Mのミステリー研究所

古今東西の面白いミステリーを紹介します。
まだ読んでいないアナタにとっておきの一冊をご紹介。

アリバイ崩しの名作

2013-10-20 07:14:33 | ミステリ小説
某有名サッカー元選手が、タクシー運転手とトラブルを起こし逮捕されたとのニュースが報じられた。
理由そのものは些細な事で有名税の様なものであり、一般人ならここまで大きく報じられることはまず無い出来事でした。
しかし、有名人であるからには当然この様な結果は予想し得るので、普段から社会常識やマナーを守った生活を送ることが肝心です。
当然彼も解かっていた点でしょうが心に隙ができた結果なんでしょう。さて、ミステリファンとしてはここから想像を飛躍させます。
これが仕組まれたアリバイ工作だったとしたら・・・。その時遠く離れた地点である犯罪が行われていたとしたら?
彼は鉄壁のアリバイに守られて、遠く離れた地点での事件で警察に逮捕されると云う事は絶対に有り得ない。
さて、当局はこのカラクリをどう見破るか? こういったスタイルのものがアリバイ崩しのミステリとなります。
古今東西いろいろな名作が生まれています。 心理トリックを使ったものや、マニアックな裏技を使った物〔列車ダイヤを使った物〕など様々です。
個人的には、純粋なアリバイ崩しではないでしょうが、カーの「皇帝のかぎ煙草入れ」などが好きです。トリックとしては大技では無いですが
世の中には「見ると聞くとでは大違い」なんてことは良くあることで、その辺に注目したカーのセンスというかアイデアの生み出し方は面白いなと思います。



クロフツの名作「樽」や、それにインスパイアされて書いたとされる鮎川哲也の「黒いトランク」。
この他にもいろいろな名作がありますがミステリにはアリバイトリックは必要不可欠のギミックであり
永遠のテーマでもあります。


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