1990年(平成2年)に平和から登場したハネモノ「海賊キッド」
★賞球7&13(オトシ・ヘソは7個戻し、ヤクモノ内は13個戻し)
★最大8ラウンド継続(旧要件機)
★ハネ開放時間…オトシ0.3秒、ヘソ0.6秒×2
★9カウント機
★大当り時は玉を1個貯留
★貯留解除…ハズレ5カウントorハネ16回開放時
当時、都内や神奈川での設置は多めだったと記憶。個人的には、私鉄O線・M遊園駅北口「ギンザホール」などでよく遊んだ。一気に打ち止め3000発…とはいかなかったが、ジワジワ増やして終了させ、心地よく疲れたものだ(当時の換金率は2.2円)。
ちなみに、この店のスロは当時「バニーガール」と「リバティベルIII」で、モーニング狙いで裏口によく並んだ。また、懐に余裕があると一発台の「ジャスティ」なども追っかけた。もちろん、ラスト100円のダメモト逆転勝負も…。
さて、海賊キッドである。
ヤクモノ上段では、「黒ひげ危機一髪」を彷彿とさせる片目の海賊が、樽に入って首を出した状態で、左右反転を絶えず繰り返している。舌を「ベーッ」と出した表情がコミカルだった。
(「当てられるものなら、当ててみろ」と言わんばかりの、挑発的な表情)
樽の中心には入賞用の穴(ポケット)があり、玉がこの穴にうまく拾われれば、高確率で下段手前のVゾーンに入賞する。逆に、樽に入らず左右に流れた玉は、ほぼハズレとなる。
ハネが短めで拾いが良くない上、左右に回転する樽の穴に入賞させるのも、容易ではない。当時のハネモノとしては、本機のV入賞率は辛かった。
(やや短めのハネ…魚雷の絵が描かれている)
首尾よく大当りになると、ヤクモノの樽がクルッと裏側を向き、双眼鏡を持った別の海賊キャラが顔を出す。樽はそのまま静止し、樽の穴も通常時よりも広めになるので、大当り時は樽への入賞が容易となる。
また、大当り中は貯留機能が働き、樽穴に入った玉を一つだけ貯留する。ハズレ5カウントorハネ16回開閉で、貯留は解除される。
(コチラの海賊は、大当りを強力にサポートする有難いキャラ)
初当りがシブい分、本機のV継続率は非常に高く、貯留させればほぼ8ラウンドまで続いた。ただし、役物のクセが悪いと、貯留玉の軌道が逸れてVを外す、というヒドイ仕打ちも喰らったのだが…。
(参考)
「海賊キッド」と同時期、首都圏のホールに並んでいた旧要件ハネモノ(一部)
西陣…パチンコ大賞13、スケボーキッズ13、ドッカン島13、マッハシュート13、おジョーズランド、ミスターフォール13、ワイルド4WD13、CR-Vスペシャル、もちあげ隊、すし五郎、レッドライオンアルファ、バニーギャルズ、魔界組、ザ・拳法、ザ・カンフー、スペースドーム、赤兵衛13、スーパーブラザース、アフリカンボーイ、ハワイアンドリーム、スペースファイヤー11、ニューガオス、ニュー金棒くん、ももたろう、ベースボール、タンクP2、チェンジャーマンA、ちんどんや、ちんどんショー、ダイスマン、グリーンベレーP2、フォートレスP5、大工さんP3、RX-5
三共…エンタープライズI、ウチのポチI、演歌道13、道路工事I、タコヤキSP、パワーフォークI、スナイパーI、スウィングI、レオパードI、アークタンクI、ナイトドラゴンVII、グレートキャノンI、ロボスキーI、ローリングマシーンI、マジックカーペットI、ドッキリマンSP、オールスターI、マジシャンI、ダンシングヒーローI、ウォーリアーI、ビークルI、アトミックボールI、ブロードウェイI、ランバーI、メタルXI、ヘイタクシーI、スペースキャノンI、スーパーレーシングI、マーメイドII、ストライカーI、バトルシップ、ハッピーキャット、アウトロー、ファイアーフォックスII
平和…汽車ポッポDX、たぬき丼、まねき猫、ラリーダッシュ、スカイヒーロー、ローリングシャトル、ビッグベンI、ビッグファルコン、パックンロボ、クルタロー、ビッグトップ、スーパーキャノンI、スクリューコースター、アトランティス、ビッグシューターIII、安来名人、スーパービンゴ、ゼウス、ビッグタイガーSR、ブルドーザー、サイボーグ、ゼロタイガーキング、プラトーンII、ビッグシューター、ミラクルシューター、ファクトリー、メトロビジョン、スフィンクスV2、モンキータクシー、サイドポケット、スパンキー、こうもりくん、ビッグサンダー、ニューアイアンホーク、弁慶、ビッグロボ、プリンセス、フォーメーション、ナビゲーター、ボンバーアタックII、アルバトロス
奥村…大和II、サンダーアーム7、酋長さん、カニゴン、ムーンウォーカー、モンスターキッド、ダブルリバース2、たこべぇ~、チャンスホール、ワンダーランド、ベートーベン、関取くん、ビートル、ルーピングスター、ミルキーウェイ、ハスラー、権太、コスモファイター
ニューギン…さめざんす5、ポップアート、フラッシュマン5、スターダスト2、ロードダンサー2、日本一、デルタ、ハッピーランドV2、タイフーン、スーパーレスキュー、ショットガン、スーパークリスタル、ポセイドン
三洋…ノックアウトII、パルコ、ファンシー、ハッピーロード、ぺりかん便、孫悟空、ロボくん、シューティングスター、ギャラクシーI、スタジアム、一休さん、エアフォース、スーパーレスキュー、エレファント、ファイター、ピエロ2号
大一…ピーコック、とらさんI、ディスクジョッキー、マハラジャ、安全大一P1、ブルドーザーおじさんP2、スピードスターP2、ライガーP3、ゴリゴ13、ミラーボールP1、フェニックスP3
京楽…め組一番、京楽寿司3号店、工事郎、グランドスラム、サイレントブレーカー、ベーカリー、パラボラ、ハスラー、サーベルタイガー、シャインボール、パワーステーション、スーパージャンプ
マルホン…ステーション2、ロデオ、スーパーナイト、アクロバット2、クルクルボール
豊丸…サッカーP-1、ピラミッドP-2、パワーダンプP-2、サブマリンP-4
などなど…
※賞球・仕様の異なる兄弟機…「13」と「11」(賞球数)、「P-1と「P-2」などは、一部省略した。
※この当時は、90年に登場した新しいハネモノと、89年以前から長期設置された旧台とが、同じシマに普通に並んでいた。例示した台の他、多彩なハネモノが各ホールで活躍していた。まさに、「ハネモノ天国」の時代といえる。しかし、翌91年の「新要件機」時代に入ると、インフレ仕様の台が増えてシマの様相は一変した。