やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

うぶな時代   やれこら やれこら

2014-09-01 08:16:47 | 今日のやれこら
新幹線開業,50年だそうです,昨日のテレビで観ました。
「だそうです」とは書きましたが,よーく覚えています。

まずの開業は東京・大阪間,大阪から西の我が家には直接関係ありません。
都会と言えば大阪まで,東京は「一生に一度は行ってみたい」場所だったのですから。
テレビで放送される,「新しい時代の象徴」という映像と言葉が新鮮でした。

そして何より,私が中学を卒業した年,高校生になった年だったのです。
二本線の学生帽を被り,新しい自転車で,「さっそう」と通学しました。
通学路にある国道でさえ舗装は二車線だけ,のち四車線になる端っこは土のままでした。
少し前に「高校三年生」という歌がはやっていました。
その三年生が大人に見えました。
商店街にある中学出身の同級生は,みんな自分より賢く見えました。
都会っ子に見えました。
話題も違いました,みんな自分より「マセテ」いました。

弁当を学校で食べるのも初めてでした。
中学まで給食は有りません,昼食は家に帰って食べました。
昼食休憩は1時間,私は家の往復に20分です。
4限が終わると,クラスの半数以上は一斉に昼食下校です。
速足になります,腹が減っているのですから。
我が家もそうですが,たいてい朝炊いた冷や御飯です。
食べ終えると,昼の「連続小説」を途中まで観て,何も考えずに学校に向かいます。
そして5限開始時刻には,クラス全員,50数名が揃っていたのです。

「コンビニ」も,「ゲーセン」も,「つたや」も有りませんでした。
きまりを守る,先生の言いつけを守る,皆まじめで「よい」生徒でした。

そんな田舎者です。
少しばかり町中にある高校へ通学するだけで,あたふたしていました。

あれから50年。
そうです,新幹線は時代の変わり目だったのです。
周りの環境もずいぶん様変わりしました。
何より私が変わりました。

「メールです,メールです」ケイタイが言います,メールが届いた合図です。
50年前から,一気に現実に引き戻されます。
「ブログ読みました」

うぶな時代を懐かしむ時間はなさそうです,まずはブログです。
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