新緑の美しい季節、
外に散歩に行きたくなりますね。
こんにちは tatsukoです。
馴染みのあるクレヨンを使って、
テーブルの上で思い切り腕を動かしたら、
高齢者の皆様に
開放感や楽しさを味わっていただけるのではとの思いで
アートワークを行いました。
懐かしい歌
「365歩のマーチ」を皆様と歌いました。
伴奏はウクレレと鍵盤ハーモニカで盛り上げます。
皆様のまわりを歩いている生ウクレレの音が
近づくと、
表情も和らいでいきます。
そして、いよいよメインのワークです。
「クレヨンで、山や川の写真の所まで
行ってみましょう」
「テーブルの上のタンポポの花を見に行きましょう。」
(セラピスト仲間が、野原のイメージで作って
くれました。皆様の興味を誘っていました。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/73/dc3cf44639f4f0a2f13fadb910c94c8d.jpg?1559050170)
「お隣や前の方まで行って、挨拶しましょう。」
そんな呼びかけをすると、
テーブルの真ん中まで腕をのばし、
思わず立ち上がって描き始める方も。
こんな風に、
夢中でやっていたら、
いつのまにか勝手に身体が動いていた、、、
ということがステキな瞬間です。
そして、
ぐんぐんとクレヨンを紙の上に滑らせていきます。
お隣の方が描いた山に、
ご自分のクレヨンの線で登って行き、
お隣どうしで会話が生まれます。
「あら、これは富士山ですね。
私、登って行ってもいいかしら?」
ある方は、
家を描いた後、そこから色々な方向に
線を伸ばして立ち上がり、
前の席の端まで繋がりました。
ワークの終盤は座ったまま、
「もう、このままで。作品に仕上げなくともいい」
とおっしゃる表情は、
とても大きなエネルギーを出し切って、
満足されているご様子でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/5c/c3d99a3780128f4be33ca3cf1c5642ed.jpg?1559048170)
「シロツメクサで首飾りを編んだわね、
故郷の山にも登ったのよ。」
「うちの庭は広いから、犬や猫がすぐに入ってく
るんだよ。自分でも飼っていたしね。」
そんな会話が聞こえてきます。
表現のプロセスは、人それぞれ。
最初から情熱的に表現する方。
セラピストが側を離れた後に、
一人になってじっくりと、みるみる腕が動いていく方。
セラピストや職員の方と一緒にお話しながら
笑顔で進める方。
その方の息づかいやその方らしさが、
生きている線や形となって現れます。
時には、こんなにダイナミックな力を
秘めておられるのだと、
発見して感動したり。
この日のクレヨン散歩は、
歩いた「幸せの足跡」が、
イキイキとテーブルの上に
あふれていました。
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