昨日読み出した本にはタゴールの素敵な詩が載っていた。
それを呼んだ途端、その時を待っていてくれたような感覚を味わった。
何度も読み直した。
危険から守られることを祈るのではなく、
恐れることなく危険に立ち向かうような人間になれますように。
痛みが鎮まることを祈るのではなく、
痛みに打ち勝つ心を乞うような人間になれますように。
人生という戦場における盟友を求めるのではなく、
ひたすら自分の力を求めるような人間になれますように。
恐怖におののきながら救われることばかりを渇望するのではなく、
ただ自由を勝ち取るための忍耐を望むような人間になれますように。
成功のなかにのみ、あなたの慈愛を感じるような卑怯者ではなく、
自分が失敗したときに、あなたの手に握られていることを感じるような、
そんな人間になれますように。
あんは元気でいます。
ただこの暑さには耐えられず、日中はゴロンとしてばかり、にも関わらず、「カリカリ{犬用のガム、うちではカリカリと呼んでいる}食べる?」と聞くとどんなに寝ていてもすぐに起きて来る。
いまもカリカリのあとには水を飲むので、新しい水をいれてあげ、あんは飲んでいた。
一つ満足すると口の周りを舌でペロンと舐める仕草が愛らしいものである。
その一つの仕草も自分を和ませてくれる優しさが含まれる。
ベランダのトマトはまた新しいツボミをつけ、夜香木はこの暑さを喜ぶかのように一段とそのツボミを大きくさせている。
ちょうどいまクラプトンのWonderfull tonightが真昼間の部屋のなか、優しく流れている。
それも良い。
心が優しさで満ちていく。
広く広く、遠く遠くまで。