1995年(平成7年)に尚球社(現・岡崎産業)から登場した4号機「ハットトリックA」
(⇒通称「ハットリくん」)
先発機「ラッキーチャンス」(1994年)で好評を得た尚球社が、後継機として当時流行りのサッカーをモチーフにしたマシンを送り出した。図柄をそれぞれ置き換えると、両者のリール配列は全く同じである。
ラッキーチャンスが文字通り「チャンス目」(及びスベリ)主体のゲーム性だったのに対し、本機ではチャンス目を残しつつも「鉄板リーチ目」を採用。従来よりも判り易いゲーム性へと変わった。ただ、ラッキーチャンスの「ファジー」(←死語)なゲーム性を好んだファンからは、「単なるマイナーチェンジだ」との批判もあった。
「SHOOT」のストップランプからも判る通り、とことんサッカー尽くしの本機。スタートランプも「KICK OFF」と表記されていた。
ラッキーチャンス同様、3種類のビッグボーナス絵柄を採用(赤7、黒7「HAT TRICK」、緑7「ユニフォーム」)。それぞれ、右リールがチェリーだとレギュラーボーナスとなる。
また、リプレイ絵柄に「イエローカード」、10枚役は「青いチアホーン」、0枚役(チャンス目、JP絵柄)は「手足が付いた黄色いサッカーボール」と、図柄のインパクトも十分であった。
★ボーナス確率
設定1 設定2 設定3 設定4 設定5 設定6
Big Bonus 1/309 1/282 1/260 1/248 1/241 1/241
Reg Bonus 1/529 1/529 1/512 1/512 1/443 1/390
ラッキーチャンスよりボーナス確率を抑えた代わりに、通常時の小役確率をアップ。「遊び易さ」を指向していた事が窺える。ただ、100ゲーム以内のボーナス連打で小気味よく出玉が伸びる事も多く、荒波な一面も見せた。
★(参考)尚球社・2号機からの流れ
(2号機時代)
88年 2-1号機「チャレンジマン」(ジャンボフルーツで人気、体感器攻略発覚)⇒改修機「2」(90年)
90年 2-2号機「チャレンジマンAZ」(シングル集中「チャレンジゲーム」搭載、「ドクロ」絵柄で一喜一憂)
(3号機時代)
91年 3-1号機「ミラクル」(初の期待値方式、小役ゲーム数が10~30回と変化)
91年 3-2号機「チャレンジマン7」(期待値方式だが20G固定、ミラクルとリンゴ・プラムの配置が逆)
(4号機時代)
93年 4-1「ジャックポットII」(尚球社初4号機、左ボタン連打攻略発覚※)⇒改修機「IIA」(94年)
93年 4-2「ジャックポットIII」(「II」の等価Ver、設置希少)⇒改修機「IIIA」(94年)
94年 4-3「ラッキーチャンス」(チャンス目とスベリのゲーム性で人気)
95年 4-4「ハットトリックA」
(なお、「岡崎産業」への社名変更は1998年4月1日)
※ジャポIIの攻略については、ストップボタンによる乱数調整を用いた当時の攻略記が、某所にてアップされている。直リンは避けるが、非常に興味深い内容だ。「ジャックポットII、乱数調整」でぜひ検索されたい。
★現役時「ハットトリックA」実戦店
東京・町田「モモタロウ」など
小田急線・町田駅近くの裏路地(坂)沿いにあった小店。当時はパチンコ、パチスロ併設店だったが、後にパチスロ専門店へ完全リニューアル。店内は殺風景になったが、名機「クランキーコンドル」を長く設置する店として重宝した(既に閉店)。
ラッキーチャンス、ハットトリックA、スーパージャックポット、ダイノ2、ゲッターマウス、玉緒でポンなど、この店での様々な実戦が蘇る。ちなみに、2号機時代はアニマル、3号機はスーパープラネットを設置していたと記憶。
★主なリーチ目
ラッキーチャンスでの「チャンス目」を発展させて、「100%のリーチ目」を採用した。ただ、こうした判り易さゆえに、本機に対する評価が大きく二分したのも事実だ。
基本はボーナス絵柄の左右対角形。但し、これは単なるチャンス目であり、鉄板目となるには条件が必要。
ボール絵柄が左・中とテンパイして、左右対角にボーナス絵柄があれば鉄板リーチ目。
ボール揃いは単独だとチャンス目だが、左右対角にボーナス絵柄があれば、100%のリーチ目となる。
ボーナスの左右対角形+「チェリー・ボール・ボール」も鉄板。特に、図のような中段チェリーの場合、中リール中段にボールが来た時点で「二確」となる。
左リールボール付きのボーナス一直線目…鉄板ではないが、信頼度の高いチャンス目。中リールにボーナス絵柄がなくても、左ボール付きのボーナス左右対角形はハイチャンス。
★リプレイハズシ
ビッグ中は変則押しで枚数アップ可能(手順は割愛)。但し、中段リプレイテンパイはビタハズシが必要。
★設定判別アリ(スロマガ手順)
・設定5以上判別
(1)ビッグ後、クレジットを落として32枚投入(CR表示は29)
(2)そのまま1P消化
(3)5枚手持ち
(4)11枚手持ち
(5)以後は、11枚手持ちを繰り返す。81プレイ目以降、CR表示30の時の小役出現率で判別。
⇒判別Pでの小役出現率が40%以上なら設定5以上、30%以下なら設定4以下
・設定4以上判別
(1)ビッグ後、クレジットを落として32枚投入(CR表示は29)
(2)そのまま1P消化
(3)5枚手持ち
(4)11枚手持ち
(5)13枚手持ち
(6)以後は、11枚手持ち→13枚手持ちを繰り返す。92プレイ目以降、CR表示30の時の小役出現率で判別。
⇒判別Pでの小役出現率が40%以上なら設定4以上、30%以下なら設定3以下