突然のPC不調により、更新がやや遅れてしまったが…無事に復活。
という訳で、今回はコチラの機種を振り返ってみる。
1996年(平成8年)に北電子から登場した、純Aタイプ4号機「サーカス3」
当時自分が打っていたのは恐らくノーマルだが、「キタック連」よろしく100ゲーム以内でボーナスがポンポン掛かる事も多かった。逆に、不調時は500ゲーム位のハマリを繰り返して…波は少々荒めという印象が強い。
★当時の実戦店…新宿・東口「メトロ」(現「メトロ会館」)など
90年代当時の「メトロ」…コチラはパチンコ側のメイン入口。スロは裏の小さな入口側で、通路がエラく狭いシマにゴチャゴチャと並んでいた(階段上の2Fもスロットフロア)。初期4号機時代には、尚球社の「ジャックポットIIA」もこの店の1Fでよく打った。
グリンピ本店、てんとう虫、平和、パチスロ太平洋、ロッキー、トーオー、ビッグスペース、ポルシェ、悟空…新宿東南口界隈のパチ屋・スロ屋をハシゴしていた当時が懐かしい。多くの店が閉店となり、今では大きく様変わりした。
因みに、新宿「メトロ」というと、3号機全盛の1991年に、日活「ビッグバン」(2-2号機)の右打ち小役抜きを2Fでやっていた時、地回りプロ達に圧力をかけられて半強制的に止めさせられた、想い出深い店でもある(笑)。
また、店の2階には「西武」という細長い喫茶店があり、当時は開店待ちなどによく利用したが、最近ではすっかりご無沙汰になっている。あの頃はコーヒーが嫌いで、どの喫茶店に入ってもアイスティばかり飲んでいたな…まぁ、どうでもいい事だが。
★ボーナス確率
BIG REG
設定1 1/321 1/431
設定2 1/293 1/420
設定3 1/278 1/410
設定4 1/256 1/400
設定5 1/245 1/390
設定6 1/241 1/298
★払い出し表
※JACゲーム中は、左リールに「7」or「パンダ」が止まれば15枚の払出しアリ(クリ7を踏襲)
★兄弟機…サーカスDX(1996年登場、4-5号機)
(本機よりやや遅れて登場したサーカスDX。ボーナス確率に変更はないが、筐体が赤から紫に変わり、REG図柄がパンダから「2段BAR」に変わり、リプレイ図柄もカボチャからニンジンに変更された。)
北電子4-1号機「クリエイター7」の後継機として、平成8年・夏にホールデビューした本機。
なお、クリ7シリーズには、4-2号機「クリエイター7S」と4-3号機「クリエイター7G」があるので、本機は同社の4-4号機となる。
クリ7の直系という事で、リール配列や役構成は、クリ7をほぼ踏襲している。ただ、筐体のデザインや図柄などはガラリと一変した為、両者を「全く別の台」と認識していた人も多いはずだ。
また、クリ7よりレギュラー確率を低めに設定して、その分ビッグ確率をアップさせたのも特徴。
(参考…クリ7とサーカス3の図柄対比)
クリエイター7 サーカス3
7(15枚) 7(15枚)
BAR(15枚) パンダ(15枚)
ドル袋(15枚) ピエロ(15枚)
プラム(10枚) プラム(12枚)
オレンジ(7枚) ライム(7枚)
複チェリー(5枚) なし
単チェリー(2枚) 単チェリー(3枚)
REPLAY(リプレイ) カボチャ(リプレイ)
・()カッコ内は払出し枚数。
・上記の如く図柄を置き換えれば、両者のリール配列は全く同じ。
・ガリバースペシャル→アポロンと受け継いだBIGの「星マーク入り赤7」は、両者とも採用。
・REGは、クリ7がオーソドックスな「BAR」だったが、サーカス3は「パンダ」を採用。
・小役図柄や払い出し枚数にも変更が加えられ、リプレイも「カボチャ」に変わった。
・サーカス3は「複チェリー」がない代わりに、単チェリーの払出しがクリ7よりも1枚多い。
★告知ランプ(ピエロ)
クリ7同様に、ボーナス成立プレイの第3リール停止直後に、告知ランプが点灯する。但し、地味な赤ランプ告知のクリ7とは違い、本機はリール窓左下に描かれた「ピエロ」(CHANCE)がペカッと光る。フラグ判別は、告知後1枚掛けで右リール中段に7を狙い、そのまま止まればビッグ、ズルッとスベッてパンダが止まればバケ。
但し、モーニングサービスを行う店では、この告知ランプを断線するところもあった(新宿「メトロ」はモーニングが入っておらず、告知ランプは生きていた)。
個人的には、「ピエロ点灯」を拝みたいが為に、本機を追っていた感も強い。モーニングがない「メトロ」にフラッと昼ごろ立ち寄り、データランプのないシマで適当に座った台で、ピエロを何度かペカらせて満足し、そのまま飲まれヤメする展開も多かった。もちろん、キタック連で1500枚くらい出てくれれば、速攻で「逃げ」を決め込む。
一方で、長めのハマリに捕まると、ランプ一辺倒のゲーム性に飽きることもあった。そんな時は、告知ランプを使用済みのパッキーカードで隠して、カードのパンチ穴から光が見えるようにして、小さな穴をチラチラ見ながら打ったりした。手元にパッキーがない時は、財布からテレカを取り出してランプを隠すこともあった。そういえば、その後に出た初代「ジャグラー」でも、全く同じことをやっていたな…。
