城と歴史歩きを楽しむ

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信濃・替佐城 信玄と謙信の境目の山城

2018-05-10 | 歴史
替佐城は武田信玄によって築かれたと伝わる規模の大きな山城です。
北から攻めてくる上杉謙信を押さえる境目の城として、長野県中野市の千曲川左岸に築かれ、対岸に築かれた壁田城とで防御ラインを敷いていたといわれます。


替佐城 主郭の切岸と横堀
土の城では、防御の要は切岸と言われる。掘切や虎口などのパーツに目が行きがちだが、基本は切岸といわれます。
写真の場合では主郭の壁面を削り、角度を急にして登りにくくするのと同時に、上部からの攻撃が効果的に行えるようにしています。
主郭に土塁を設けることで、切岸の延長として更に切岸の高低差を大きくすることも行われます。さらに切岸の下部を横堀として掘り下げることで、高低差を稼ぐことも行われます。

後には、切岸を更に急角度にし、高低差を稼ぐ方法として、石垣が用いられる様になります。
石垣は、城を立派に見せるだけの役割ではなく、究極の防御装置だったと言えそうです。


宮坂 武男さんの縄張図集 一部
ところで、馴染みのない信濃の山城を訪れる手がかりとなるのが、縄張図です。
信濃の山城の縄張図の多くは 宮坂 武男さんが描いたもので、縄張図集として10冊ほどが出版されています。宮坂さんは教員のお仕事をされながら、長い間かけて3,000城の縄張り図を描かれたそうです。
こうした先達のおかげで気軽に山城見学が可能になっていて感謝!です。

信濃の城を訪れる際には、宮坂 武男さんの縄張図集が欠かせないものとなっていて、
まさにバイブルです。


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