1997年(平成9年)に瑞穂製作所から登場した4号機「ライトアランプ」
瑞穂の記念すべき4号機第1弾「タコスロ」(1996年)に次ぐ、復帰2作目として登場。
3号機コンチIでの「検定取消し処分」により、4号機時代は他社に後れを取った瑞穂だが、タコスロの大ヒットで見事に息を吹き返した形だ。
機種名、パネル、リールなどから判る通り、チョウチンアンコウがモチーフの本機。「海洋生物繋がり」という点では、先行機タコスロを踏襲している。
但し、リール配列、役構成、リール制御などの基本仕様は、ECJ(エレクトロコインジャパン)の「ゲッターマウス」(1996年)及び後継機「ゲッターマウス2」(1997年)と共通。両ボーナス確率は、マイナーチェンジ版(高価交換用)のゲッタマ2に近い数値である。
また、リール配列でいえば、「ライトアランプ」「ゲッターマウス&2」、そして「ボーナスショップ」(ECJ、1997年)の4機種は、以下のように図柄を置き換えれば配列が全く同じだ※。
ライトアランプ 赤7 アンコウ BAR チェリー スイカ オレンジ リプレイ
ゲッターマウス(2) 赤7 ネズミ BAR チェリー スイカ オレンジ リプレイ
ボーナスショップ 白7 赤7 ROOK チェリー ベル プラム リプレイ
※「サクセション」(ECJ、1998年)も良く似た配列だが、中&右リールのリプレイとオレンジの配置が、ゲッタマやライトアランプとは逆になっている。
★ボーナス確率
設定1 設定2 設定3 設定4 設定5 設定6
BIG 1/315 1/303 1/287 1/269 1/256 1/241
REG 1/328 1/321 1/309 1/298 1/287 1/269
・ビッグボーナスは「7」と「アンコウ」の3つ揃い
・レギュラーボーナスは、BARの三つ揃い、「7・7・BAR」「アンコウ・アンコウ・BAR」の3種類
・小役はチェリー(2枚)、オレンジ(8枚※)、スイカ(15枚)、リプレイ
※ビッグボーナス中は10枚
★当時、ホールに貼られたリーチ目表を再現
・リーチ目は全てゲッタマから流用可。(1)ボーナス絵柄の基本形(一直線、L字、V字、逆V字etc)(2)チェリー付ボーナス絵柄のハサミ型、の二つがポイント。
(2)は鉄板だが、(1)は、出目によって信頼度に大きな差がある。ボーナス絵柄の対角線型は、「右下段赤7」ならば強い。また、右リールのアンコウには、強いモノ(オレンジの下)と弱いモノ(リプレイの下)がある。さらに、スイカはボーナス代用絵柄で、中リール「チェリー下のスイカ」は強力。
・その他のリーチ目(抜粋)
左「スイカ・リプ・スイカ」(スリス)からの中段リプ揃い(成立後のリーチ目)
左「スイカ・リプ・スイカ」からのスイカクロステンパイハズレ(左ビタならスイカハズレでOK)
左「オレンジ・スイカ・オレンジ」(オスオ)からのスイカハズレ
左「7・オレンジ・スイカ」(枠上リプ)からの上段7テン、またはスイカ右上がりテンパイハズレ
右上がりオレンジ、または右下がりオレンジからのハズレ形
etc…
★ゲッタマ同様にリプレイハズシが効き(変則打ちは中段のみボーナスイン)、ビッグ後の設定判別も可能。ハズシのレベルもそれ程高くなかった。
本機は都内での導入率も比較的高く、新宿や渋谷など多くのホールで打った記憶がある。その中でも、一番印象に残る店は、東京・町田の「レインボー」というスロ専だ。
同じ場所では、2号機、3号機の頃に「TAC5」というスロ屋が営業していた。町田の穴場的な店として、バニーガール、アメリカーナマグナム、スーバニ、バニーXO目当てに通った。
その後、4号機時代「レインボー」へと店が変わり、優良店として雑誌にも掲載された。特に若年層には人気があり、一時は近くの「スーパースター」などと共に、町田エリアで隆盛を極めた。
しかし、末期は閑古鳥が鳴く始末で、かつて店で人気だったライトアランプなどのアルゼ系マシン達が、寂しく並んでいた(ニューパルやウルトラセブンなどもあったような…)。
昔の義理とか思い入れもあって、むげに素通りできず、客付き完璧ゼロの店内で一人寂しく勝負した事を思い出す。コインを出すのが申し訳なく、他店の沖スロで稼いだ幾ばくかを、ささやかながら「寄付」したものだ。しかし、末期の惨状を目の当たりにして、スロ屋の「栄枯盛衰」を感じずにはいられなかった…。
★★追記★★
町田「スーパースター」は、2005年クローズ。同年、跡地に「ゴードン町田B館」がオープン。ゴードンB館は約2年で閉店。2007年、新たに「ARK町田」となるが、2009年クローズ。同年、「エルグラン町田」が開業して現在に至る…という流れになっています。