みいわんひひーん

猫7匹 犬1匹、大人3人の世帯。ブログ主は、60代に突入。
コメント欄は、お休みしています。

のんちゃん・・三年経ちます

2020-02-07 00:42:24 | のん

 

2017年2月7日、のんちゃんは天に召されました。 

のんちゃんのことは、今でも思い出すと悔しさと後悔が溢れてきます。

その想いを昇華できず、詳しい記事も書けないまま3年がすぎてしまいました。

 

喉の扁平上皮癌の手術後一ヶ月、まだ回復期ともいえる時期に再発。

谷底に落とされた気持ちになりました。

 

一回目の手術で、麻酔覚醒時に舌が腫れて危険な状態になったので、

手術を決断した自分を責め、今後は何があっても手術はさせないと、誓いました。

OGPイメージのんちゃんの病気 - みいわん

でも、いざとなった時、私はまた再手術をさせたいと思ってしまいました。

のんちゃんを死なせるなんてできない。

ここを乗り越えたら、何倍も何10倍も楽しい毎日にしてあげる自信がある。

 

その為には娘を説得しないといけません。

娘は、前回の手術の事があるので、絶対再手術はさせない と、

頑として聞き入れません。

 

何度も私の気持ちを伝え、やっと説得できたのですが、

動物病院のほうから、了解が得られませんでした。

 

娘さえ説得できたらなんとかなると思っていたので、

希望が絶たれた恐怖でいっぱいになりました。

 

少しでものんちゃんが楽になることを考えるしかなく

「酸素カプセル」をレンタルしました。

 

この写真は、記事にアップするのが適切なのかわかりませんし

私自身も、三年前から見ることができないままだった写真です。

心にふたをしてきました。

今回、のんちゃんの証を見ていただきたく、アップしました。

 

2月3日、初めて酸素カプセルに入って、

なんだか楽になったのを感じたようで、目をキラキラさせたのんちゃん。

 

 

 闘病時は、なかなか写真を撮る気にはなれなかったけど、

耳をピンと立たせて、元気な様子を見せてくれた事がうれしくて

撮った写真です。

 

 

 

酸素カプセルにひとりなんて、可哀想なんですが

開け閉め自由の小窓が ついていて、たくさん撫でる事ができます。

 

 

ただ、私はどうしてもこのままにしたくない思いがありました。 

カプセルに入った翌日、のんちゃんは足を上げて毛繕いを始めたのです。

  

 

のんちゃんから生きたいという意思を感じました。

喉の治療さえうまくできたら、のんちゃん自身は元気でいられる

その思いに取り憑かれた私は、

メールでの問い合わせ可、という動物病院に

セカンドオピニオンのメールを書いていました。  


腫瘍切除手術後の緩和ケア及び再手術の是非について(セカンドオピニオン)

9歳になる雌の雑種猫ですが、昨年12月20日に△△の動物病院で
喉の扁平上皮がんの切除手術をしていただきました。
食道チューブ設置もしまして、3日間の入院でした。

結果的には、1月中頃に喉の喘鳴音と努力性呼吸が見られ
再発と診断されました。

1月20日の受診時は、このまま進めば気管を圧迫し、呼吸困難に至るとのことでしたが
治療手段はなく、そのままバキソ服薬の継続を行っております。
再手術については、積極的には薦めないとのことでした。


1、再発のスピードが早く、いたちごっこになる。
2、前回の手術の時に、麻酔から覚める段階で舌の裏下が腫れて
  喉を塞ぐかたちになり、自力呼吸ができなくなり再度気管確保をした。
  (腫れをひかせる投薬で2時間程で自力呼吸ができた)
3、手術の際、気管確保に時間がかかった経緯があって少し危険だった。
  (腫瘍の箇所が関係しているようです。口を開けても見えづらいようです)
4、前の手術により、部分的な癒着も否定できない。
5、猫の体への負担。

以上が要因に思われます。

ただ、もし可能性があるなら再手術をお願いしたい旨
1月末日に、再度ご連絡させていただいたのですが、
ご了承がいただけず、本日に至っております。

呼吸困難が日々進み、昨日から自宅にて酸素カプセルに入っています。
努力性呼吸は、犬の遠吠えのように長くなります。
寝ている時は、比較的静かです。

このような場合、やはり再手術は困難でしょうか。

飼い主が、再手術希望の理由について、

1、前回の手術の段階では病理検査が出ておらず、
  三週間後の食道チューブのメンテナンス時に、扁平上皮ガンを告げられ
  治療として、バキソが始まりました。
  それまでは、二週間用の抗生剤と、自宅にて食道チューブによる栄養のみ。
  再手術が可能であれば、術後からバキソ投入で予後が変わるかもしれないという期待。

2、繊細な箇所の腫瘍ということで、すべて取りきれたとは言えないが
  次回は、レーザーで焼くということで、少しは再発を遅らせられるかもしれない。
  と、言われたことがありました。(次回とは再発がかなり後と想定して)

3、呼吸が苦しく、食事も採れていないが意識混濁は無く、酸素カプセルから出て
  好みの場所に行きたがる。その際、足取りはしっかり、目からは生きたいという意志を感じる。


三日前に点滴を受けにいきましたが、日に日に進行する中、
今はカプセル外でどれだけ呼吸が続くかが一番心配であります。

カプセルに入ると、寝ている時間が長くなってきています。


この状態では、もう何も手を打つことはできませんでしょうか?
再手術は無理でしょうか?
御院の◯◯の効果については、ご見解はいかがでございましょうか?

手術については、術中の事故や、いたちごっこ、猫の負担等、デメリットは
覚悟しております。

時期を逸しているかもしれず、素人ながらのご質問になってしまい
大変失礼をいたしました。

ご負担になられない場合で結構です。
何卒お願いいたします。 


 

のんちゃんが天に召される二日前に

のんちゃんに背を向けて、このような長いメールを必死で打っていました。

今思うと、なんていうことをしていたんだと思います。

一分一秒でも多くのんちゃんを見守るべきでした。

 

このメールに関して、お返事をいただいたか、いただかなかったか、

いただいたとしたらその内容はどうだったか、何も記さないことにします。

 

もっと何かできたんじゃないだろうか。 うまくできたんじゃないだろうか。

その気持ちがあるから、のんちゃんを想ったとしても泣くことを自分には許していません。

 

フッとのんちゃんを思い出し涙がこぼれそうになること今でもたくさんあります。

通勤電車の中で、何度あくびのふりをした事でしょう。

ずっとそうやってきました。

いつか泣くことを許せる日がきたらおもいっきり泣こうと思っています。 

これは戯れ事ではなく、心から思っていることです。

 

 

天に召される以前の2014年も、ある治療を1年頑張って、回復した過去があります。

本当に頑張り屋さんで、賢くて、のんちゃんは特別な猫でした。

頑張り屋さんというより、我慢強いという方が正しいのかも。

たくさん、我慢をさせて頑張らせてしまったのかもしれません。

あそこを乗り越えて頑張ってきたのに、9歳の若さで天に召してしまったことが

辛くてなりませんでした。

 

 

病気が発覚する少し前。

大きな猫用クッションに埋まって気持ちよさそうに眠るのんちゃん。

 

 

 

一回目の手術をするかしないかの決断をする日の早朝。

こんなに丸くて元気だったんです。 そして、とってもかわいい。

 

 

 

一回目の手術を無事に終えて、まだ再発もなく順調に回復していた頃。

のんは、娘を心から信頼して甘えていました。

 

 

のんちゃんに会いたいです。