野田市中戸 せとピアノ教室の講師ブログ

千葉県野田市中戸(旧・関宿町)にある、アットホームな個人ピアノ教室 講師のブログです。

まだ小さな手の、つなげるオクターブの弾き方

2022年11月17日 | レッスン室の風景

こんにちは。
千葉県野田市(関宿)中戸の
せとピアノ教室
講師の瀬戸喜美子です。
ご訪問ありがとうございます。
☆当教室は、千葉県庁認定【チーパス】協賛店舗のピアノ教室です。

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 昨日の小2のSちゃんのレッスン。

 来月10日に開催されるピティナピアノステップに初参加します。

 課題曲と自由曲の2曲を弾くのですが、自由曲は『となりのトトロ』

知っている曲でしかも弾きたい曲だったので、難しいのに短期間で弾けるようになり、昨日は暗譜まで出来ました!

では、ここから掘り下げたレッスンを。

オクターブの弾き方について。

ラーラーソファミファソードドー
こーどーもの とき にーだけー

赤文字のラーラーは真ん中のラと高いラなので、オクターブ違います。

Sちゃんはまだ手が小さく届かないので、

「ラと高いラははなれていいよ」

と言ってありましたので、そのように練習してくれていました。

遠いのに外すことなく、ラからラへ行けていることは素晴らしいです!

ただ、Sちゃんのは

ラッラー

と、1つ目のラがスタッカートのようになってしまっていました。

(私が日頃、「次の音の準備を素早く!」と言ってるので、それを守ってくれているのですね)

1つ目のラから遠い鍵盤へ飛んでいくので、跳び箱を跳ぶ前の踏切り板のように、勢いをつけてしまい、その結果、【ラッ】と弾んでしまう。

これはSちゃんだけでなく、誰でもやることです。

そういう音楽ならそれでよいのですが、この曲はそもそも歌です。歌詞がついていて、『こども』の【こ】と【ど】に当てはまるので、本当はつなげて弾きたい音です。

でも、手が小さいからつなげられない。

どうするか。

2つ目のラに一刻も早く行きたいのをここはちょっとがまんして、1つ目のラの鍵盤に出来るだけ長くいることです。

この場合、1つ目のラは1拍なので、ギリギリ0.8〜9拍分くらい鍵盤にとどまるのです。

そうすると、物理的にはつながってはいないのですが、つながっているように聞こえるのです。

ギリギリのタイミングで遠いラへいくのは難しいことですが、すでに1オクターブの距離感は掴めているので、そこは大丈夫。

私は、まず2つの弾き方の違いで、音楽の違い、聴こえ方の違いをわかってもらいました。

そのあと、Sちゃんの手を持って、弾き方を伝え、そして、一人で弾いてもらったら、できました。

ラからラへ行く時は、放物線を描くようにではなく、出来るだけ低空飛行でヨコ移動です。

ピアノの弾き方は、

どんな音楽か

どんな音がほしいのか

どんなテンポか

いろんなことで変わります。

沢山の曲を経験して、弾き方の引き出しをたくさん持っていると、応用できるようになりますね。

Sちゃんは、こういう細かいレッスンを嫌がらずに、むしろ楽しんで何度も弾いてくれる頑張り屋さんです。

ステキな演奏を目指して頑張りましょう!



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