受けた。自分はジェフでも旧ユーゴ代表でも選手にキャプテンを選ばさせたし、それがデモクラシーというものだ」←キャプテンにGK川口能活を指名したのはいいアイデアですが、ピッチ上のキャプテンは誰が務めるのでしょうか?
などなど、この他にもオシム氏の慧眼に基づく鋭いご指摘が満載されておりますねー。さっくりと読むことができちゃうので、図書館で借りて読んだ方がいいかもしれませんー。とりあえず、今晩は21時キックオフの日本対イングランドの強化試合を観戦することにいたします!試合結果は0-2か0-3ぐらいで日本が負けるとは思いますが(イングランドを個人的には期待しちゃってもいるんで)、いい試合内容を見せてもらえられればいいんですけど……