一応、ビッグ中のリプレイ外しも効果はあったが、「告知ランプ」に完全に照準が合っていたので、クランコのように目の色を変えて外したりはしなかったな…。クランコなら、歌舞伎町グリンピタワー店の「戦場」の如き雰囲気の中で、バシバシ外しまくってた覚えがあるが(笑)。
★リーチ目
先述の通り、この当時は朝一の「モーニング」(店が、特定の台に朝からビッグ、レギュラー、集中を仕込んでおく、客寄せサービス)があり、本機の告知ランプを断線する店も少なからず存在した。
パチスロのモーニングに関しては、80年代から90年代中盤まで各地で盛んに行われた(モーニング目当ての朝の行列も、かつてのパチ屋の風物詩だった…)。
しかし、まさに本機登場の1996年、パチ・スロの過激なゲーム性が社会問題化した事で、射幸性を煽る営業を自粛すべく、業界団体がモーニングの「自主規制」を発表した(同年8月末)。当然、ファンからすれば、単なるルールの「改悪」でしかなかった。
そんな訳で、96年9月以降は、一応モーニングサービスを認めない形が取られたが、その後も相変わらずモーニングを続けるホールもあった。そういう「殊勝」な店では、本機の告知ランプもしっかりと切られていた。
もちろん、自粛発表より前に本機を設置していたホールもある訳で、そうした店が本機でモーニングを入れる場合、ランプが邪魔だった事はいうまでもない。
いずれにせよ、告知ランプが使えない以上、ボーナスは「リーチ目」で判別する必要があった。当然、何も知らずに止めた客の「ハイエナ」も有効だった。まぁ、台や頭上に「リーチ目表」を貼っている店もあったが。
(当時貼られていた「リーチ目表」を再現)
パッと見では多彩なパターンにも見えるが、実は非常にシンプルなリーチ目の部類に属する。
基本的に、7図柄(BIG)とパンダ(REG)の一直線という、北電子お得意のパターンだ(アポロンやクリ7などを踏襲)。本機では、この一直線形がくれば、全ライン有効の「鉄板目」となった。
ただ、メーカー発表の上記リーチ目表の中には、基本的な一直線目が、たった1通りしか入っていなかった(「パンダ・7・7」の中段揃い…中段の一番左)。しかし、実際には、図柄の組み合わせやラインに拘らず、「7とパンダが一直線に並んだ形」は、全てガセなしのリーチ目である。
それでは、本機のリーチ目について、もう少し細かく見ていこう。
(1)繰り返すが、ボーナス図柄の一直線は、どの並びでも、どのラインでも有効の「鉄板目」。
(ボーナス図柄の一直線…鉄板、全ライン有効)
(2)また、左・中リールでボーナス図柄が並んだ場合(「7・7」「パンダ・パンダ」「7・パンダ」「パンダ・7」の4パターン)、右リールのテンパイラインには、通常時「プラム」や「ライム」が止まる制御が働く。
一方、ボーナス成立後は、右のテンパイラインに、「ピエロ」や「カボチャ」が止まり易くなる。
つまり、左・中でボーナス図柄が並んだ時は、右リールのピエロとカボチャが、7やパンダの「代用図柄」となる。よって、以下の形も、全ライン鉄板のリーチ目。
(左・中がボーナス図柄で、右が「ピエロ」や「カボチャ」の一直線形…鉄板)
(3)さらに、中リールの「ピエロ」も代用図柄となる。左・右がボーナス図柄、中がピエロの一直線形は、右下がりなら鉄板目。それ以外だと、単なる「チャンス目」となる。
(ボーナス図柄でピエロを挟んだ一直線形。右下がりに限り鉄板だが、他のラインはガセる)
(4)同様に、中リールの「チェリー」も代用図柄となる。「ボーナス図柄とチェリー」のリーチ目といえば、先輩格「ガリバースペシャル」や「アポロン」を思い出す。
ただ、ガリスペやアポロンでは「左リール」のチェリーがリーチ目に絡んだのに対し、本機では「中リール」のチェリーがリーチ目を構成する。
したがって、以下の形もリーチ目となるが、中リールのチェリーによっては信頼度が下がる。
(中リールのチェリーが代用図柄のリーチ目(左・右はボーナス図柄ならば全てOK)。
但し、NGとなるチェリーもある。中リールにチェリーは5つあるが、ただ一つ、チェリーの2コマ上に「ピエロ」がある場合(チェリーの2コマ下が「パンダ」)は不可。
よって、中チェリー絡みの一直線が出た時には、リール窓を覗いて、中リール枠上・枠下の図柄を確認することも。
このように、本機のリーチ目は案外とスッキリした「一直線形」ばかりで、中・右リールの代用図柄さえ把握しておけば、それほど難しくなかった。
上掲した「店に貼られたリーチ目表」も、よく見ると、いずれも上記(1)~(4)のパターンに当てはまる事が判る。たとえば…
・パンダの大V型…中リールのパンダの2コマ上は必ずチェリーなので、上段「パンダ・チェリー・パンダ」の一直線形になっている。
・「7・パンダ・7」の大山型…中リールのパンダの2コマ下は必ずチェリーなので、下段「7・チェリー・7」の一直線形になっている。
という具合である。実機やリーチ目表をお持ちの方は、確認してみるのも良いだろう。
まぁ、どれもこれも「今さら感」タップリの情報だが、そんなことをいっては、当ブログの存在意義が…(汗)。