やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

中秋の名月,「お前が正しい」 やれこら やれこら

2014-09-08 08:16:53 | 今日のやれこら
明日8日は「中秋の名月」,明後日は,「「スーパームーン」だそうです。
「月と地球の最接近と、満月が重なる日に見られる現象」
「通常の満月に比べて明るさが3割増しで見える」
気になるのはお天気です。
中秋の名月は,江戸時代の書物に「10日に9日は見られない」と書かれているそうです。
ですが今年,当地の天気予報は両日ともに「晴れ時々曇り」です,今の所。
何とか晴れてくれればいいんですが・・・。
「月見茶会」など風流なことを予定しているわけではありません。
下手をすると飲み過ぎて,月のことなど忘れて早寝しているかしれません。
よくある事です。
で,「中秋の名月」です。
嫌な思い出が一つだけ有ります。
三十数年前,こどもが保育所の年少組です。
「今日はお月見の日,ウサギさんの餅つきが見られる日,先生が“ゆうちゃった”」
保育所から帰るなり言います。
「そー,みんなで,月見しようか」
子供は喜びます,形だけですが“お茶と饅頭”の準備をします。
ですが,空模様が心配です,暗くなるころから雨が降ったり止んだりです。
月見を予定した時間には空は雲に覆われ,小雨も降ります。
子供は残念がりますが,仕方ありません。
「今日の月見は無理,おまんじゅうだけ食べて,もう寝ましょ」
「いやだ,お月さんを見るー」
子供を納得させるためにもう一度,空の様子を見に外に出ます。
「あれれー」
空の大部分は雲に覆われていますが,雨が止んでいます。
雲に隠れた月の明かりがわずか見えます。
雲は流れています,切れているところもあります。
もう少しで月が見えそうです。
急いで,子供を呼びに行きます。
雲の流れの中に僅かですが顔を覗かせた月を,みんなで鑑賞です。
月が見えなくなると,家に入ってお茶とお饅頭です。
子供は大喜びです。

翌日です。
子供が半分泣きながら,言います。
『先生が,「ウソゆうたらいけん」“ゆうちゃった”』
こどもが昨夜の様子を保育所に行くなり,先生に言ったようです。
先生の答えは「昨日は雨じゃけー,お月さんは見えんかったよ」
ですが,子供は「見たよ,見た」と何度も言ったようです。
とうとう先生は,
「みんなのおうちには雨が降ったけど,一人だけ晴れたんじゃねー」

子供は言います。
「本当にお月さん見たよ,ねーおかあさん」

“先生の言う事はちゃんと聞かんといけん”
日頃から強く教えていますが,この時ばかりは言いました。
「お前が正しい」
何はともあれ「中秋の名月」,三十数年前の顛末です。
明日は,みんなの「おうちが晴れ」ますように・・・。
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