※ソルジャーの連チャンシステムはコチラ
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1993年(平成5年)夏、この一台が登場した事で、人生が変わった人も多いと思う、
マルホンの爆裂権利物「ソルジャー」(賞球7&13)
「エラー攻略」でガッツリ稼いだ人以外は、次のどちらかのパターンを辿ったのでは?
(A)ハマリが怖くてなかなかシマに近寄れず、大勝ちも大負けもしなかった。
(B)怒涛の連チャンで箱を積んで病み付きになったが、結局トータルではヤラれてしまった。
「俺はエラー攻略も使わず、甘釘台を追いかけてコンスタントに結果を出した」という人は、余程の優良店に通っていたか、運が良かったのだろう(笑)。
いずれにせよ、ソルジャーは当時の権利物の中でも、群を抜く破壊力で知られた。各地のホールで様々な伝説を残した平成初期の「名機」といえる。
ソルジャーの大当り確率は1/287。実は、爆発度の割に良心的な確率だったが、打ってみると確率の3倍ハマりなんかも結構喰らった。
ドル箱をガンガン重ねる客の隣で、血走った目で現金投資するオヤジ。手元の空箱には、まとめて両替した100円玉や500円玉がジャラリ…あのシマは、間違いなく「鉄火場」だった。
郊外のホールなんかに行くと、透明な衣装ケースみたいな大箱に玉がギッシリ…なんて光景も良く見られた。
マルホンらしいカラードットを採用。デジタル当りは0~9の3つ揃い。左はオールマイティ絵柄の「ミサイル」でもOK。
「ミサイル」か「ロケット」か…まぁ、北朝〇問題ではないので、あまり深く追及しない(笑)。
ほのぼのとしたデジタル回転音は、ゲーム性とは対照的だった。また、デジタルが揃った時の「ピピピ」という電子音も印象深い。あのピピピ音には、人を病み付きにさせる何かがある。
3と7(左はミサイルでも可)で当ると3回権利、その他の絵柄で当ると1回権利となる。
デジタルが揃ったら、右打ちで上段の権利アタッカーに玉を入れる。V入賞で権利発生。
(権利獲得用のアタッカー。ヤクモノに3個以上拾わせればパンクはない。)
権利獲得後は、右中段の回転体と、下の電チュー式アタッカーの連動で出玉を稼ぐ。基本性能が良かったので、テンポよく玉が増えた。
大当り中は「ソルジャー」にちなみ、映画「コンバット」の軽快なテーマが流れる。
反時計回りに動く回転体の周期は9.8秒 玉の拾いが良い電チューアタッカー
アタッカーが13個戻しの為、権利1回当りの出玉は2000発強。しかし、一撃必殺の連チャンで、瞬時にドル箱タワーが積み上がる事も珍しくない。「5万入れて10万勝つ」といった逆転劇も、日常茶飯事だった。
★言わずと知れた連チャン性
ソルジャーは、初当り時の1/8で「連チャンモード」に入る。連モードの大当り確率は1/9。その後は、3か7で当るまでモードは継続する(継続率=80%)。
この爆裂スペックが、多くのファンの心を掴んだ。他機種なら嬉しい3回権利の3や7も、ソルジャーでは「連チャン終了の合図」として忌み嫌われた。
いうまでもなく、当時ソルジャーがあれ程大きく注目されたのは、「攻略法」の存在が大きい。
攻略誌等でポピュラーだった手順は、「権利消化時、15ラウンド目をフルオープン、最終ラウンドは一発もアタッカーに玉を入れず、故意にエラーを発生させる」というもの。同時期、デジパチの「エキサイトジャック2」にも同様のエラー攻略が存在した。
内部プログラム上、連チャン発生にエラー処理が絡んでいた為、最終ラウンドにこの「エラー打法」を使えば連チャンモード突入率が飛躍的にアップしたのだ。
特に、15ラウンドフルオープン⇒16ラウンドエラーを成功させれば、実に100%の確率で連チャンモードに突入した。
当初は、店員がアタッカーに玉を入れてエラー解除をしてくれた。しかし、攻略法が広まると、エラーを見つけ次第「強制電源OFF解除」或いは「退店、出玉没収」という強硬手段を講じるようになった。
しかし、エキサイトジャック同様、自力でエラーを解除する「返し技」もあったので、攻略プロやセミプロにとっては、一時期まさに「お宝台」だった筈だ。
(自力エラー解除打法)
当り中の最終ラウンドで、アタッカー開放から7.6秒後に玉を打ち出す。電チュー閉鎖ギリギリで玉を拾えば、一旦エラーになった後にセンサーが追加玉を感知、エラーは解除される。
回転体の穴の位置でタイミングを計る事が出来たので(穴が3時の位置付近で打ち出しを開始)、店側は目隠しシールを回転体に貼るなどして対抗。また、アタッカーセンサーの位置を変え、自力解除を無効にする対策もとられた。
3,7を避けて単発絵柄で当り続ける限り、連チャンは終わらない。運悪く3、7で当っても、権利3回目の最終ラウンドでエラー攻略を使えば、再度連チャンモードに入る。まさに、最強の攻略法といえよう。
しかし、エラー時に極端に目立つ事や出入り禁止を喰らうリスクを恐れ、攻略発覚後も普通に打つ人は多かった。ヒラで打っても、ツボに入れば20連チャン位は平気で行ったのだから、ホールで根強い人気があったのも当然であろう。
後に「社会的不適合機」の不名誉なレッテルを貼られたが、ディープなファンは全国のみなし機設置ホールを探して、最後まで名機ソルジャーとの再戦を楽しんだ。