Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

はじめの、その一歩のために。

2015-10-04 20:12:04 | 素敵な現場
空の高さやひんやりとそよぐ風に秋の深まりを感じる今日この頃
皆さまいかがお過ごしでしょう?

こんにちは、Shikibuです。

現在私が担当させていただいている高齢者介護施設のアートセラピー
の現場では今期6名のサポーターが入ってくれています。

その中の一人、今年4月から参加の仲間からあるとき言われたこと。

「私、サポーターって当日その場をちょっとお手伝い、みたいに
 考えていたけど違った。
 ”みんなで現場を創る”っていう事なんだね!」

そうなんです。

シニアの皆さまが、安心できる環境のもと、自然体で自分らしさを
表現できる場、を創りだすのが私たちアートセラピスト。

とはいえ現場はナマモノ。状況はいつどうなるか予測がつきません。
(予測を立てても裏切られることしばしば・・・)
しかもお相手は人間、相性もあるしその時の気分も変わります。
こちらが頑張っても接するシニアの皆さまに受け入れていただけない
こともある・・・

そんな時、自分一人だけで対応しようとすると限界がありますが仲間
がいることでお互いをカバーできたり、違った視点からの気づきをもらえる。

うまく行かない時も行くときもあるけれど、まさに苦楽を共にしつつ
ぜんぶひっくるめてこれがチームとして現場を創りだす醍醐味なんだ、、
とようやく最近私自身感じられるようになりました。。。

*  *  *  *  *

そんな中、先日「シニアアートサポート説明会」を開催しました。
これはシニアを対象としたアートセラピーの現場にちょっと興味があるな、
と言う方に現場を知っていただき、その方の想いも伺いつつ、その興味を
きっかけにセラピストとしてなにか一歩踏み出していただけると良いな、
という思いで仲間と企画したものです。

仲間の熱心な声掛けのおかげでなんと当日は現役サポーターも含め
6名も参加いただきました。
(ご参加くださった皆さま、ありがとうございます

日常生活でシニアの方と殆ど全く接点が無い、という方からご家族が
高齢者介護施設にいらしていたという経験をお持ちの方までバック
グラウンドは様々。

でも、なんとなくシニアに興味がある、なくもない(笑)という共通点
があります。

そんな皆さまのお話を聞いていてまず思ったのは

「知らないことに足を踏み出すのって難しいよね・・・」

ということ。

逆に、実際に体験している人の話を聞いて自分だったらどうかな?、と
いうイメージが湧けばもう一歩足も踏み出しやすくなるしその結果
世界が今までと違うふうに見えてくるかも?!

今回、私も含めて現場に立つファシリテーターとしてのお話はもちろん

ですが私の現場で今まさにサポーター/セラピストとしてシニアの皆さま

に関わってくれている仲間2人が自分の体験を自分の言葉で語ってくれました。

その生の声によってサポーター、セラピストとして人と関わるという事、

なぜチームが必要なのか、という事、またチームで場を創るという事等々、

もしかして今まであまり実感を持てなかったことを自分の事として

イメージしていただく機会になったのでは無いかな・・・と感じました。

嬉しいことに、来期より現場に入ります!と言ってくださった方が

なんと2名も誕生!!

そしてまた思ったのです。

これってセラピストとしての一歩はもちろんですが、その手前でアートセラピー

について知りたい、勉強したいと思う事も同じなのかもしれないな、と。

シニアアートサポート説明会(卒業生対象です)は来年また開催予定ですし

スクール説明会 どなたでもご参加可能)は随時開催中です! 

興味はあるけれど今一つの一歩を踏み出せていないというあなた。

分野に関わらず一度その道の人(できれば何人か)にお話聞いてみる、という

事を何かをはじめる前の一つの手段として考えてみてはいかがでしょう?


写真はシニアアートサポート説明会の様子です。


実際にシニアの現場でやっているウォーミングアップをやってみると
みんな笑顔! 
現場でも皆さま笑顔になりますし、こちらが思う以上に大きく体を動か
されるので逆に驚くことがあるくらいです。



もちろんアートの時間も!




平面(紙)から立体を作るって難しい・・・と思いがちですが
シニアの方も十分できる方はいらっしゃいますしむしろすごく
お上手だったりもします。 そんなことを思い出しました。






そして出来上がったアート
お題は
「私の、シニアの皆さまの、そして私が関わったとしたら広がるであろう、
 シニアアートセラピーの世界」


ご覧の皆さまにはどんな世界が広がっているように見えるでしょう。

そして見るだけでなく創りだす側になるとまた世界が違って見えるかもしれませんね

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