泉心堂治療院

せんしんどうちりょういん

台湾の進む道

2012年02月24日 | Weblog
もう1ヶ月以上も前の話になってしまいましたが、

台湾では今年1月、4年に1度の総統選挙がありました。

結果は現職の国民党・馬英九氏が民進党・蔡英文氏に大差で勝利。


ところで、台湾の政治事情についてよく耳にするのは

「中国との統一派である国民党」対「台湾独立派の民進党」という構図ですが、

国民党の支持者であるからといって皆が短絡的に中国との統一を望んでいるわけではなく、

民進党の支持者であるからといって皆がリスクのある早急な独立を望んでいるわけでもありません。


特に今回の選挙において、両陣営ともこの統一or独立の選択についてはかなり濁した対応をとらざるを得なかったようです。


それほど台湾の人々にとってこの問題は難しく、拮抗する天秤のように敏感な反応をしてしまうのかもしれません。


ちなみに今回の総統選挙のように、自分たちの国のトップを自分たちで選ぶことに対して、
中国「本土」の人々からはネット上なとで羨望の声があがっていたとか。

台湾でも私の妻の子供の頃まではおおっぴらな政府批判などはできなかったとのこと。

台湾では90年頃から民主化が進み、
2000年には選挙による政権交代(国民党→民進党)も実現しています。

わたくしの印象では、台湾の人々のほとんどは統一か独立についてその答えを出すことに躊躇しているようです。

しかし、少なくとも成熟した民主主義の実践こそ、今後台湾が独立的な立場を守るための重要なキーワードになるのだろうと思います。
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