1996年(平成8年)に豊丸から登場した一般電役「ナナシー」
上下2段デジタル、図柄に7、$、¥が描かれたコインを採用。これが機種名の由来である(7・S・Y)。
ご存知の通り、当時ホールでの人気も非常に高く、みなし機末期まで設置するホールもあった。
今は亡き、向ヶ丘遊園駅・南口「プラザ」や百合ヶ丘駅・北口「パーラー百合ヶ丘」で、釘がシブくなってからも打ち続けた。新百合ヶ丘駅・北口のZ店(現存)1階でも良く打ったな。ハネモノのファインプレーで毎日稼いでいたヒゲのプロは、今も元気だろうか…。
言うまでもなく、故・田山幸憲プロが好んで打たれた機種である(桜新町H店「パチーノヒノ」、用賀H店=「日の丸用賀店」)。田山プロは2001年7月4日に逝去。まさに「ナナシーの日」に旅立たれたのだった。
★賞球7&13
★大当り確率…1/158
★出玉…約2300個(釘調整で変化)
★図柄…上段⇒赤7、$、¥(3種類) 下段⇒黄7、赤7、$、¥(4種類)
★大当り…上下段共に、「同一絵柄の三つ揃い」となればOK。
★保留4個目が点灯すると、強力なデジタル時短機能が働く。
★リーチアクション
上段デジタル3つ揃いでリーチ。下段デジタルが左⇒中⇒右の順でスロー回転(全回転除く)。スロー回転時のサウンド(効果音が徐々に高音になっていく)が期待を煽った。絵柄がズレた時点でアウト。
(1)ノーマル…下段デジタルが普通にスロー回転する。右デジタルまで発展すればアツい。トータル信頼度は約18%(右デジタルまで行けば約26%)。なかなかリーチが右まで届かず、よくイライラさせられた。
(2)手足…リーチの瞬間に、上段デジタルから手足が出現して屈伸する。期待を煽るアクションだが、実はノーマルよりも信頼度は低い(トータルで約10%、右デジタル到達なら約16%)。
(3)伸縮…手足リーチから発展。右デジタルが伸び縮みしながらスロー回転する。信頼度は約70%と高い。
(伸縮リーチ…これを連続で外したりするとショック大。)
(4)全回転…リーチ直後、上下段デジタルが共に揃った状態で回り出す。絵柄が炎に包まれるので、「ファイアー全回転」とも呼ばれた。約97%(98.73%との解析データもアリ)という超・高信頼度だが、稀に外れる。
(全回転リーチ。ほとんど外した経験はないが、金沢での旅打ちで初めて外して唖然とした。)
★大当り後は、即右打ち。スルー下の電チューに玉を5個入れればOK。
大当り中も、GOチャッカー通過でデジタルが回るので、チャッカー上の釘は、連チャンの重要なポイントとなる。ここが甘い場合、通常時の右打ちも効果アリ。
また、一般電役の為、連チャンのタイミング次第で、出玉が大きく変わるのも特徴。大当り終盤でのダブルは嬉しいが、スタート直後に連チャンするとガッカリした。
★大当り中は、盤面下段の電チュー&アタッカーの連動で、玉を増やす。
上からヘソスタートチャッカー、電チュー、アタッカー。
※ヘソはスルー式で戻しがない(左下の丸い穴から出てくる)ので、穴下にあるチャッカー上の釘も、投資を抑える重要なポイントだった。
大当り中、この電チューに玉が入らずに「空振り」すると、アタッカー開放回数が減る。また、盤面右下の小デジタルが外れると、電チュー開放回数が減って出玉もガクンと落ち込む(小デジが外れる確率は1/254。7セグに「-」が表示される)。
「1/158」という甘い確率の為、大当たり中や直後の連チャンも多く発生した。その一方、1000回越えのハマリも何度か喰らった事があり、個人的には結構波の荒い印象もある。末期の釘の渋さも、かなりのものがあった。
そういえば、当時コイツには「裏モ〇」があるという話も良く聞いた。地域毎にチューンナップされた、「裏ナナシー」が存在したのだろうか…。