東海古城研究会の公式「X」(旧Twitter)で愛知県の赤色立体図公開の情報が掲載されましたので早速見てみました。これまで近隣の岐阜県、静岡県、長野県の赤色立体図は公開されていましたが、愛知県の赤色立体図はありませんでした。今回の公開で、これまで見学した、これから見学する愛知県の山城を赤色立体図で見ることが出来るようになりワクワクです。参考例として、以前当ブログに掲載した愛知県豊田市の浅谷城の赤色立体図を見てみましょう。※東海古城研究会の公式「X」は→こちら ※浅谷城は→こちら
浅谷城 カシミール3Dの3D画像では細かな地形の表現は難しい
浅谷城 赤色立体図 細かな地形が表現され、城の立地と遺構配置が把握しやすい
浅谷城 概略の縄張図
浅谷城 手書きの概略図では描ききれていない細かな地形まで表現されている
赤色立体図は細かな地形まで表現できていますが、そのすべてが城郭遺構かどうかは、現地での確認が欠かせないと思います。思い違いなどによる誤った縄張図の表現の修正や確認漏れの遺構の発見などには大いに役立つのではないでしょうか。また岐阜県では当ブログでも取り上げていますが、赤色立体図によって多数の城址が新発見されています。※岐阜県の事例は→こちら
ひなたGIS に掲載された赤色立体図を見る手順と今回の愛知県の赤色立体図を見る手順は異なっていますので、以下でパソコンによる手順を簡単に記したいと思います。
■赤色立体図は マップあいちのWebsiteに掲載されています。
・マップあいち(愛知県統合型地理情報システム)のWebsiteを検索して開く。
→ マップ一覧の 21287 森林情報マップ(令和6年4月1日遺構適用版)を選択して開く
→ 使用上の注意ページが開くので、読んでOKならば[同意する]をクリック
→ 地図画面が開く ※このページを読み込むのに通信回線やパソコンの性能によってはかなりの時間を要するようなので、読み込み完了を確認してから次の操作に進んだほうがよさそうです。
→ 開いたページの背景地図から「地図表示欄の微地形図(赤色立体図)」をクリックすると、愛知県の山地全体の赤色立体図が表示されます。※この画面から、目的とする城址を探すのは相当面倒なので・・・
→ 地図表示欄のレイヤをクリックしてレイヤのすぐ下のチェックボックスのチェックを外します
※チェックボックスを外さないと、目的の城址にズームアップしてゆくと、森林情報のレイヤが画面を覆ってきます。
→ 地図表示欄の 背景地図 をクリックし 標準地図(理院タイル) をクリックして地理院地図から目的の城址を探します。※Googleマップからも探せます。
→ 地図表示欄の 微地形図(赤色立体図)をクリック
→これで、赤色立体図で目的の城址を確認できるようになりました!
※もっと簡単な閲覧方法があるかも知れませんので、興味ある方は是非お試しください。
◆スマホでの閲覧操作は試していません。
表示画像の + 表示を消す ※画像例は岡崎市の山中城です
画面に出てくる+ のマークが邪魔という場合は画面右下の歯車マークをクリックしCenterCursorのチェックを外します。
⯃上図の右下のプリンターマークのクリックで画像のプリントアウトも可能です。
今回は城址見学の内容ではありませんでしたが、これからの城址見学がより一層楽しめるツールのご紹介でした。