英国四代女流ミステリ作家のひとり、マージェリーアリンガムが創造した探偵キャピオン氏を主人公にした短編集です。
七編のミステリが収められていますが、殺伐とした殺人事件などなくコンゲームのような内容の話しが多くて肩の凝らないミステリとして楽しめます。
タイトルになっている「窓辺の老人」にしても、何年も窓辺に座り続ける老人の謎が意外な形で明らかになる話の持って行き方やそのオチが上手く決まっていて楽しめます。
古典を読むと現代とはかけ離れた生活習慣のため、当時でなければ成立しないトリックと思えるのが多々あるのは仕方がありません。
でもこの本に収められているのは今読んでも面白いと感じる内容です。機械的なトリックよりも心理的なトリックに寄った話が多いせいでしょう。
個人的には「懐かしの我が家」が好みで、こんな話は現代風にアレンジしても十分に読める面白さです。
と云うかありそうな話で私が読んでいないだけかも知れません。主人公の探偵キャビオンも正体がはっきりしない人物として書かれています。
巻末にあるキャビオンについてのアリンガムのエッセイでも、時折話す彼の言葉から素性が推察されると書かれていて神秘性を持った人物になっています。
いずれにしても古典といっても古臭さばかりが鼻に付くような内容ではなく、ちょっとした時間に珈琲片手に読むにはぴったりの小品と云ったところです。
七編のミステリが収められていますが、殺伐とした殺人事件などなくコンゲームのような内容の話しが多くて肩の凝らないミステリとして楽しめます。
タイトルになっている「窓辺の老人」にしても、何年も窓辺に座り続ける老人の謎が意外な形で明らかになる話の持って行き方やそのオチが上手く決まっていて楽しめます。
古典を読むと現代とはかけ離れた生活習慣のため、当時でなければ成立しないトリックと思えるのが多々あるのは仕方がありません。
でもこの本に収められているのは今読んでも面白いと感じる内容です。機械的なトリックよりも心理的なトリックに寄った話が多いせいでしょう。
個人的には「懐かしの我が家」が好みで、こんな話は現代風にアレンジしても十分に読める面白さです。
と云うかありそうな話で私が読んでいないだけかも知れません。主人公の探偵キャビオンも正体がはっきりしない人物として書かれています。
巻末にあるキャビオンについてのアリンガムのエッセイでも、時折話す彼の言葉から素性が推察されると書かれていて神秘性を持った人物になっています。
いずれにしても古典といっても古臭さばかりが鼻に付くような内容ではなく、ちょっとした時間に珈琲片手に読むにはぴったりの小品と云ったところです。
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