「65歳以上高齢者,4人に1人」
敬老の日,新聞の見出しに有りました,市の統計によるのだそうです。
「そりゃーそうだろうが,もっとじゃないの」
私が住む町内会には50数戸の世帯が有ります, 60年前もほぼ同じです。
我が家から見下ろせる川沿いの区画整理した一帯は,今新築ラッシュです。
それに引き比べ,山沿いのこの辺りは道も狭いし坂もきつい。
新しく家を建て,転入しようとする人はいません。
私が小学生の時同級生は6人いました,一つ上には7人,一つ下には5人です。
学区民運動会,町別対抗リレーの学年代表選手を決めるのも大変でした。
ですが,今,町内にいる小学生は3人です,5年生が二人,3年生が一人。
次に小学生になる子供は男の子一人,まだ2歳です。
これでは,住民の高齢者割合は増える一方です。
当然,日頃の会話も“年寄りについて”の話が多くなります。
「あのおじいさんにはよく怒られたが,今は病院だけが外出」
「あのおばあさんは,夏祭りで日本舞踊をあでやかに披露していたのに」
「あのおばあさんは,一人で頑張っていたけど,とうとう入院」
「あのおじいさんはさすが瑞鶴の生き残りだ,92でも元気で畑仕事」
その中で,最近聞いた80過ぎのおじいさんの話です。
そのおじいさんは車の免許を返上し,外出は自転車です。
膝を開き気味にペタルを踏み,背筋をぴんと伸ばして自転車に乗っています。
すれ違う100m前からでも,誰が乗っているのか良く分かります。
少し体に不調が有るようですが,気持ちは元気一杯です。
そのおじいさんが病院へ行った時の話です。
待合室です。
診察も終わり,薬が出るのを椅子に座って待っています。
前の席には二人の「女子」が座って話をしています。
おじいさんは二人とは“面識が有りません”が,会話は聞こえます。
聞いているうちに,だんだん怒りが込み上げてきたようです。
会話の中身が,「しゅうと、姑,年寄り」の悪口だったからです。
悪口を言われている「しゅうと,姑,年寄り」があまりにかわいそう。
ついに怒りが“爆発”です。
「お前ら,年を取ってみにゃー分からん事がいっぱいあるんじゃ」
「お前らも,年取るんじゃ」
いきなり後ろから,頭の上から,怒鳴り声です。
見知らぬおじいさんから怒られた「女子」二人は“ほうほうのてい”で逃げて行きます。
おじいさんは,家に帰って得意げに報告したそうです。
「若いもんを“説教”しちゃた!」
それを聞いたおばあさんが言います。
「おじいさん,血圧が心配じゃが」
見ず知らずの若い「女子」に,こうはっきりと意見ができる「おじいさん」
私にはとても真似はできません,そんな勇気は有りません。
今のところは・・・。
やれこら やれこら
敬老の日,新聞の見出しに有りました,市の統計によるのだそうです。
「そりゃーそうだろうが,もっとじゃないの」
私が住む町内会には50数戸の世帯が有ります, 60年前もほぼ同じです。
我が家から見下ろせる川沿いの区画整理した一帯は,今新築ラッシュです。
それに引き比べ,山沿いのこの辺りは道も狭いし坂もきつい。
新しく家を建て,転入しようとする人はいません。
私が小学生の時同級生は6人いました,一つ上には7人,一つ下には5人です。
学区民運動会,町別対抗リレーの学年代表選手を決めるのも大変でした。
ですが,今,町内にいる小学生は3人です,5年生が二人,3年生が一人。
次に小学生になる子供は男の子一人,まだ2歳です。
これでは,住民の高齢者割合は増える一方です。
当然,日頃の会話も“年寄りについて”の話が多くなります。
「あのおじいさんにはよく怒られたが,今は病院だけが外出」
「あのおばあさんは,夏祭りで日本舞踊をあでやかに披露していたのに」
「あのおばあさんは,一人で頑張っていたけど,とうとう入院」
「あのおじいさんはさすが瑞鶴の生き残りだ,92でも元気で畑仕事」
その中で,最近聞いた80過ぎのおじいさんの話です。
そのおじいさんは車の免許を返上し,外出は自転車です。
膝を開き気味にペタルを踏み,背筋をぴんと伸ばして自転車に乗っています。
すれ違う100m前からでも,誰が乗っているのか良く分かります。
少し体に不調が有るようですが,気持ちは元気一杯です。
そのおじいさんが病院へ行った時の話です。
待合室です。
診察も終わり,薬が出るのを椅子に座って待っています。
前の席には二人の「女子」が座って話をしています。
おじいさんは二人とは“面識が有りません”が,会話は聞こえます。
聞いているうちに,だんだん怒りが込み上げてきたようです。
会話の中身が,「しゅうと、姑,年寄り」の悪口だったからです。
悪口を言われている「しゅうと,姑,年寄り」があまりにかわいそう。
ついに怒りが“爆発”です。
「お前ら,年を取ってみにゃー分からん事がいっぱいあるんじゃ」
「お前らも,年取るんじゃ」
いきなり後ろから,頭の上から,怒鳴り声です。
見知らぬおじいさんから怒られた「女子」二人は“ほうほうのてい”で逃げて行きます。
おじいさんは,家に帰って得意げに報告したそうです。
「若いもんを“説教”しちゃた!」
それを聞いたおばあさんが言います。
「おじいさん,血圧が心配じゃが」
見ず知らずの若い「女子」に,こうはっきりと意見ができる「おじいさん」
私にはとても真似はできません,そんな勇気は有りません。
今のところは・・・。
やれこら やれこら