心人-KOKOROBITO-

亡き先人と今を生きる人に想いを馳せて
慰霊活動や神社参拝で感じ取った事を書き綴った日記と日々の雑感コラム

迎引

2009年10月04日 | 哀悼
中川昭一さんの死亡ニュースに触れ、故人の冥福を祈りながらも、その瞬間、ぱっと感じたのが、実父の中川一郎さんが励ましたんだけど、結果的に昭一さんが誤認し旅立った印象だなぁ・・・・。

息子の中川昭一さんに対し、申し訳ない気持ちを抱え、彼の側にいつもいたであろう父一郎さんの魂。守護できる範囲はやってきたのだろうが、その父でさえ、慰めのためにかけた言葉が、もういいだろうと、よく頑張ったじゃないかと肩を叩き励ました絵が、どうしても脳裏に浮かんでしまう。

これから死因について調査されるだろうが、自殺や他殺等の陰謀説など、彼の名誉を傷つける記事が出る可能性も否定できないが、私にはどうしても父親の魂しか見えてこない。正直、魂の強弱で言えば、中川昭一さんは繊細だ。繊細さ故の実直さがあった。立て続けに起きた自身の出来事を通じ、身も心も疲れていた事は確かだろう。唯一、彼の配偶者が必死に命をかけて励ました事も浮かんでくる。あ・・・、ホントつらい。



彼は大臣在任中、本当に国益の事を考え、踏ん張った。外圧にも負けず、アメリカの国債は買わないと言い切った自民党議員の一人だ。この事はより多くの方に知っていただきたい事柄だった。ぜんぜん取り上げなかったマスコミを今更ながら恨めしく思う。

奇遇にも、彼の父の中川一郎さんは57歳で死去され、中川昭一さんは56歳で死去。どこかしら末路も似た雰囲気のあるこの親子の死が物語るのは、どんな意味があるのだろう。有能な方が淘汰されてゆき排除され、無能な方が国際進出をされ、出来もしない事を約束する、まるで詐欺師にもなりかねない懸念が残る外交策。
これから益々後手に回るであろう国内情勢に対し、彼の死は、改めて無造作に放り投げられた問題提起のような感触が私にはある。そう捉えている人は少ないのかもしれないが。

今はまだ、彼の御霊は、この世に留まってはいるが、個人的には葬儀を立派にし、多くの方に弔問できるようにして頂く事を願う。それが彼自身の最後の花道。
密葬ではなく、どうか大きな会場で立派にしてあげて欲しいと願う。おそらく彼の親しき政財界の方々もそう思うだろう。その会場には彼の御霊が留まり、多くの弔問者の一人一人を確認し、思うを巡らせる場にもなる。そして、政財界に属さない一般の方々も弔問できるよう、多くの支持者がいた事を、彼に伝えてあげる事が、故人を偲ぶことに結果繋がると感じている。

彼は、現実社会の苦悩から解放され、
あの時漠然としか分からなかったことも全て知る事になる。
自信を持って来世に向けて天昇して頂きたいと心から願う。
言葉を失った国益を考える議員の方々に、またいつかお力を。

今まで本当にご苦労様でした。
どうか、あの世でお父様と、ゆっくりお酒飲み交わして下さい。

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