夢中 満足 そしてさらに・・・ Part１

シニア担当のYokoです。

今日も素敵な体験が・・・
もう思い出すだけで胸が一杯の私です。

それも一つや二つじゃないんですよ！！

きっと二日は続くかな・・この体験ブログ（予告！）


以前もブログで紹介させていただいた方です。
そう、場に慣れるのに時間がかかった、仮にUさんとお呼びしましょう。

Uさん、最近はアートワークも終わった後のみなさんでのお茶も一緒に
楽しむ事が出来るようになりました。
それまでの　着席→即離席　10分着席→離席　は　今や昔
いつも笑顔で入室されアートワークを楽しまれています。


今日は羊毛でした。
秋色の優しい素材の羊毛は、色からも感触からもシニアのみなさんには大好評！
自然に手が伸びて伸ばしたり、裂いたり、丸めたり。。

今日は素敵な木枠の中に蔓が軽く編んであり壁に掛けられる仕上げです。
木枠の中に心が暖かくなる羊毛を敷いて秋のモチーフを飾ります。

Uさん
羊毛に興味深々。もくもく。
伸ばす行為よりも、それぞれ違った色を重ねる　重ねる　重ねる
それは木枠をとうにはみ出ています。
それを十分に行うと、今度はフェルトなどで作ったモチーフを乗せた紙皿に
先ほどの羊毛を移動して　重ねる　重ねる　重ねる


（ほら、はみ出ている）

さて、次はどうするのかしらと見守っていたら
ぐーーんと手が前の席に伸びて・・・

ひょいっと　施設で最高年齢のお姉さまの作品の上から好みの羊毛を取って自分の作品へ

（ひょぇーーーっ！！お姉さま102歳がお怒りに！！）

いえいえ、お姉さまは自分の手元に夢中で一色減ったことには気がついてはいませんでした。

（ほっ）

こんな風にAからB　BからCと　羊毛が移動していきました。


私たちセラピストとそして施設の職員の方は、この自由に作品を作り続けるUさんを
ほほえましく見守っていました。
出来る限りこの時間で満足していただくまでやりきっていただきたいのです。

「満足する」「やりきる」　この行為はシニアのみなさんにとってもとても大切な行為です。
自信に繋がる。　意欲に繋がる。達成感。
時に不穏も収まることもあるようです。


夢中にやっているときの笑顔が素敵なんですよ！！
そうでなくても細いその目が更に細く線みたいになっちゃうのです。
しわに紛れちゃう・・・

このように集中夢中で続ける姿もこの笑顔もあまり普段では見せることはないという事でした。
ですので、今日のこのお姿を見て職員の方がワーク中に

「先生！！私本当にうれしい！！もうみんなに報告だわ！！」と、弾む声。

でも彼女のくりくりとした目は少し赤く潤んでいました。


「その人がその人らしい表現をしている時、その時きっと周りに素敵なものを与えている」

それは年齢も性別もきっと国籍も関係ない・・・私はそう思います。

みなさんはどうですか？　与えていますか？　



そしてUさんのやりきった作品がこちらです！


（木枠編　ボンドトレイも素敵な作品に！）

そして


(最後はテーブルの上で作り終えたものを画用紙に乗せ変えて作品にしました）


どうです！このエネルギー！！

でもですね・・・素敵な話しはここからなんです。

それは・・・

おっと長くなってしまいましたので今日はここまでにいたします。

（続きは明日のお楽しみ！）