泉心堂治療院

せんしんどうちりょういん

2020年03月04日 | Weblog
私は伊豆半島の東海岸の真ん中くらい、小さな漁港のある地区で生まれ育ちました。

「ぼくのなつやすみ2」というゲームの舞台のモデルにもなった地区です。

ゲームのほうはプレイしたことはありませんが、リアルぼくのなつやすみ(?)な少年時代を過ごしました。

わたしの子供の頃、地元では秋から冬にかけて、イルカ漁を行っていました。

沖合を通過するイルカの群れが発見されると、集落中の防災無線のスピーカーから「軍艦マーチ」が鳴り響きます。(昭和末期の話です!)

するとそれを合図に漁師さんは港に駆けつけ、船を出し、イルカを港に追い込んで捕獲するのです。

主婦や子供たちも港に集まります。

女性は鍋やバケツを手にして配給してもらうため、子どもは見物です。

イルカ漁は集落を挙げての一大イベントだったのです。

ところで、漁師さんの言葉は荒いとよく言われますが、確かにそうでした。

とにかく「バカ!」の連呼。そして「早く~しろ!」「そうじゃねえ!」「じゃまだどけ!」

とにかく今風に言えばモラハラ?言葉の暴力?

しかし、子どもの頃は大人はこれが普通なのだと思っていました。

イルカ漁の話に戻りますが、イルカ漁は数隻の船で連携して沖合からイルカを港まで追い込みます。

具体的にどのようなやり取りをしているのかはよくわかりませんが、

イルカ漁に限らず、漁の最中にどこかの国の大臣や官僚の答弁のようにモゴモゴと口ごもったような曖昧なやり取りをしていたのでは、
獲物の取り逃がしや最悪事故につなっがてしまう恐れがあります。そうなると死活問題です。

ダメならダメとはっきり意思を伝える方が優先です。

必然、言葉はシンプルかつ明確に伝わりやすい表現になります。

ただし、怒鳴られたからと言っていつまでも根に持たれるようなことはありませんでした。

今日は今日。明日は明日。このけじめがしっかりできているのかもしれませんね。

ふと昔のことを思い出したので書いてみました・・・