夫
が
旧知
の
友
と
久しぶりの再会
を
した。
大げさに言ってしまったが、
同級生
だ。
遠方
へ
養子
に
行き
長年
年賀状
の
やりとり
の
付き合いだった。
私は
お初にお目にかかった
わけだ。
卒業
して
50年
最後に会ってから
40年。
互いに
知らない
人生
を
歩んで来て
楽しみ
も
苦労
も
悲しみ
も
真っ白な空白
で
互いに
高校生
の
顔
が
馴染みだ。
とはいえ
話すと
乗り越えた
年齢
そのまま
に
今
を
語ると
そうだ、そうだ、
と
共感出来る事
も
多くあった。
夫
が
帰宅後
そんな風に話してくれた。
男三人
遠慮なく
雑談したらしいが、
男
に
とって
妻子
を
養い、
子ども
を
独立させ
仕事では
それなりの成果
を
上げ
やり遂げた
証
と
して
年収
の
話
も
出たようだ。
現役
を
退いた今、
年金暮らし
プチ悠々自適な三人だ。
我が家に上がってもらう予定
は
なかった。
最寄りの駅での待ち合わせだった。
到着の連絡をもらったら
車で迎えに行き
近くの居酒屋へ
私が送って行く。
そんな
段取りだった。
電車
を
一つ早く乗ったようで
早めの到着だった。
もう一人の友との
待ち合わせの都合で
我が家
に
上がってもらった。
お茶を出して
しばらくの歓談だった。
友の到着
で
玄関
に
送り出して
ふと
私は見てしまった。
脱がれた靴、、、
履き慣れた靴だろう、、、
革靴だが、、、
形が崩れ
革は柔らかく毛羽立ち
年季が入っている感じだ。
玄関に入ったままの向きで脱がれていた
私
は
あえて
靴の向きを直さなかった。
居酒屋へ三人を送り
ひとりごちた。
夫も友二人も
長年
健気に働き
家庭を守って来た。
自分を着飾る事などにお金を
使ってこなかった。
戦い終えた戦士だ。笑。
一人納得していた。
誰のために
自分があるのか
戦い終えた
老夫婦
は
着慣れた服
と
履き心地の良い靴
で
肩を凝らすことなく
のんびり
過ごすんだ。
あの
文部科学大臣
の
発言
「身の丈」
親
は
出来る限り
の
努力
を
して
子育てをする。
資力
を
最大限
努力
して
上げ
子ども
の
為
に
使う。
名のある電気会社
で
長く
勤められた
往年の友
は
仕事では
足下見られる事などなく
仕事
に
励んで来た。
頑張って来たよね
お父さん。
私たちも。
息子も娘も
資料
を
尽くして
大学
行かせた
甲斐
あった!
独立して
親を超えた。
夫
は
時々
おもしろくなさそうに
息子
の
今
を
羨んだりするが。
それも
喜びあればこそだ。
ハハハ!
ひとりごと。
愛おしい
68歳
の
男
三人。
呼び出されて
迎えに行って
酔いながら
また会おう
今度は嫁さんも一緒に
存分に
嫁
には
聞かせられない話
できましたか?
と
心の中で
笑った。